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日本酒は様々な温度で楽しめますよね。他のお酒にはあまり無い日本酒の魅力の1つだと思います。今この暑い時期では冷酒や冷やで飲まれる方の方が多いのでは無いでしょうか?
中には暑い季節でも熱燗を飲みたいという熱燗好きの方もいらっしゃるくらい熱燗にも魅力がありますよね。寒い時期は特に熱燗で温まるのは最高です。
しかし皆さん、熱燗に「酔いやすい」などの良いイメージを持っていない方も多いかと思います。またテキトーにお酒を選んで何となくレンジでチンして熱すぎたり、反対にぬるかったりしてませんか?おうちではどうせ美味しい熱燗飲めないから。なんて思ってませんか?
そんな方々のため、また熱燗の良さに気づいていない人のため熱燗の魅力と美味しい熱燗のつけ方をご紹介したいと思います。最後まで見て頂ければ、熱燗って素晴らしいと思うと同時に、おうちでも美味しい熱燗を楽しめるようになるので是非最後まで読んでいって熱燗の魅力を感じてくださいね!
Table of Contents
熱燗とは?
皆さん熱燗、熱燗って言いますけど熱燗の定義って分かりますか?温かい日本酒の事を熱燗と呼ぶ方が多いと思いますが、半分正解ではありますが半分違うんですよね。厳密に言えば熱燗は50℃以上55℃未満なんです。日本酒は他の温度も含め約5℃ごとに呼び名が違うんです。まずはその辺からみていきましょう。
日本酒の温度と呼び名
日本酒の温度によって様々な呼び名があるのはご存知でしょうか?その説明の前に呼び方を大きく分けると温度の低い方から「冷酒」「冷や」「燗」の3つに分かれます。
ん?冷酒と冷やって同じじゃ無いの?違いは何?て思った方いらっしゃると思います。冷酒は冷蔵庫に入って冷えたお酒を指します。一方冷やは冷蔵庫に入れない常温のお酒を指します。
このややこしい呼び方には経緯があります。簡単に説明しますと、冷蔵庫が普及する以前は冷やと燗しかありませんでした。当然ですよね。今では当たり前の冷蔵庫が無かった時代ですから、常温の冷やか燗で飲むしか方法はありませんでした。
それが冷蔵庫の普及と共に冷蔵庫で冷やしたお酒が出来るようになり、冷やと冷やでは分からなくなってしまいました。その為冷蔵庫で冷やしたお酒は冷酒と呼び、そうで無い部屋に置いてあるような常温のものを冷やと呼ぶようになりました。
それでは「冷酒」「冷や」「燗」の3つを更に細かい呼び名で分類していきます。
冷酒
冷酒と呼ばれるお酒の温度は以下の通りです。
- みぞれ酒(〜0℃)
- 雪冷え (5℃〜)
- 花冷え (10℃〜)
- 涼冷え (15℃)
冷や
冷やは常温を指します。細かく分類されていないので20℃以上から30℃までを指します。
燗
さぁ本題とも言える「燗」の温度。早速みていきましょう。
- 日向燗 (30℃〜)
- 人肌燗 (35℃〜)
- ぬる燗 (40℃〜)
- 上燗 (45℃〜)
- 熱燗 (50℃〜)
- 飛び切り燗 (55℃〜)
いかがでしたでしょうか?日本酒の温度と呼び名についての記事は以前詳しく説明していますので、興味を持った方は是非見てくださいね!
熱燗に向いているお酒
日本酒の種類ってたくさんありますよね?では熱燗に向いているお酒はどんな物でしょうか?熱燗にすると米の甘さを感じやすくなります。その甘さを出し過ぎても諄くなってしまうので、少しスッキリとした飲み口の物がおすすめです。種類でいえば本醸造酒がおすすめです。
ご参考までに燗酒のおすすめを簡単に紹介していきます。
- 日向燗
- 人肌燗
- ぬる燗
上記3つは純米酒、本醸造酒など精製歩合が低めのお酒がオススメです。日本酒が持つまったりとした旨味を感じる事が出来ます。
- 上燗
上燗は熱燗より若干低めの温度なので、日本酒の香りとしっかりとした旨味を感じられる純米酒がオススメです。
- 飛び切り燗
飛び切り燗は結構熱いお酒になる為シャープな香りとキリッとした辛味を感じられる本醸造酒がおすすめです。また熱燗や飛び切り燗の温度になると、時間経過と共に下がる温度の変化も楽しむ事が出来ます。
また酸味の強いお酒を熱燗にするのもオススメですよ。酸味を打ち消して旨味に変えてくれる為飲みやすくなります。
パック酒は普通酒と呼ばれるもので実は全ての温度帯でおすすめです。まずは熱燗初心者などはパック酒で自分の好みの温度帯を探すのも楽しみ方の一つかもしれませんね。
熱燗の魅力
熱燗の定義と向いているお酒ついては理解頂けたと思います。美味しい付け方をご紹介したい所なんですが、更に熱燗を飲みたくなるような熱燗の素晴らしい魅力を紹介していきますね!
