さんまに合う日本酒をプロが厳選!選び方とおすすめ銘柄5選

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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秋の味覚の代表格、さんま。塩焼きはもちろん、刺身や煮付け、揚げ物などさまざまな料理で楽しめるのが魅力です。

そんなさんまの美味しさをさらに引き立ててくれる日本酒を探していませんか?組み合わせ次第で旨味が際立ったり、後味がさっぱりしたりと味わいの幅が広がります。

私はこれまでいろいろな銘柄の日本酒を数えきれないほど味わってきました。そんな日本酒のプロである唎酒師の私が、さんま料理にぴったりな日本酒の選び方や、おすすめの銘柄を厳選してご紹介します。

秋の味覚を存分に楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください!

さんまに合う日本酒の選び方

さんま料理に合わせて日本酒を選ぶと、より一層おいしく楽しめます。塩焼きや刺身、煮付けなど、料理ごとに相性のいい日本酒が異なるため、甘口・辛口、温度や香りの違いを意識しましょう。

辛口と甘口、どっちが合う?

さんまに合わせる日本酒を選ぶとき、まず迷うのが「辛口」か「甘口」のどちらが合うか。結論から言うと、料理によって異なります。

さんまの塩焼きのように脂がのった料理にはすっきりとした辛口の日本酒がおすすめです。余分な脂を流し、口の中をさっぱりとさせてくれるため、さんまの旨味を存分に楽しめます。特に「純米吟醸」や「吟醸酒」などの辛口タイプがよく合います。

甘口の日本酒はさんまの煮付けのように甘辛い味付けの料理にぴったり。煮汁のコクと日本酒の甘味が調和し、まろやかな味わいを引き出してくれます。「純米酒」や「古酒」など、やや甘味のあるタイプを選ぶといいでしょう。

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料理ごとに「辛口と「甘口」を飲み分けるのがおいしく楽しむポイントです!

冷酒と熱燗、どっちが合う?

さんまと日本酒を合わせる際は温度も重要です。冷酒と熱燗のどちらが合うかは料理の特徴や好みによって変わります。

塩焼きのように脂がのった料理には冷酒がおすすめです。キンキンに冷えた日本酒がさんまの脂のコクを引き締め、後味をさっぱりとさせてくれます。特に「吟醸酒」や「本醸造酒」は冷やすことで香りが際立ち、さんまの旨味を引き立てます。

さんまの煮付けや竜田揚げなど、しっかりと味付けされた料理には熱燗がおすすめです。温かい日本酒は甘味やコクが増し、煮汁や揚げ物の香ばしさとの調和を楽しめるでしょう。特に「純米酒」や「熟成酒」はぬる燗から熱燗にすることで旨味が引き出され、料理との相性がさらに良くなります。

さんまの刺身には常温や軽く冷やした状態の日本酒が最適です。冷やしすぎてしまうと香りが感じにくくなるため、少し控えめな温度で楽しむのがポイントです。

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料理の特徴に合わせて日本酒の温度を調節すると、さらにおいしく味わえます!

香りの違いは?

日本酒には香りが華やかなものから控えめなものまでさまざまなタイプがあります。さんま料理に合わせる際は香りの強さも考慮するとより一層楽しめるでしょう。

吟醸酒の日本酒はフルーティーで華やかな香りが特徴です。さんまの刺身のようにシンプルな味わいの料理と相性がよく、さわやかな香りがさんまの旨味を引き立てます。特に「大吟醸」や「吟醸酒」は香りを楽しみながら飲むのに最適です。

香りが控えめな「純米酒」や「本醸造酒」は塩焼きや煮付けのようにしっかりとした味付けの料理にぴったり。さんま料理の風味を邪魔せず、バランスよく楽しめます。

また、「熟成酒」や「古酒」はナッツや焦げのような独特な香りが特徴です。さんまの甘辛い煮付けや照り焼きなど、濃厚な味付けの料理とよく合います。

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さんま料理に合わせて日本酒の香りのタイプを選ぶことでより豊かな味わいを楽しめます!

