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大分県のお酒と言えば!って言われたら何を想像するかな?
大分県と言えば麦焼酎!という人が多いんじゃないかしら?
そんなイメージがある大分県ですが、「西の関」という銘柄の日本酒があることはご存じでしょうか。
「西の関」は明治から現在も変わらない製法で造られている日本酒で、蔵元は大分県国東(くにさき)半島の国東市にある萱島(かやしま)酒造。
「西の関」は聞いたことがあるし、知っているけど蔵元までは詳しく知らない、よく分からない。
そんな方も多いのではないでしょうか、でもそれでは勿体ないです!
製造蔵元を知ることって、なんでそのお酒が美味しいって言えるのかその根拠が見えるから「なるほど!」と納得ができると思うんです!
お酒を購入するときも迷ったら蔵元のことを調べてみるのもおすすめ!
味やラベルに書いてある情報だけじゃ「旨い」と言える理由は分からないからね!
「そんな方法で造っているんだ」「材料にもこだわってるな」「すごい職人技だ!」など、だから美味しいのか!と思える根拠を紹介していきます!
萱島酒造の「西の関」、明治から現在まで曲げずに貫き通す「信念」には驚くこと間違いなしです!
Table of Contents
萱島酒造について
萱島酒造は明治6年創業から現在も、五味(甘・酸・辛・苦・渋)が調和した「旨いお酒」を造り続けています。
「西の関」は甘い辛いを超越した日本酒本来の味、旨味を絶えず追求していくため、地の素材や環境など、地元に精通した昔からの伝統を守り、伝承することを心掛けているんです。
「西の関」は各種日本酒を製造しており、どれも魅力的なお酒ばかりを取り揃えています。各お酒を紹介した記事がありますので、この機会にご覧になってくださいね~!
自然の恵みと豊かな食文化から生まれた日本酒
萱島酒造がある国東市は「国東の地」と言われ、手つかずの豊かな自然に囲まれており、自然の恵みや山と海の幸など豊かな食文化が築かれています。
国東の地は「神と仏が共に在る地」でもあり、寺院や仏像、神社、石塔などが各所に点在し、独特の空気と世界観があることも特徴です。
国東市中心部では「弥生の村・安国寺集落遺跡公園」など、弥生時代に建造されたと言われている遺跡があり、歴史とロマンを感じさせてくれますよ!
萱島酒造の西の関は「国東の食文化と神仏の心に育まれた歴史ロマンを醸す酒」として造られているんだ!
自然と歴史、食文化も豊だからこそおいしいお酒がつくれるんでしょうね!神聖な土地でもあるから、上品な日本酒が頂けそうね。
萱島酒造の歴史
萱島酒造は古くから歴史のある酒造であり、創業以来「品質主義」にこだわり、変わらない旨い酒を作ることを心がけています。
明治6年(1873年)に酒造りを始め、明治20年代には萱島酒造の代表銘柄である「西の関」が造られるようになりました。
「西の関」の名付け親は二代目代表である萱島米三郎氏が西は西日本、関は横綱の意味が込められており、「西日本の代表酒」になるようにと命名したものなんです。
明治40年に日本で初めて開催された全国品評会で見事一等に入賞し、それからも数多くの受賞を重ねてきたんだ!
それはすごい!昔も今も変わらない美味しいお酒を造り続けてるってことよね!
萱島酒造は初代代表から変わることなく貫き通していることがあります、それは「手造り」にこだわり続けること。
現在も五味(甘・酸・辛・苦・渋)が調和した「旨いお酒」、品質主義を忘れず「品質一貫一世紀」を合言葉とし、旨さを絶えず追求しています。
時代の風潮や流行などにとらわれず、地元に密着した伝統ある「手造り」の良さを代々伝承し、現在も変わらず努力し続けている所が最大の魅力でもあるんです!
こちらの動画では国東市の紹介、蔵人が丹精込めて酒を造っている様子が見れますので是非ご覧になってみてください!
動画はいかがでしたでしょうか?すごく古風でかっこいいですよね!蔵人の技と選ばれた材料、そして曲げることのない信念が伝わってくるようです。
次はこの動画にもある蔵人の技、材料の何にこだわっているのかを紹介していくよっ!
こだわりの技、日本酒を造る想いについて
「品質一貫一世紀」この言葉を掲げ「手造り」にこだわり続ける萱島酒造。こだわりといっても具体的にはどんなこだわりがあるのか気になりますよね。
お酒のラベルをみても、製品情報を見てもすべてを詳しく知ることができません。なぜ美味しい清酒を造り続けられるのか知ることも大事です。
蔵人の酒造りへのこだわり、自然の恵みがもたらす材料など、萱島酒造独自の手法をご紹介してきます!
品質を守り続ける蔵人のこだわり
「西の関」を造るうえで大事なのは基本を忠実に、ひとつの作業工程を丁寧に正確に行うことが基本なのですが、蔵人は以下の3条件を創業から守り続けています。
蒸米は甑で行う
甑は大きなセイロのような蒸し器のことで、米を蒸し上げるために使用する道具です。
原料の酒米は、吟醸酒に山田錦や広島産の八反錦、普通酒には大分産のヒノヒカリや佐賀産のレイホウなどを使用。
現在は甑を使用せず機械式の蒸米機を使用している酒蔵もあるなかで、木製の甑を使用し「手造り」にこだわっています。
一般的には金属製の甑を使用することが多いのですが、昔ながらの木製は蒸しムラを防ぎ、温度を一定に保つことができる特性があります。
機械式と木製の甑ではこんな違いがあるなんて、先人の知恵ってすごいわね!
