※プロモーションを含みます
四季を楽しむ日本。そんな日本だからこそのお酒があります。熊本の酒蔵「花の香酒蔵株式会社」が造る「香」シリーズもその一つ。「梅・桜・菊」の三種類が発売されており、飲むだけで季節の移ろいを思い出させてくれる日本酒です。
ではどんなところに「花の香り」を感じ、四季を感じさせてくれるのでしょうか。その三種類の味の違いや、その味わいの口コミが知りたいですよね。
日本と言えば桜、ということで、今回の記事ではこの「香」シリーズの中でも「桜花 純米大吟醸」に注目してご案内致します。
- 花の香「桜花 純米大吟醸」に興味がある
- 味わいの評判が知りたい
- 香シリーズの違いが知りたい
- 花の香酒蔵株式会社が気になる
Table of Contents
桜花 純米大吟醸について
緑の瓶に可愛らしくピンクの桜が描かれるラベル。春の気配を感じさせてくれる見た目です。まずはラベルデータからご紹介します。
小売価格 | 720ml 1,389円 1800ml 2,752円 |
酵母 | 901・1801 |
原料米 | 和水町産山田錦 |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 16度 |
「花の香」シリーズは季節の移ろいを表す花の名をつけられてはいますが、通年買うことのできるスタンダード商品だそう。香りを表現するために「9号酵母」と相性のいい酵母の組み合わせで造られているのが特徴です。
「9号酵母」は通称熊本酵母とも呼ばれ、短期でもろみになりやすい酵母。華やかな香りが人気で、完熟リンゴのようなフルーティな香りになります。香りに重きを置いているこのシリーズにはぴったりの酵母ですね。
ではさっそく、その味わいの評判を見てみましょう。
「桜花 純米大吟醸」味わいのいい評判
「桜花 純米大吟醸」は、四季の香りを映し出すため、酵母からこだわって選ばれています。その香りや味わいの評判はどういったものでしょうか。
花の香 純米大吟醸 桜花をいただきます。
— ぶらん【ほろ酔い】 (@blan1218) September 23, 2021
とてもフルーティな香り。
梨やメロンのような芳醇な甘味、パイナップルのような甘酸っぱい感じがします。
華やかで、すっきり。ほんのりと米の旨味がある。舌の上に少し残る渋みが良いアクセント。
美味! pic.twitter.com/qkWZrCHuMl
純米大吟醸は低温で長時間、じっくり丁寧に発酵させていきます。青リンゴやメロンのような香りが特徴のものも多いですが、「桜花 純米大吟醸」もその一つ。甘酸っぱい香りは、春の華やかな雰囲気にぴったりですね。
花の香 純米大吟醸 桜花@花の香酒造(熊本)
— shitakke (@shitakke218) October 14, 2021
味は中庸だけどもジューシー!酸が強めで、舌先を刺激するピリピリ感があります。後味にほのかに甘いといった印象です。そして、軽く苦さも口に広がります♩#花の香 #桜花 #花の香酒造 #熊本 #日本酒 #japan #sake #清酒 #日本酒ペアリング pic.twitter.com/GUq1VGvyXI
酸が強めという意見も多数見られました。加えて、ほのかに微炭酸のような舌ざわりがあるという話もあります。
「花の香 純米大吟醸桜花」
— ラブック (@0iu5d7wC2PWxfZx) August 14, 2021
軽快なタッチでどことなく桜の花の様。
さくらんぼっぽい甘みは弱めで可憐😉
夏の時期にピッタリの軽めのお酒でした。 pic.twitter.com/Ot8jkTvqhs
大吟醸は米を50%以下に削り、雑味を消した繊細なお酒。「桜花 純米大吟醸」も米の旨味はありつつも、甘みは全体的に弱いようですね。
とはいえ後味はすっきりキレがよく、バランスが取れたお酒のようす。酸度や日本酒度は非公開でしたが、口当たりあっさりで飲みやすい一本になりそうです。
花の香酒造さんの花の香 純米大吟醸 桜花。香り華やかで、キレのいい爽やかな旨辛。美味しい水感強いので蛇口捻ったら出てきて欲しい。
— 三木晶 (@mikiakira221) February 20, 2021
アテは鯛漬けユッケ、干し芋チーズ焼き、菜の花辛子和え、えのき明太子和え、オリーブをアンチョビとかで何かしたもの。春はすぐそこですね🌸 #三木酒47 #熊本県 pic.twitter.com/uYBpZDDoPq
蛇口を捻って出てきて欲しい美味しい水感!いくらでも飲める味わいだからこそのコメントですね。花の香酒蔵株式会社は産地のものを使うことにとにかくこだわってらして、使用する「水」も土地のものを使用しています。後程詳しくご紹介していきますが、その水が美味しいからこそ生まれる一本なのでしょう。
「甘酸っぱい春のような香り」「強めの酸味」「甘みは弱い」「バランスのよい味わいで水のように飲める」日本酒。フルーティな香りとクセの少ない味わいは、日本酒を普段飲まない人にも飲みやすそうです!
