日本は世界から見るととても小さい島国です。ですが、全国何処に行っても見どころがたくさんありますよね。同じ場所でも季節によって別の顔を見せてくれるので、興味深く新鮮な気持で観光を楽しむことができます。これからの季節は旅行シーズンです。あなたは何処へ行ってみたいですか？
今は残念ながら思うようには旅行を楽しむのは難しいかもしれません。そこで、せめて記事の中だけでも旅行気分を味わえてもらえたらと思いこの記事を作成してみました。
今回、案内したいのは静岡県の有名観光地ではなくて焼津市の穴場なんです。では早速、穴場巡りに出かけましょう。
静岡県 焼津市とはどんな町か
ここで少し焼津市の町を知っておくと、これから巡る時にその穴場の存在、そこで見られる建物の作りなどをより深く理解するのに役立つかもしれませんね。
多くの方は焼津と聞くとすぐに焼津漁港を思い浮かべるのではないでしょうか。それもそのはずですよね。焼津漁港は日本三大漁港の一つでカツオの水揚げ全国1位なんですからね。
静岡全体が海と山に囲まれた自然豊かな町なんです。焼津の名は万葉集で『やきつべ』とうたわれ古くからある町です。
時代とともにどこも新しい街並みに様相が変わり近代的になり便利にもなりましたね。そんな便利な生活に満足しつつも、ふと古き良き時代に想いを巡らすこともあったりしませんか？
では、そんな古き時代を思い巡らすことのできる場所、焼津の穴場スポット花沢の里へご案内いたしましょう。
焼津の穴場 花沢の里
花沢の里は30戸ほどの家が建ち並ぶ集落です。この集落の見どころは江戸時代からの伝統を保ちつつ建てられた家々にあります。
花沢の里は焼津市の北東部に位置し、800m程の山あいにその集落はひっそりとたたずんでいます。国道150号の通る日本坂トンネルまで数分で、焼津駅までは約10分と市街地からのアクセスも良い場所にあります。
花沢の里には、山々が間近に迫る狭い谷筋の道沿いに家が建ち並ぶ集落で、その景観は他にはない独特の味わいを醸し出し、その景観の貴重さが認められ平成26年（2014年）に静岡県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているんです。
敷地の平場を最大限に確保するため石垣を道路間際から築いて平地を作り、その上に家を建て家は板張りで建てられています。のでまわりの自然環境に相まってまるで江戸時代にきている感覚を思わせてくれます。
近代的なものからは得られないホッとするようなもの優しさを感じることができます。その静寂な家並みの奥まったところに法華寺があります。
法華寺は『乳観音』として近郷の母子に信仰されてきたようです。九月の下旬になると花沢の里にも秋の訪れを知らせてる彼岸花が咲き、法華寺の門前をも縁取るかのように彼岸花が観光人を出迎えてくれます。初秋の風情を漂わせて、趣のある風景をさらに魅力的に見せる助けに一役買ってくれてます。
法華寺をさらに進むと日本坂方面へと向かうハイキングコースになっています。
ハイキングというと高草山が思い浮かべる方が多いと思いますが私は花沢の里から『満観峰』へ向かいたいと思います。
満観峰は焼津側からは奥まっており、どちらかと言うと静岡市に位置するため高草山より知名度は劣りますが、満観峰の山頂は富士山から南アルプス・伊豆半島・駿河湾などの名前に劣らない素晴らしい大パノラマで私たちを歓迎してくれます。この景色を見てると胸に抱え込んでいた悩みも何だかちっぽけなものにさえ感じてしまうから不思議。
満観峰から日本坂峠へ
素晴らしい景色で満喫した後はお茶畑を50分ほどかけて日本坂峠を歩きます。日本坂峠の名の由来はヤマトタケルノミコト（日本武尊）が東征の際に越えた事だそうです。また、しばらく足を進めると日本坂峠には穴地蔵が有ります。そこもタケルノミコトにまつわるもので、穴地蔵を囲う人穴にタケルノミコトが隠れたと云われる歴史を感じる場所だそうです。
私なんかタケルノミコトというと架空の存在でしかなかったんですけど、こういう場所が存在してるのを実際に見ると身近に感じてくるものですね。やっぱり行ってみるに限ります。そういうことを感じつつ足を進めていくうちに目的地の花沢の里まで下りてくることができました。
今回の旅は市街地の華やかさは無いけれど、自然環境に身を置くことで忘れかけていた人間らしさを思い出されたような気がします。たまには皆さんにも味わっていただけたらと、お薦めです。
まとめ
- 知られていない観光の穴場も見応え有り
- たまにはハイキングという自分の足で自然を満喫
- 自然の中に身を置くことで自分を振り返れる
いや～、自然はいいですね、自然の中を自分の足で歩いて道端に咲いてる花や植物に触れることで心身ともにリフレッシュ出来ます。体感してみることを是非お薦めします。
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