※プロモーションを含みます
- 吟醸酒が好きな方
- お食事と一緒にお酒を味わいたい方
- ボトルの色やラベルのデザインも楽しみたい方
この間テレビで静岡特集やっていたのよね。静岡って温かくて温泉もあるし、海の幸も美味しいし、富士山も見えるし本当に良い所よね~。
そうそう、静岡の日本酒といえば「磯自慢」が有名なんだよな~飲みたいんだけどなかなか手に入らなくて…。
もう!すぐ日本酒の話になっちゃうんだからあ~!
「磯自慢」というお酒、聞いたことがありますか?静岡県の港の近くにある酒蔵で造っている日本酒なんです。聞いただけで海を想像させる、なんとも海の幸豊かな静岡らしいネーミングですよね。
覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、 「磯自慢 中取り純米大吟醸35 Vintage」は2008年に開催された洞爺湖サミットで飲まれたお酒なのです。
また、記憶に新しい伊勢志摩サミットでも「磯自慢 大吟醸28 Nobilmente(ノビルメンテ)」が各国の首脳たちに振る舞われました。
2度も海外からの来賓たちに振る舞うお酒として選ばれたなんて、なかなかあることではないですよね。もはや「磯自慢」は日本を代表するお酒、すなわち国酒として世界から認められているのですね。
なので、日本酒好きならば磯自慢を知らないのは少し恥ずかしいかもしれません…。でも大丈夫!この記事を読めば磯自慢のことがよくわかりますよ。
私も縁があって静岡の居酒屋で磯自慢を何回か飲んだことがあるのですが、そんな世界的に有名な酒蔵が造っているお酒とはつゆ知らず…今更ながら少し後悔しています。もちろん、とても美味しかったのですが、知っていればまた格別の味わいだったでしょうね。
皆さんはぜひ、そんな後悔しないように磯自慢に詳しくなってください!
Table of Contents
磯自慢はどんな酒蔵が造っているの?
磯自慢を造っているのは静岡県焼津市にある磯自慢酒蔵です。焼津港という港の近くに位置しており、海が身近な環境で酒造りをしています。
焼津港は江戸時代からカツオ漁が盛んで、今や冷凍カツオの水揚げ量が日本一なんですね。他にもマグロなどの遠洋漁業が要で、新鮮さを保つため冷蔵・冷凍技術が発達しており、港には冷凍庫が立ち並んでいます。
磯自慢酒造の社長は地元のその技術を応用し、自ら現在の酒蔵の考案・設計しました。蔵内はほぼ冷蔵庫だと言ってもいいぐらい。製造はもちろんですがラベル貼りも冷蔵庫並みの温度に管理された部屋で行うようです。閑静な外観からは想像できないですね…!
布団を被りながらラベル貼りをしているとか…!
更に内装はステンレス張りで、タンクもガラスでコーティングされたものを使うなど、清潔な環境づくりにこだわっています。
低温に保つことで品質を維持し、かつ衛生的な環境を徹底的に作りあげている磯自慢酒造。安定した品質のお酒を常にお客様に届けたい、という想いが伝わってきます。
磯自慢の更なるこだわりは「酒米」「酵母」「ボトル・ラベルのデザイン」
酒蔵は南アルプス白峰三山、間ノ岳を源泉とする大井川から酒造りに適した水に恵まれています。
磯自慢が使う酒米
酒造りに最も大切な原料である酒米は、全国各地の厳選した酒造好適米を使用しています。なかでも多く使用しているのは山田錦です。私たちも酒米と聞いて最初に思い浮かぶのは、全国的にも生産されている山田錦ですよね。
