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今や男女関係なくお酒を飲む時代です。私も大好きです。でも自分に合ったお酒を選ぶのはなかなか難しいと思いませんか?自分で買って飲むというよりも、頂きものや飲み仲間が買ってきたものを楽しむといったことがほとんどなんで、何が違うのか、どれが自分に合うかなんて考えてもみませんでした。
でも、頂きものの中に初めて味わう美味しい日本酒に出会えたんです。その味が忘れられなくてお酒コーナーに行くとついついその日本酒を探してしまいます。でも、なかなか見つけられなくて他の日本酒を買ってみますが、それはそれなりに美味しいものではあるんですね。それを機にどの日本酒が自分に合っているのだろうと考えるようになりました。
手当たり次第に買って飲むのも有りかもしれませんが、やはり経済的なものもありますからね。それで日本酒について知っておくのはそういう無駄を減らす助けにもなります。特にここではあまり聞きなれないかもしれませんがお酒の製造工程の一つである精米歩合について取り上げてみたいと思います。
Table of Contents
精米歩合とは何か
精米歩合って何なのかそれを見る前に先ずは日本酒の製造工程から簡単に説明しますね。
日本酒は原料である玄米から作られていることは多くの方が知ってます。その玄米表層部には栄養素である脂質やタンパク質といったものが多く含まれています。しかしその栄養素は日本酒にとっては雑味の原因となります。
今日、私たちが日本酒を美味しく頂けているのはなぜでしょうか。それこそが精米歩合によるものなのです。では精米歩合とは何か。
先程説明したように玄米には日本酒にとっては雑味となる栄養素が表層部についているので、それを削って取り除く工程の事なんです。
精米歩合の工程でどの様に日本酒に影響を与えるのか
私たちが食している白米と呼ばれている米は精米歩合は90%つまり10%の1割だけを削ったものです。ということで雑味となる旨みが多く残されているので米本来の美味しさを頂けているんですね。でも、日本酒にはそれほどの旨みは必要ないのでもっとたくさんけずります。
例えば
- 本醸造酒 70%以下
- 吟醸酒 60%以下
- 特別本醸造酒 60%以下
- 大吟醸酒 50%以下
と上記のように精米歩合は種類を分ける指針の1つなんです。米は「タンパク質」「でんぷん」「脂質」の3つの成分を主に含んでいます。そのうちの1つの脂質は酵母による香り成分の生成を抑制する作用があるので、米を磨けば磨くほど脂質成分が取り除かれフルーティーな香りのお酒になるんです。えっ、だったらなぜ100%にしないのか? そうですよね、私も思いました。その点についても見てみましょうか
精米歩合はなぜ100%はないのか
雑味は旨みでもありますよね。ですから精米歩合の数値が小さければ小さいほど雑味が少なくてクリアなスッキリした美味しさになります。逆に精米歩合の数値が大きければコクと米本来香り高い芳醇な旨みのある日本酒を楽しめます。
ですから雑味を全く削り落としてしまったら旨みも芳醇な香りも全く無い面白くないお酒になってしまうんですね~。ですから精米歩合の基準は勝手に決めているのではなく日本酒を作る上での決まり事なんです。
日本酒の旨みを決めるのは精米歩合の工程だけで決まるわけではなく、他の火入れや貯蔵の工程でも違いが出てくる繊細なものなんですね。そのような繊細な日本酒から自分に合うお酒をどのようにして見つけることができるんでしょうか
お酒の種類で旨みはどう違う
現在、日本酒の種類は多種多様にあります。その中から自分に合うお酒を選ぶ何か目安となるものがあるといいですよね。ところで一般に日本酒のことを清酒とも呼びませんか。どうやらそこがまず多くの方が勘違いして自分に合う日本酒を探しにくくしているところでもあるようです。
そもそも清酒とは何ぞや、日本酒とは何が違うのか。
清酒と日本酒
清酒と呼ばれる日本酒とは酒税法に定められた定義を見たものを指します。
- アルコール分 22度未満
- 原料 米・米麴・水
- 製法 原料を発酵させてこす
これらの条件を満たした日本酒だけを清酒と呼べるのだそうです。現在はにごり酒も上記の定義にあてはまれば清酒と呼ばれるようです。しかし、どぶろくは「こす」という工程がないので清酒ではないんです。。
また清酒と同様の製法で作られた原酒に醸造アルコールや糖類、アミノ酸などが加えられると合成清酒と名前が付くのだそうです。
日本酒がこんなに細かく分けられていたなんてこの記事を作るまで私は知りませんでした。でもこの記事のおかげで大吟醸酒が何なのか、純米酒がどんなものなのかが少し理解できました。
今度、日本酒を買うときはラベルをしっかり見て自分に合うお酒を選ぶことができると思います。
まとめ
- 精米歩合が何かまたその役目を知ることは自分に合うお酒を選ぶ助けとなる
- 精米歩合は日本酒の種類を作る工程の一つ
- 多種多様な日本酒により自分に合うお酒を選ぶことが出来る
本当に調べれば調べるほど日本酒の奥深さがわかりますね。こんなに繊細なお酒を飲める私は日本人で良かったとつくづく実感です。
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- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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