「桜花 純米大吟醸」味わいの悪い評判
美味しくていくらでも飲める、というのが意見の多数でしたが、そのぶん「面白味」に欠けるという意見もあります。
まずい、という口コミは見当たりませんでしたが、イマイチな評価としてはこのようなものが見受けられました。
- 上品な味わいだが、それ以上のものはない
- すっきりしすぎる
- アタックからキレまでが早く、旨味を味わう時間がない
- 苦味が強め
良くも悪くもあっさりなので、桜の儚さのように消えてゆく感じがあるのかもしれません…。しかし味わいについては、開栓後しばらく置いて置くと味わいが増して、甘さがしっかりしていくようです。
「桜花 純米大吟醸」おすすめの飲み方
「桜花 純米大吟醸」は香りにこだわった日本酒です。そのため、器は小さいお猪口よりもワイングラスのようなものの方がおすすめ。特に口のすぼまったチューリップ型はグラスの中に香りが籠り、深く楽しむことができそうです。
また、すっきりとした味わいのため、燗をするよりも冷たく冷やして飲む方がおすすめですよ。
「香」シリーズそれぞれの味わいの違い
「桜花 純米大吟醸」の味わいがわかったところで、同じシリーズの他の日本酒についても見てみましょう。
花の香 菊花 九號生もと 純米吟醸
まずは「菊花 九號生もと 純米吟醸」。ラベルデータからご紹介していきます。
小売価格 | 720ml 1,314円 1800ml 2,570円 |
酵母 | 9号酵母単体 |
原料米 | 和水町産山田錦 |
精米歩合 | 麹米50%・掛米60% |
アルコール度数 | 15度 |
「生もと」とは「きもと」と読み、伝統的な酒母の造り方のことです。発酵期間、増殖しやすい雑菌を殺してくれる乳酸菌を増やす方法の一つですが、現在ではほとんどこの手法は使われていません。 というのも、かなりの重労働で時間もかかってしまうからです。
「菊花 九號生もと 純米吟醸」 では、この昔ながらの「生もと」造りで造られています。ちなみに生もと造りで造られたお酒は、すっきりとクリアな味わいですが、中盤から後半にかけてはしっかりとした奥行きや深みが生まれてくるのが特徴です。
- さっぱりとした酸味を感じる爽やかな香り
- 口当たりは軽く、アルコール感薄め
- 酸味は強い
- ほんのり木の香り
また、この「生もと」を簡略化したものを「山廃(やまはい)」といいます。山廃についてはこちらでご紹介していますのでよろしければご覧くださいね。
今現在ではこの山廃の造り方をしている酒蔵も少ないのが現状。失敗が少なく、早く安定した酒造りができる 「速醸もと(そくじょうもと)」という造り方 が9割なのです。見かけたら貴重と思い、一度飲んでみるのもいいですね。
花の香 梅花 純米大吟醸
小売価格 | 720ml 2,500円 1800ml 5,000円 |
酵母 | 9号酵母+自社酵母 |
原料米 | 和水町産山田錦 |
精米歩合 | 35% |
アルコール度数 | 16度 |
この「梅花 純米大吟醸」の精米歩合はなんと35%。そのため値段もそれなりにするギフト用の日本酒という扱いですが、一口飲めば唸る美味しさだとか。
- バナナやメロン、パイナップルといった芳醇で甘い香り
- ジューシーな味わいだが、後味はキレがよく、苦みが仄かに残る
- 透き通るような上品な甘み
精米歩合による違いについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
リーズナブルな値段でさらりと飲める、甘酸っぱい日本酒なら「桜花 純米大吟醸」、昔ながらの製法と強い酸味でさっぱりいきたいなら「菊花 九號生もと 純米吟醸 」、値段は高いけれど洗練された味わいと甘みを求めるなら「梅花 純米大吟醸」ですかね!