その中でも最高の山田錦がとれる兵庫県の旧東条町という地域があるんですね。そこの東条の農家の方々と磯自慢酒造をはじめとする蔵元12社が、ともに共生していこうという試みで「フロンティア東条21」を結成しています。
農家の方達も一生懸命、希少な山田錦を栽培しています。この技術を次の世代によりよい形で継承していくことは非常に大切なことですね。お互いに支え合い切磋琢磨し、最高級の産地作りと最高の日本酒造りを目指しています。
契約を結んでいる栽培農家のところには、酒蔵の皆さんで定期的に手伝いに行くようです。
さらに磯自慢酒造は東条産山田錦を田んぼの区画違いでそれぞれ醸すという新しい取り組みを始めました。ワインの世界でいうテロワール(土地の個性や性質)の概念を日本酒に取り入れたんですね。
近年、皆さんも感じているかもしれませんが、消費者の食への目線はますます厳しくなり安全で質の高いものを求める傾向が強くなってきています。
そのような時代に合わせ、磯自慢酒造では味はもちろん、品質を保証するという意味も込めてテロワールを大切にする造りをしています。
磯自慢の発酵酵母
発酵に使われる酵母も地元静岡で開発されたものを使っています。その名も「静岡酵母」。静岡酵母は、酢酸イソアミル優勢の柔らかな果実香を引き出す、静岡県開発のオリジナル酵母です。
現在多くの吟醸酒はカプロン酸系の香りが高いものが主流で、酢酸イソアミル優勢で造ったお酒は個性が出しにくいと言われています。しかし、あまり香りが強すぎると料理の味を邪魔したり飽きてしまいますよね。すなわち、柔らかな香りの静岡酵母のお酒は食中酒としてぴったりなのです。
実際に、静岡酵母で醸したお酒は「フルーティな香りで、雑味がない」「優しい味と香りで、食中酒としても最適」といった評価を得ています。
磯自慢のボトル・ラベルのデザイン
磯自慢のボトルはとても華やかで素敵なんですね。私は結構お菓子とか飲み物をラベル買い(ジャケ買い?)しちゃうタイプなんですけど、磯自慢を店頭で見かけたらそれだけで即買いしてしまいそうです。
ボトルの色が青や緑などキレイな透き通った色味で、ラベルも可愛らしかったり華やかだったり、力強かったり。
実はこれ、全部社長がデザインしているんです。初心者の方が選ぶ時に最初に目に飛び込んでくるのはボトルやラベルのデザインですよね。例えば本醸造や大吟醸の違いがわからない方でも、このラベルのお酒かっこいいなと直感で選ぶきっかけになりますね。
社長は昔油絵をやってらして、絵がお好きなんだそうです。磯自慢のテーマカラーはブルーなので、どこかに海のイメージを入れています。
磯自慢はどんな味わい?評価と合わせてご紹介!
磯自慢のラインナップですが、もちろん本醸造、吟醸、大吟醸と続きまして更にビンテージがあります。ビンテージと聞くと、ワインのようですが日本酒にもこういった概念が定着し始めていますね。
本醸造や吟醸について違いを知りたい方はぜひこちらもご覧ください。
本醸造
磯自慢の本醸造はまるで吟醸酒のようだ!という評価が沢山ありました。
磯自慢 本醸造
- 酒米:山形県産キヨニシキ
- 留め掛米:兵庫県産山田錦
- 精米歩合:ALL65%
- 日本酒度:+4~+5
- 酸度:1.2
- 本醸造だが低温醸造に由来する吟醸香が香る。非常にキレイで透き通った香り。ほのかに熟す前の青肉メロンのような清涼感。
- 口に含んでみるとなめらかで澄んだ清流のような味わい。
磯自慢 別撰本醸造
- 酒米:兵庫県特A地区山田錦100%
- 精米歩合:ALL60%
- 日本酒度:+4~+5
- 酸度:1.2
別撰本醸造とは?