さんまに合うおすすめの日本酒5選

さんまに合わせる日本酒は、料理によって変えるとそれぞれに違った味わいが楽しめます。さんまの塩焼きや刺身、煮付け、揚げ物などにぴったりなおすすめの日本酒を5つご紹介します。

①天上夢幻 特別純米酒 さんまに合うお酒(宮城県)

引用:久保田店オンラインショップ

おすすめの料理:塩焼き・蒲焼き・煮付け・刺身

「さんまに合うお酒」と謳っているだけあり、さんまに合うように造られた特別純米酒。すっきりとした辛口で旨味のバランスがよく、さんまの脂を引き締めます。冷酒からぬる燗まで幅広い温度で楽しめるのも特徴です。

②【秋限定】廣喜 特別純米 秋酒 秋刀魚ラベル(岩手県)

おすすめの料理:塩焼き・刺身

秋限定で発売されるさんまにぴったりの特別純米酒。米の旨味をしっかりと感じられますが、後味はすっきりとしています。塩焼きの香ばしさや刺身の繊細な旨味を引き立ててくれる日本酒です。冷やして飲むことで、より爽やかな味わいが楽しめます。

③久保田 百寿(新潟県)

おすすめの料理:塩焼き・竜田揚げ

新潟の端麗辛口を代表する「久保田」シリーズの中でもすっきりとした辛口の百寿は、塩焼きや竜田揚げとの相性◎。シャープな味わいがさんまの脂を流し、後味をさっぱりとさせてくれます。辛口が苦手な方は常温やぬる燗で飲むとよりまろやかな旨味を楽しめます。

④車坂 魚に合う吟醸酒(和歌山県)

おすすめの料理:刺身・カルパッチョ

さんまに限らず魚介類と相性のいい吟醸酒として造られた車坂。爽やかな吟醸香とやや甘味のあるすっきりとした飲み口が特徴です。さんまの刺身やカルパッチョと合わせると、さんまの旨味を引き立てながらもくどさを感じさせません。冷酒で楽しむのがおすすめです。

⑤船尾瀧 特別純米酒(群馬県)

おすすめの料理:煮付け・塩焼き

米の旨味をしっかりと感じる特別純米酒で、ほどよい酸味とコクが特徴です。甘辛い煮付けや脂ののった塩焼きと合わせると深い味わいが楽しめます。ぬる燗にすると、よりまろやかな風味が引き出されるのでおすすめです。

「ひやおろし」「秋あがり」の違いとは?

夏の終わり頃からよく見かける「ひやおろし」と「秋あがり」の違い、知っていますか?さんまと同じく秋の味覚にぴったりな秋酒について紹介します。

ひやおろし
冬に搾ったお酒に一度だけ火入れを行い貯蔵し、夏の間に完熟させる。貯蔵後は火入れを行わずに出荷される「生詰め酒」。あえて二度目の火入れは行わないことで、生の味わいを堪能できる。

秋あがり
お酒の種類ではなくお酒の状態を指し、冬~春にかけて搾ったお酒が夏を越して秋になり、熟成して旨味が増した状態。上手く熟成せずおいしいお酒にならなかった場合は「秋落ち」と呼ぶ。

秋の味覚さんまとともに「ひやおろし」や「秋あがり」を飲んで、存分に秋を楽しんでみてください。

まとめ

さんまに合う日本酒の選び方
  • 塩焼き:キレのある辛口(純米吟醸、本醸造など)
  • 煮付け:コクのある甘口(純米酒、古酒など)
  • 刺身 :香り豊かな吟醸酒
日本酒の温度の選び方
  • 冷酒:脂を引き締め、さっぱりとした後味
  • 熱燗:甘味とコクが増し、煮付けや揚げ物と相性◎

さんまの旨味を最大限に引き出す日本酒の選び方と、おすすめ銘柄を紹介しました。料理ごとに相性の良い日本酒を選ぶことで、より一層おいしく楽しめます。

自分好みの組み合わせを見つけて、日本酒とともに秋の味覚を存分に味わいましょう!

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サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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