花の香酒蔵株式会社のこだわり
近年、原材料に地産のものを選んで使う酒蔵は増えていますが、花の香酒蔵株式会社もその一つ。ここからは、その花の香酒蔵株式会社についてご紹介いたします。
花の香酒造株式会社が目指すビジョン
花の香酒造株式会社において知っておきたい言葉が「産土(うぶすな)」という日本の古語。似たような意味を持つ、ワイン用語の「テロノワール」という言葉を聞いたことがある方はいるかもしれません。農作物が生まれる土壌や地質、地形、地勢、気候、その土地の人々の生活慣習といった広い意味を内包しています。
花の香酒蔵株式会社はこの「産土」を酒造りのビジョンに掲げています。産土の定義には二つの構成要素をあげていて、それが「微生物エコシステム」と「醸し kamoshi」の思想。
私たちの願いは世界中のみなさんに日本酒を、自然に触発されたアートとして、また私たちの先祖から受け継いできた、手仕事による伝統工芸に近いものとして感じていただくことです。
引用:花の香酒蔵株式会社
伝統工芸を生み出すように、先祖より受け継いできたものを世界中に届ける。その洗練された精神で「原点進化」を志し、日々取り組んでおられるそうです。使用する酒米は全てを和水町産のお米。在来種の研究といった、農業や環境保全も酒づくりの一環として熱心に取り組まれています。
お米
花の香酒造が位置する熊本県の和水町地方は、米の名産地の一つ。2000年に及ぶ米づくり農業の文化が何世代にもわたって伝承されてきた土地です。
「桜花 純米大吟醸」で使用している酒米は「山田錦」。こちらは大吟醸に人気の品種で、多くの酒蔵で使用していますが、「酒づくりに必要な全ての量を、和水町の田んぼのみで栽培した米で補う」ことを第一に考えていらっしゃるのが花の香酒蔵株式会社の印象です。同時に、江戸時代と同じ在来種の品種「穂増 (ほませ)」を使用し、新たなる酒造りへも挑戦されています。
水
酒造りに重要なお水。日本酒は80%が水分です。お米と米麹に足してお酒そのものになる仕込み水だけでなく、お米を洗ったり、機材を洗浄したりする醸造用水なども含めると、酒造りに使用する白米の50倍以上が必要といわれています。
花の香酒蔵株式会社では地下水都市熊本市の北に位置する「和水町」に湧き出る井戸水を使用しています。
こちらは僅かに感じるとろみを特徴とした中硬水で、代々守り続けてきた神社の井戸の水なのだそう。「井戸の水神」を敬う祭事も続けておられるようです。
何よりも土地を愛して、大事に守り、伝統工芸のように造り上げた一本を世界に届けたい。その強く清い精神がまぶしいですね。
まとめ
ここまで「桜花 純米大吟醸」、「香」シリーズ、そしてそれを生み出す花の香酒蔵株式会社について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
さて、まとめです。
- 甘酸っぱい香り
- 酸味が強く、甘さは弱い
- 上品だが、すっきりしずぎる感もある
- 花の香酒蔵株式会社のビジョンは「産土(うぶすな)を大事にする酒造りで、伝統工芸を受け継ぐように世界へ日本酒を届けたい」
- お米から水まですべてを地域のもので補うことを第一と考えている
「桜花 純米大吟醸」が生まれた和水町には行ったことがありませんが、一口飲めばその美しい土地が側に来てくれそうです。香りにこだわった伝統工芸のような一本、是非飲んでみたいですね。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
⇒徳利の洗い方!ポイントがわかればだれでも簡単!を見る
唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
詳しいプロフィールはこちら