基本的に、「特別純米」「特別本醸造」と同じ意味です。特定名称酒の規定で、原材料であるお米の精米歩合の割合が酒税法で決まっていますがその規定よりも60%以下、または特別な製造方法をしているお酒を「特別」「別撰」と名付けるようです。
- このクラスとしては珍しい、兵庫産特A山田錦米を用い仕込まれておりスッキリした中にも吟醸香がある。
- 適度なコクも感じられ、本醸造とは思えない仕上がり。飲み飽きしない素直な口当たりでつい盃が進む。
- 余韻はほのかな渋味が感じられキレが素晴らしい。
磯自慢 特別本醸造・特撰
- 酒米:兵庫県特A地区山田錦100%
- 精米歩合:麹55% 掛60%
- 日本酒度:+5~+7
- 酸度:1.1
- 上立ち香は穏やかで上品に桃を思わせるように香り、口に含むとすっきりと感じる旨味の中から非常に優しい甘味が感じられる。
- 酸を抑えこむことで穏やかな甘みが際立ち、後半は繋がるかのように滑らかに僅かな余韻とともに引いていく。
特別本醸造の風合いのあるラベルにあしらわれたお花が奥ゆかしくて素敵ね!
吟醸
吟醸酒は純米吟醸と醸造アルコール添加の吟醸の2種類です。ぜひ飲み比べてみたいものです。さらに時期によっては火入れしていない生酒も出回るようで…しぼりたても魅力的ですね。
酒米は山田錦の中でも評判の高い「特A地区」で栽培されたものを使っています。
磯自慢 純米吟醸
- 酒米:特A地区東条特上特等 山田錦100%
- 精米歩合:麹50% 掛55%
- 日本酒度:+4~+6
- 酸度:1.3
- くどさのない爽やか、かつ上品な吟醸香に柔らかな透明感のある甘み。そして後口の良い酸味のキレがあり飲み飽きない。
- 程よい酸味があるので白ワインのように食中酒として美味しく楽しめる。
磯自慢 吟醸
- 酒米:特A地区東条特上特等 山田錦100%
- 精米歩合:麹50% 掛55%
- 日本酒度:+6~+7
- 酸度:1.1
- 花のような爽快な香りに透明感のある甘さ、そして優しい酸味という静岡型吟醸酒の特性をすべて兼ね備えている。
- 滑らかな自然な酒質で飲み飽きしないのはもちろん、料理の和洋を問わない定番食中酒。
大吟醸
さて、ここで登場する「磯自慢 大吟醸 一滴入魂」こそ、酒蔵の中核を担う代表的なお酒です!
大吟醸のラインナップは7種類ぐらいあるのですが、ここでは特におすすめしたい2種類をご紹介します。
磯自慢 大吟醸 一滴入魂
- 酒米:特A地区東条秋津特上AAA 山田錦100%
- 精米歩合:ALL45%
- 日本酒度:+5~+7
- 酸度:1.1
- メロンや白桃のような芳醇な香り。口に含むと深いコクを感じながらも透明感のある口当たり。
- お米の綺麗な甘味がクリアに感じられ、水のように喉に入っていく。余韻は驚くほどドライかつスッキリ。
- まさに一口で磯自慢の複雑な味わいを楽しめる1本。
海原を感じさせる青いボトルの色味がなんとも言えない!
磯自慢 純米大吟醸 愛山 中取りグラッパブルーボトル
- 酒米:特A地区吉川特等希少米 愛山100%
- 精米歩合:ALL40%
- 日本酒度:+3
- 酸度:1.25
愛山(あいやま)というのは山田錦を祖父母に持つ栽培が難しい超希少な酒米なんですって!
- 中取りならではの洗練されたキレがあり、愛山特有の甘味および深いコクがあり食事にも合わせやすい。
- ほろ酔いでもわかる米の旨味、そして質の高さに飲む度驚かされる。
- 開封してからも劣化することなく日が経つごとに違う表情を楽しめる。
ワインのようなボトルに、月夜に輝く海のようなブルーがとても映えるわね!ラベルだけでもお酒が進みそう!
