意外と知らない日本酒の一合!知ると楽しい日本酒と尺貫法について

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

詳しいプロフィールはこちら

※プロモーションを含みます

日本酒を居酒屋で注文する場合、一合でお猪口付けてください!なんてシチュエーション、ありますよね。つい勢いと響きの良さから言ってしまいますが、日本酒一合ってどれくらいの量でしようか?

そんな事が気になったので、日本酒の一合について調べてみたら面白い発見がありました。すこし知っておくと日本酒を楽しむ幅が広がってさらに楽しくなりますよね!今回は日本酒の一合について説明していきたいと思います。

日本酒の一合はどれくらいの量?

日本酒を一合で注文したらどれくらいの量で出てくるでしょうか?正解は180mlです。意外と多いですか?様々だと思いますが、日本酒の一合は180mlで計量されていて、注がれています。

ちなみに10倍の量の1800mlは一升(いっしょう)、1/10の量の18mlは一勺(いっしゃく)といいます。

しかし、よく考えると日本酒を注文するとグラスだったり徳利だったり木の枡に並々と溢れるくらい注いでくれたり、本当に様々ですよね。あれ、全部同じ量なのでしょうか?

様々な日本酒の一合を調べてみた

日本酒を一合注文すると様々な提供方法があり、お店によって様々です。私は盛り切り(もっきり)と言って、枡の上に小さい容器が入っていて店員さんが溢れるくらいに並々と注いでくれる注ぎ方が一番好きです。

もっと注いでくれ!もっと限界までお願いします!という心の声を必死に発してしまうくらいに日本酒を楽しむことができるから大好きです。他にも様々な提供方法があるのでご紹介すると共に、一合なのかも説明していきたいと思います。

グラスの一合

グラスに日本酒が入って提供される方法です。ほとんど180mlを計量し、規定量までそそいで提供しているので、きちんと一合分で提供されています。

また、グラスは日本酒の味や香りに影響がでない素材なので、日本酒の味わいをしっかりと掴むことができます。また、飲み口も厚みがそれぞれであり、薄い場合はキレのあるシャープな口当たりに、厚い場合は穏やかで柔らかい口当たりになるので試して見てくださいね。

徳利の一合

もっとも伝わりやすいのが徳利です。注ぎ口の首部分が細く窄まっていて、注ぐときに「トクトク」と音を立てることから徳利と呼ばれています。

実はこの徳利、一合入っていないことが多いです。八勺燗といって徳利の形状や持ち運びの観点から約8割150mlで提供しているお店も多く存在します。正一合と謳っているお店はしっかりと一合で提供しているので覚えておきましょう。

盛り切り(もっきり)での一合

木製の枡にグラスが入っていて、溢れるくらいに注いでもらえる飲み方です。昔、日本酒が売られていた時に升に注がれて販売されていたことが由来とされて盛り切り(もっきり)と呼ばれています。

木製の枡の容量は一合になっているので一合入っているのですが、グラス分を考えた場合少し多く入っているので、ちょっとだけお得かもしれませんね。飲み方に困る方もいると思うので、綺麗に飲む方法は下記動画にてご確認ください。

引用:ちかこのマナーチャンネル

ワイングラスでの一合

最近ではワイングラスで日本酒を提供しているお店もよく見られるようになりました。とってもお洒落で雰囲気がいいですよね!ワインのように香りや口当たりを楽しむ飲み方で、日本酒の新しい味わい感じることができる可能性のある飲み方です。

ワイングラスはだいたい120ml位の量なので、一合ではありません。一合で計算する場合は1杯半の量でだいたい一合分と計算するといいでしょう。

日本酒は尺貫法を使用している

尺貫法とは日本で昔に使用されていた計量や計測の単位です。中国の漢という時代から使用されているといわれています。701年に日本に伝わり、「尺、升、斗」が使用されるようになりましたが、当時の単位と現在の単位は異なっています。

現在の尺貫法は1891年に確立されましたが、1959年に計量法が改正された事で尺貫法を取引に使用することが禁止になりました。確かに、契約する場合に数値が曖昧だと不安になりますもんね。

すこし身近なもので言うと、一寸法師には寸が使われていて、尺八という楽器もあって尺が使われています。どちらも長さを表す単位です。日本酒では一合や一升などで使われていますが、昔からある日本の伝統や文化を表現するために尺貫法が残っています。

尺貫法で使用する日本酒の単位

尺貫法についてはなんとなくでもわかったと思いますので、ここからは尺貫法を使用している日本酒の単位についてお話していきたいと思います。

一勺(しゃく)

お猪口の容量で使用される単位ですが、一合の10分の1の量で約18mlです。2勺(36ml)以上のお猪口を使われることが多いです。一人でちびちび飲むのも良いですし、友人とシェアして飲むことができていいですよね!

一合(ごう)

日本酒で最も使用される単位ではないでしょうか。一合180mlで、一合サイズの酒瓶もあります。ワンカップも180mlですよね。お米を炊く際にも使用されています。

使用頻度は高い単位なので一合がどれくらいか覚えておくとお酒の飲みすぎなど気を付けることができますよ!

一升(しょう)

一升瓶という一番大きいサイズの日本酒に使われている単位です。一合の10倍で1800ml入っていて見た目にインパクトがとてもあります。

最近では瓶のサイズが小さくなった日本酒も販売されていますね。あれは4合瓶といって約720mlで販売されています。

一斗(と)

一斗缶という言葉がよく使われるのですが、なかなか使われないため少し馴染みがないと思います。酒造会社から居酒屋へ卸す際などに使われます。

まとめ

  1. 日本酒の一合とは180mlであり、10倍の量で呼び方が変わる。
  2. 日本酒が提供されるときは一合よりも多い場合や少ない場合がある。
  3. 日本酒の単位は尺貫法を用いていて、現在では商取引などでは使用できなくなっている。

聞きなじみのない言葉がたくさん出てきて少し大変だったと思います。これだけ知っていれば日本酒を飲むときの話のネタにもなりますし、さらに日本酒が好きになると思います。

これからも日本酒を楽しく美味しく飲んでいきましょう。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る

使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉

中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
徳利の洗い方!ポイントがわかればだれでも簡単!を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)