お酒の味が苦手でも飲みやすくなる
熱燗なんて飲兵衛みたい。なんて思ってませんか?私は是非日本酒が苦手な方にこそ熱燗で楽しんで欲しいです。というのも香りが良く引き立ち、加熱し熱燗にする事によってアルコールの角が取れ飲みやすくなるんですね。
更に人間の舌は温かい物に甘みを感じやすい為日本酒本来の米の甘さがダイレクトに伝わりやすいです。この甘さを感じやすいのも熱燗の大きな魅力です!
二日酔いしにくい
冷たいものは体内で温かくなるまで吸収が始まらないので、その分体内で長く滞在する為お酒が抜けるのに時間が掛かります。冷酒は飲み口が良いものも多くついつい自分のキャパシティを超えて飲んでしまい後から酔いが回るのはその為です。
一方熱燗はというと飲んでから体内で温めなくても良いので、その分早く吸収され体内から抜けるのが早くなり、二日酔いしにくいのです。しかし吸収は早い為「酔いやすい」というのは事実です。日本酒はアルコール度数もそれなりにある為ちびちび飲むのがおすすめです。
冷え性の方でも楽しめる
夏場でもビールやハイボール、冷酒などを飲むと寒くなったり冷えたりする冷え性の方だと飲み会やお酒をちゃんと楽しめない!って方いらっしゃると思います。そんな方こそ是非熱燗をおすすめします。
熱燗なら暑い時期でも冷房が効いている所で寒くなっても飲んで温まる事が出来ます!私の友人も寒がりの方がいますが、夏場でもビールを飲みすぎて寒くなると熱燗を頼んで身体を温めています。
美味しい熱燗のつけ方
私がおすすめする美味しい熱燗のつけ方を2つ紹介していきたいと思います。結論からいうと私のおすすめの熱燗の付け方は「湯煎」と「レンジ」ですが、ベストの熱燗のつけ方は「湯煎」です。それでは詳しく紹介していきます。
湯煎で熱燗をつける
湯煎こそ熱燗をつけるのにベストな方法ではありますが、やり方を間違えてしまうと美味しい熱燗にはなってくれません。
- 日本酒を徳利の9分目まで入れラップをします。
- 徳利の肩が浸かる程の水を鍋に入れて沸騰させる。
- 沸騰させたらすぐ火を止めて徳利を肩までつけて3分程待ちます。
- 出来上がり
ポイントは沸騰して火を止めてから徳利を入れるという事を必ず守ってください!沸騰したままだとアルコールが飛んでしまい、日本酒の風味が台無しになってしまいます。
レンジで熱燗をつける
湯煎なんて面倒だし、レンジで出来ないのか?なんて方もいらっしゃると思います。実際レンジの方が道具は少なくて済みます。その点はレンジでつけるメリットだと思います。今回は500Wで熱燗を作る方法を紹介します。
- 徳利の9分目まで日本酒を入れてラップをする。
- レンジに入れ500Wで40秒加熱
- 取り出してマドラーなどでかき混ぜる
- その後また40秒加熱
- 出来上がり!
ポイントはレンジの温度ムラを無くすために一回取り出して混ぜるという事です。ひと手間ではありますが、これをするかしないかでレンジで熱燗の風味が変わると思います。
どちらも最初にラップをするのもポイントです。これは加熱によって日本酒の風味や香りを飛ばさない為です。もう一つおまけではありますが、お猪口も温めておくと、熱燗がすぐに冷めず本来の温度で楽しめるのでお猪口も温める事をおすすめします。
番外編
上記2種類をおすすめしていますが、最近ではチロリと呼ばれる物や電気ですぐ熱燗をつける事ができる酒燗器というものも売っているので気になる方は是非そちらを使ってみても良いかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?熱燗に対するイメージは最初に比べ変わったのでは無いでしょうか?まとめると
- 温かいお酒を全て熱燗というわけではなく熱燗は50℃以上55℃未満
- 熱燗の魅力はお酒の味が苦手でも飲みやすくなり二日酔いを起こしづらく冷え性の方にもおすすめ!
- おうちで熱燗するならベストは湯煎!それが手間ならレンジでチン
- 最近では熱燗グッズも豊富になってきているので気になる方は要チェック
まだまだ暑い日が続きますが、寒くなる前に熱燗の事をちゃんと知って置く事が酒好きの冬支度なのではないでしょうか?
今回は「熱燗」にフォーカスして紹介しましたが、もう少し低い温度が良い、またはもっと熱くしたいといった好みの温度を探すのも日本酒の楽しみ方です。是非皆さんも好みの温度を探して日本酒を春夏秋冬楽しんでくださいね。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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