ビンテージ
冒頭でも触れました「磯自慢 中取り純米大吟醸35 Vintage」と「磯自慢 大吟醸28 Nobilmente」についても非常に気になるところですよね。
ちなみにNobilmenteとは、イタリアの音楽用語で「高貴な、気品のある」という意味を持つんですね。名前からも気高い、崇高なお酒というのが感じられます。(そして社長がイタリア大好きなことも。)
超高級かつ希少なためなかなか手に入らない分、お正月やお祝いごとなどの特別な日…いわばハレの日のお酒として飲まれているようです。
磯自慢 中取り純米大吟醸35 Vintage
- 酒米:特A地区東条秋津特上AAA 山田錦100%
- 精米歩合:ALL35%
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.35
- まさに磯自慢の技術と信念がつまったお酒。
- 含むと非常に綺麗な味わいの中に、丸みと共にほんのり感じる甘味。
- 温度が上がってくると徐々に変化し綺麗な透明感を損なうことなく程よい甘味が膨らむ。
ボトルにかけられた紐が神社のように神聖な雰囲気を醸し出している…こりゃ俺でも厳かな気持ちになるな!
磯自慢 大吟醸28 Nobilmente
- 酒米:特A地区東条秋津特上AAA山田錦100%
- 精米歩合:ALL28%
- 日本酒度:+6
- 酸度:1.2
- 東条秋津の山田錦をなんと28%まで精白、贅沢に使用。
- 純アルコールを最小限添加することで麹に潜む香気成分を十分に引き出した、フルーティさと透明感の増した仕上がり。
- 微量の醸造用アルコールを添加することによって香りが華やぎ、味も丸くなりバランスのとれた美酒となっている。
磯自慢はどこで買えるの?
磯自慢酒造の公式HPを見てみると、に磯自慢特別取扱店のページがあり、お近くの特約店を見付けることができます。意外と近くのお店で購入できる所が見付かるかもしれませんね!ただし入荷直後でないとすぐに売りきれてしまうと思われます。やはり知る人ぞ知る、人気のお酒ですからね。
オンラインショップでしたら、私のおすすめの1つ目ははせがわ酒店オンライン店です。ここの社長は磯自慢酒造の社長の古き友人であり大恩人なのだそうです。酒屋と酒蔵の古き良き関係にグッときます。
2つ目はヴィノスやまざきのオンラインショップ。こちらは静岡発祥のワインを主とした酒屋ですが、先代が静岡の地酒を全国の人に飲んでもらおうと県内の酒蔵を訪れ、酒蔵と力を合わせて静岡の地酒を全国へ広めていったのです。今も静岡の蔵元と共に銘酒を造り上げており、コラボ商品も出したりしています。
ただ私も磯自慢でいろいろ探してみましたが、やはり完売御礼となってしまっているものが多かったです。入荷時期を知るためには、こまめにチェックしてみてください。
まとめ
- 製造から出荷まで低温で徹底的に衛生・品質管理された酒蔵。
- 酒米は山田錦を中心に、栽培農家と提携し選び抜かれたものを使用。
- オリジナル酵母を使用しており柔らかな吟醸香を堪能しながら食事とも楽しめる。
- つい手に取りたくなる洗練されたボトルの色やラベルのデザイン。
- 本醸造からビンテージまである多彩なラインナップ。
- 全国各地の特約店やオンラインショップで購入が可能。
磯自慢酒造が、高品質のお酒を常に私たちに届けようと丁寧に造り上げていることがよくわかりましたね。
自身の酒蔵のことだけではなく、酒米を栽培する農家、販売してくれる酒屋との関係も大事にして共に歩んで行きたいという思いがところどころに感じられました。
だからこそ世界に誇る、日本を代表するお酒として選ばれているのですね。
日本酒好きならば、磯自慢は必ず一度は飲んでおきたいブランドです。もしお店で見かけたときは迷わず購入し、是非飲んでみてください!
磯自慢はやっぱり静岡の美味しい魚と合わせたいよな!お取り寄せでいいのあるかな~♪気が早いけど探してみるか。
あら、静岡のお取り寄せ?私もちょうど食べたいスイーツがあったのよ!これとこれと…子供たちもおいでー!
トホホ…こっそり探せばよかった~。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
⇒徳利の洗い方!ポイントがわかればだれでも簡単!を見る
唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
詳しいプロフィールはこちら