阿蘇の日本酒れいざん大吟醸|日本代表選酒として君臨する理由とは

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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この記事では阿蘇の日本酒「れいざん大吟醸」についてご紹介をしています。
酒蔵の山村酒造合名会社様や「れいざん大吟醸」の特徴など、簡単に「れいざん大吟醸」を知れるようにまとめています。

九州の中央部にある阿蘇地方にそびえ立つ阿蘇山。
活火山としても有名であり、今でも噴火警戒を発令しています。

阿蘇山は、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子、根子岳で構成され、阿蘇五岳と呼ばれています。
根子岳の南側に位置するのは、れいざんの生みの親である山村酒造合名会社様。
創業は今から250年も前の宝暦12年(1762年)と、老舗中の老舗となります。

熊本とはいえ、標高550mにある山村酒造は夏は涼しく、冬も極寒となるロケーション。
夏の気温は最高で30℃程度、冬は氷点下近くまで下がるときもあります。

酒造に適した湧き出る清らかな流水、その流水を使って生まれた米、そして長年もの間愛し続けてきた人達が作る「れいざん」
本記事では、数々の日本酒通を納得させた「れいざん大吟醸」を知ることが出来ます。

「れいざん」を知らないと、日本酒好きどころか九州民として恥ずかしいかもしれませんね。
古い歴史を持ち、酒蔵の想いは半端ない、需要はあるのに購入が困難という有名なお酒です。

「れいざん」とは

引用:熊本酒造組合

「れいざん」とは、山村酒造合名会社が作っている日本酒を指します。
4週間ほどの発酵期間を要する三段仕込みで作っています。

一気に発酵させると酒母の酸が薄くなり、酒母菌よりも雑菌が増えてしまう。
酵母の様子を見ながら、数回に分けてゆっくり発酵させる一般的な仕込みとなります。

名前の由来は、古来の人たちは神々が宿る山を「霊山」と言って崇めいたといいます。
阿蘇山は火の神と農耕の神が一体となり、数々のドラマがあった故に「霊山」に相応しいとのこと。
この「霊山」に因んで、阿蘇の日本酒「れいざん」と命名されました。

山村酒造の山村様
幼少期は、造りの時期にはお酒に向かって「おやすみなさい」を言うのが日課だったそう。
酒は楽しく飲むもので、造り手としてのこだわりを押し付けるのではなく、呑み手の感覚も大切にしたい。
2時間飲み続けても飽きないのが、「れいざん」の持ち味とのことです。

「れいざん大吟醸」の3つの特徴

私たちも十人十色、日本酒も同じく様々な特徴を持っています。

水のうまさが出ている

日本酒の美味しさを例える時に「米の味がしっかりと」のような表現を使います。
米から作っているお酒なので、当たり前の表現だと思いますが「れいざん大吟醸」は米の他に水も評価されています。

「水のうまさが出ている」「後味がベタつかない。水のおかげ?」など、水の評価が高いことが分かります。

スッキリしていて口当たりよく、軽いお酒かというとそうではありません。
中華や蒲焼き、しっかりと味付けのしてある料理にぴったりな日本酒です。
日本酒の概念を変えてくれる日本酒かもしれませんね。

熊本酵母と40%まで磨き込んだ大吟醸酒

引用:熊本酒造組合

精米歩合が50%以下だと大吟醸酒として区別されます。
たった10%はされど10%。60%以下なると、大吟醸ではなく吟醸酒に区別されるので、精米歩合のパーセンテージはとてもシビアな数値なんです。

より磨き込んだ大吟醸酒は、口に含んだ際にフルーツのような香りが広がります。
濃醇かつキレが良く、奥深い華やかな香りが印象的ですね。

酸味が穏やかで華やかな香りを出す熊本酵母を使用。
発酵力が優れており、キレのある辛口の日本酒となっています。

熊本酵母についてはこちらも合わせてご覧ください

レア度が高い

「れいざん大吟醸」は地酒中の地酒と言われており、生産量の約9割が県内で消費されています。
地元でしか飲めないレアな日本酒としても有名です。

インターネットショップとして出店されている企業の多くは、在庫切れ~残り5点が多く見られます。

KAZU

在庫があればラッキーだね!

山村酒造の想いは地元だけではなく、全国にベクトルを向けています。
通販サイトで購入できない場合は、れいざん公式サイトをご覧ください。

阿蘇の酒れいざん・オンラインショップ 

覚えておきたい「れいざん大吟醸」の豆知識3選

味や購入の他にも知っておくと得になる情報です。
購入前後の参考にしてみてください。

山村酒造の代名詞とされる「れいざん」

30年ほど前までは、阿蘇地方のみで消費されてきた地酒中の地酒です。
熊本震災の被害による影響をプラスに考え、今後の兆しを見据えていたといいます。

熊本で培養されている「熊本酵母」は、現在の吟醸酒作りに大きな影響を与えました。
日本酒ブームで吟醸酒の華やかさが主流となりましたが、「れいざん大吟醸」は一線を画します。

南国で造られた日本酒とは思えない

阿蘇の米、水、人によって造られた「れいざん大吟醸」は、阿蘇地域の上流から湧き出る伏流水を使っています。
水温が約12℃ほどと一定しており、醸造には最高の条件を満たしています。

九州や熊本と聞くと、温暖な気候を思い浮かべると思います。
しかし山村酒造が位置するのは、夏は清涼で冬は極寒。
北国に住む人でさえ「とんでもなく寒い」と言うほどの気候となっています。

よく見かける山村さんは代表ではなく専務

引用:熊本酒造組合

「れいざん」の想いを存分に語っている山村専務。
いろいろなメディアに取り上げられているので、社長かと思いきや専務なんですね。

熊本地震の際は東北の酒蔵さんから、対応やアドバイアスを沢山いただいたそう。
山村酒造の在り方をもう一度考え直し、「れいざん」を全国各地へ送り届けたいとのこと。

今日も山村専務は「れいざん」のブラッシュアップを考え、農家の方や支援者さんと頑張っています。

大きな仕事を終えた時、久々に会う人と共に、お祝いや記念日。
近い未来に「れいざん」がすぐそばにあるシーンが待っています。

まとめ

インターネットが当たり前になった今、日本酒を買うことは容易となりました。
そんな中でも買えない日本酒は、九州全土にたくさんあります。

熊本にある山村酒造「れいざん大吟醸」、この子もその一人にあたります。
評価は高く歴史も古い、でも本当の真実は購入して自分で確かめたいですよね。

  • 「れいざん」とは
  • 誰でも分かる「れいざん大吟醸」の3つの特徴
  • 覚えておきたい「れいざん大吟醸」の豆知識3選

熊本の皆さんを始め、県外の皆さんも是非購入してみてください。
身近なお酒好きな方へプレゼントでも良いと思います。

山村酒造の専務が全国へ向けて発信しているメッセージを、私たちから迎えにいくことが日本酒好きの使命かもしれませんね。

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サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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