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香露は熊本の日本酒の中でも有名ですね。独特のデザインで目を引くっていうのもありますよね。でも、なぜ香露が有名なのかはっきりと知っていますか?
それには、2つの理由があります。1つは吟醸酒のお手本とも言われる豊かな香りとまろやかな味わい。もう1つは、蔵が熊本酵母発祥の蔵だからです。
今回ご紹介する香露は、熊本酵母発祥の酒蔵が醸す日本酒です。酵母発祥の蔵なんて、そうそうありません。この記事を読んだら、香露が有名な理由に納得ですよ。
Table of Contents
香露純米吟醸の特徴は?
香露純米吟醸は上品な香りとまろやかな味わい
香露純米吟醸は、上品で穏やかな香りがあり、吟醸酒のお手本ともいわれます。
適度に熟成させているため口当たりまろやかなんですね。日本酒って、一口目の印象がめちゃめちゃ大事じゃないですか?まろやかで優しい口当たりはすいっと飲めそうですよね。
しかも、味わいに幅とコクがあるから、口に含んだときもふわっと味が口の中に広がるんですね。そして、のどを通った後には余韻もしっかり楽しめます。
どうしてこのような香りと味がだせるのでしょうか?
これは酵母の影響があるからなんですね。香露に使われる酵母は華やかな香りで、酸は控えめなのが特徴です。だから、上品な香りとまろやかな口当たりの日本酒に仕上がっているんですね。
幅のある酒なので料理に合わせやすくて、食中酒としてもおすすめです。
香露純米吟醸の基本データはこちら
個性的なボトルデザインで目を引きますね。緑の角瓶は日本酒ではあまりないデザインで、一度見かけたら忘れないかもしれません。もしかしたらパッと見た第一印象で「焼酎?」と感じる方も多いかもしれませんが、純米吟醸の日本酒です。
容量 | 720ml |
原料米 | 山田錦 |
アルコール度数 | 16% |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.6 |
精米歩合(掛米・麹米) | 55%・45% |
酵母 | 熊本酵母 |
水 | 阿蘇伏流水 |
香露を造っているのは熊本県酒造研究所
香露はどのようなところでこのようなお酒に仕上がっているのでしょうか。
酒造がある熊本市は酒造りにあった気候
九州のほぼ中央に位置する熊本市は南九州地域の中心的役割をになう都市です。市の中心には熊本城があり、そのすぐ近くに「香露」の蔵元があります。意外と街の中にあるんですね。
熊本市は、西は有明海に面し、北東には阿蘇外輪山があり、自然環境も豊かです。熊本地方は、夏は蒸し暑く冬は冷え込みが厳しいという気候なので、酒造りに適した土地柄です。
九州イコール温かいというイメージがありますが、日本の気候は複雑ですね。冬に冷え込むとは驚きですが、この気候のおかげで香露が造られるんですね。
熊本県酒造研究所は熊本酵母の生まれたところ
香露を造っている酒蔵は、酒蔵であり研究機関です。
株式会社熊本県酒造研究所
〒860-0073 熊本県熊本市中央区島崎1-7-20
TEL 096-352-4921 FAX 096-352-4949
創業/1909(明治42)年
熊本では、江戸時代まで赤酒という酒が主流で、清酒醸造は明治になってからのことです。
1909(明治42)年、熊本県産の酒の質を向上させるため、県内の酒蔵の呼びかけで話ははじまり、野白金一博士が設立しました。
この野白博士が、麹室の「野白式天窓」の考案、二重桶方式の技術開発、「野白式吟醸造り」を築きあげたんですから、本当にすごい人です。
さらに、熊本酵母の培養に成功するという偉業、吟醸酒の神様と呼ばれるもうなずけます。1952(昭和27)年に生まれた熊本酵母は、日本醸造協会の「きょうかい9号酵母」として登録され、現在も全国の酒造りにも生かされています。
熊本県酒造研究所は「熊本酵母」を維持・管理する研究機関でもあります。熊本酵母は全国の日本酒に使われていますから、その役割や影響は大きいですね。香露のおいしさは日本酒造りに科学の力が組み合わさって実現されたものだと言えます。
香露純米吟醸の評価は?
レビューや評判は上々
カスタマーレビューやいろいろなサイトのレビューを見てみると、香露純米吟醸の評価は星3.45から星4.3くらいです。まずまずの高評価と言えそうですね。
いろいろなコメントやレビューの内容を簡単にまとめてみました。みなさんが香露純米吟醸を飲んだ感想はどんな感じでしょうか。
香りについてのコメントは、甘く上品な吟醸香がある、フルーティーでバランスがよい、酒くさくない、など好評です。
こういうコメントを見ているだけで、優しいお酒の香りがただよってくるようですね。
味についても、料理を引き立てる味わい、サッパリとした味、色は少し黄みがかっている、口当たりは甘くてトロッとしてる、甘さを堪能した後にスッと静かになる、わりとキレが良い、など高評価が多いですね。
ざっくりまとめると、まずはいい香りがふわっときて、口当たりははじめ甘くて、後にはスッと残さない、のが特徴と言えます。
そして驚くのはマイナス評価がほとんどないことなんです。一般的にプラスの評価もあればマイナスの評価もあるのですが、マイナスがないんですよね。
クセがなければ物足りないとか、口当たりがよければ味が薄いとか、何かと反対のコメントって出がちなところですが、それがないんです。弱点がないなんてこともあるんですね、本当にスキがない日本酒です。
ダメ出しがでないしスキがないところが香露が吟醸酒のお手本とまでいわれる理由なのかもしれません。
香露純米吟醸に合うおすすめ料理は?
香露純米吟醸は、豊かな香りとさわやかな味わいが特徴ですから、どんな料理とも相性がいいです。豊かな香りというと一見食事との相性はイマイチかな?と思いますよね。
ところが、香露純米吟醸は料理との相性もいいんです。なぜなら、香りも味も強すぎず弱すぎず絶妙なバランスに仕上がっているからなんですね。
豆腐料理など淡白な料理にも、味が濃いつまみにも合いますよ。
まとめ
- 香露純米吟醸は上品な香りとまろやかでこくのある味わいが特徴
- 香露を作っているのは熊本酵母を産み出した熊本県酒造研究所
- 香露純米吟醸のレビューは3.45から4.3
香露純米吟醸の魅力は底なしのようです。熊本酵母が使われている他の日本酒と飲み比べてみても楽しそうですね。
ちなみに、香露(ころ)という冷たい汁をかけたうどんやそばもあるんですね。主に中京圏で食べられるそうですが、今回初めて知りました。今度食べてみたいです。
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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