また、蒸米を行う際には酒質に応じて「限定吸水」という作業をしていて、これがとても大変な作業なんです。
限定吸水は秒単位にまでこだわり、お米の周りだけ吸水した状態を見極める。
水から引き上げ、米の芯まで浸透させるために時間をかけて行う方法で、温度や水温に左右されることも。
白米には元々水分があるため、その水分まで大きく影響します。お米の持つ水分と、水の吸水量が少なすぎると生蒸しになり、吸水が多いとべたつきが出てしまいます。
秒単位までこだわり、吸水具合の限界値を見極めるのが、蔵人しか出来ない至難の職人業なんだ!
製麹は機械を使わず、ふた麹法、箱を用いる箱麹法で行う
製麹とは蒸米に麹菌を繁殖させ、麹を造るための作業であり、勿論「手造り」にこだわり機械化はしていません。
旨い酒を造るために大切なことは、まんべんなく菌が繁殖した麹を造る、それを使用することで活発なアルコール発酵が起こり味が乗ってくるんです。
製麹をする際は菌糸が安定した根を張る元気な麹や、根が弱い麹などを12種類を造ります。
12種類の麹菌を使い分け、発酵スピードを微調整することで丁寧に仕込みが行われています。
麹菌を一気に入れてしまうと仕込みをする時に雑菌の繁殖を防止する「乳酸」が薄まっちゃうんだ!
そうなると、酵母以外の菌が繁殖する可能性が上がるから発酵調整はとても大切な作業なんだよ。
12種類の麹菌を使い分けるのはとても大変そうね。雑菌が繁殖したらすべて台無しになっちゃうから責任重大!
酒母造りは昔どおりの製法で行う
蒸米、水、麹に酵母を加えたものが「酒母」と言います、醪(もろみ)の発酵を促す酵母を大量に培養したものなんですね。
酒母を造る為に重要な要素の一つとして「水」があります。昔から加工品は使わず「地の素材と人と技」を信念に「水」にもこだわる。
萱島酒造周辺の土地には地下に広大な花崗岩の岩盤が広がり、岩盤の上には火山灰などが堆積しています。
何段もの地層に浸透した雨水や雪解け水などが水脈となってゆっくり高品質な水になっていきます。
水質は硬度が約4度、余分な有機物が無く鉄分の低い中硬水になるので、麹をアルコール発酵させることができる水として最適な状態になるんです。
でも、山からの天然水はいつでも最適でキレイな状態を保つことってできるのかしら?
水質自体は明治の創業当時からまったく変わっていないんだ!酒蔵の地下に水脈があるから酒造りには最高な立地なんだよね!
今回ご紹介した作業内容をより詳しく知りたい方、日本酒がどうやって完成するのか気になる方はこちらの記事でも詳しく紹介しています!
全国の各酒蔵がどの工程にこだわっているのかなども分かるようになりますよ!
門外不出の大吟醸酒「秘蔵酒」
萱島酒造では、「西の関」を造るうえで欠かせない看板酒として、大吟醸酒である「秘蔵酒」があります。
4代目代表にあたる萱島須磨自氏の代に全国の蔵元に先駆けて、昭和38年(1963年)の品評会で出品用として造られていた大吟醸酒の発売を始めたんです。
当時の日本は高度経済成長期(1955~1973年)の真っ只中にあり、大手酒造メーカーなどの大量生産や大量販売を目的とした店が多く、地方の酒蔵があまり目立っていませんでした。
このままでは「西の関」の大吟醸酒も世に出回る機会が少なくなり、昔からの手造りの手法で造り出した蔵人達の努力も水の泡になってしまう。
萱島須磨自氏はそうして決断をし、品評会だけではなく門外不出だった大吟醸酒を「西の関・秘蔵酒」と命名し、発売を開始したんです。
時代の流れにとらわれずに「大量生産」ではなくて伝統の「手造り」を貫いていくことを決めた4代目代表はかっこいいわっ!
この決断がなければ今の「西の関」は生まれなかったかもしれないからね!
僕たちが美味しい日本酒を頂けるのもこんな見えない努力があるからなんだよ。
「西の関」の大吟醸酒は「秘蔵酒」を含め、3種類あります、どんな日本酒なのか気になる方は是非この記事をご覧になってみてください。
より分かりやすく詳細に紹介していますので、必見ですよ!
まとめ
萱島酒造が旨い酒を造り続けることができる理由は、創業当時から変わらず守り続けている伝統や技、「手造り」にこだわる信念があるからこそなんです。
「西の関」の旨さが世に伝わることになったのも「行動力」と「判断力」があったからこそ、現在でも旨い酒が誕生し続けていますから進化も止まりません!
それは挑戦を辞めず、年代ごとに合った清酒を考え、造り続けているからこそ成せる技なんでしょう。
日本酒をただ飲むだけではなく造り手がどんな思い、こだわり、技をもって造っているのか知ることで、よりお酒が深い味わいになっていくのだと思います。
日本酒を選ぶ際にはどんな酒造なのか、何にこだわっているのか理解してみるのも大切な情報になりますよね。
今後も日本酒含め、各酒造の情報も紹介していきますので、知りたいことがありましたら是非またお越しください!
今回の記事を読んで頂きましてありがとうございました!
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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