鹿児島が放つ天賦純米吟醸!播州愛山の気になる実際の口コミは?

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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※プロモーションを含みます

日置市吹上町にある西酒造から2020年にデビューした「天賦 (てんぶ) 」は、“山田錦”を使った純米吟醸からスタートし、続く第二弾は“雄町”。どちらも評判が良く日本酒ファンをうならせてきました。そして第3弾として世に送りだされたのが兵庫県産の酒米”愛山”を使った播州愛山でした。

焼酎ブームの仕掛け人とも言われる“宝山ブランド”で有名な西酒造は、数々の賞を獲得し現在も高い評価を受けています。その焼酎のトップランカーが日本酒を発売するという話はすぐに広がり業界をざわつかせました。

播州愛山に対する私の印象としては、“飲んで欲しいけど飲んで欲しくない”という両極端な気持ちがあります。最後まで読んでもらえればその意味が分かるので全部見た後で判断してみてください。

今回は「天賦 純米吟醸 播州愛山」のホントの所を私だけでなく、皆さんの口コミと一緒に紹介します。

こんな人に役立ちます
  • 天賦が気になる
  • 愛山を使ったお酒が気になる
  • 焼酎の宝山が好き

兵庫県産の愛山を使った天賦のポテンシャルを知れば、「鹿児島のお酒=焼酎」という思い込みがキレの良い後味のようにスーっとなくなっていくはずです。

KAZU

日本酒と焼酎の違いはこちらに書いてあります。この記事を見てからの方が理解が深まるかもしれません。

西酒造株式会社

175年の歴史がある西酒造の”宝山ブランド”は有名ですがそれだけではありません。ニュージーランドでワインの生産を始めていて、現在はウィスキーも生産中だそうです。楽天が携帯サービスに新規参入した事例もインパクトがありましたが、西酒造も話題性があります!

歴史があって宝山ブランドの大ヒット。これに満足せず挑戦をやめないところにベンチャー精神を感じてしまいます!この勢いはしばらく止まらないかもしれないですね。

実際おいしいの?

まずラベルの情報です。

・原材料名/米(国産)、米麹(国産米)

・精米歩合/50%

・原料米/兵庫県産愛山100%使用

・アルコール分/15度

・内容量/1800ml、720ml

・品目/日本酒

・特定名称/純米吟醸酒

引用元 : 西酒造株式会社HP 商品紹介  天賦 播州愛山

味については次のように表現しています。

  • 熟したバナナや白桃、いちごや白バラの香り。
  • 優しい甘みと芳醇な果実味がキレのある酸味を包み込む。
  • 天賦らしい透明感と滑らかな飲み口が健在

皆さんの口コミを見てみると、総合的には「おいしい!」という意見が多かったです。

KAZU

焼酎が有名で日本酒のイメージがない人には驚きですよね。

KAZU

かなりテンションが上がっています!いちごの香りに酔いしれていますね。ワイングラスで香りを楽しみましょう!

KAZU

抜群に美味いみたいです!

バナナのような甘い香りとコクのある旨みがいい感じ!レベルが高い!」といった女性からの口コミもあるので日本酒好きな女性へのプレゼントにも喜ばれそうですね。かわいいラベルでパッと見ただけでもその雰囲気からフワッとした甘みが伝わってきそうです。

好評です

天賦 播州愛山を簡単に表現すると濃醇で甘めのお酒で男女ともに人気があります。

香り

フルーティでブドウやいちご、バナナの印象。柑橘系と表現する人も

落ち着いた華やかさでグラスから優しい香りがふんわり伝わってくるので、まずはその穏やかな香りに酔いしれるのもいいですね。

味わい

すっきり、くどくない甘み。絹のようになめらか。

愛山の甘みと旨みが引き出されていますね。氷砂糖が口の中でじんわり溶けていくような感じでその甘さや旨みをじっくり味わえます。

後味

バランスの良いキレ

甘さとキレの良さのバランスが良く、スーっとキレていく余韻に浸っている瞬間は「疲れた体と脳が癒されていくなぁ。」と幸せな気分になりそうですね。

表現の仕方は人それぞれ違います。あなたも実際に飲んでみてその香り、味わい、後味をじっくりゆっくり楽しんで「ブドウかな?バナナかな?いやもっと違う香りがする。」と吟味してみてはどうでしょうか?

こんな意見も

興味はある、飲んでみたいと思っていても「高くて買えない…。」と購入を見送る人もいました。

こちらが値段です。

720ml 税込み 2750円
1800ml 税込み 5390円
天賦 播州愛山

比較的安い純米吟醸の値段は下の表です。

720ml1500円
1800ml2500円
比較的安い純米吟醸

一般的な相場より少し高いお酒ですかね。買った人からもこんな口コミがありました。

買うかどうするかお店やネットショップの画面とにらめっこしそうですね。欲しい物が買えるタイミングってなぜかお小遣いピンチの時だったりしますし。

「今月はお小遣いが厳しいからお酒禁止!」

「ってあれ?天賦の愛山一本売ってるじゃん!」

「買わないって誓ったのに気持ちが揺れるなぁ。」

「買ったら今月の昼ごはんは抜きだなぁ。」

「でもここで買わなかったら売り切れるかもしれない…。」

「もうどうしたらいいの?」

みたいな感じで今の自分と未来の自分が格闘するかもしれないですね。

こんな人もいます!

山田錦で造られた天賦、または富乃宝山と飲み比べても面白そうです。ただ、なぜ値段が高いのでしょうか?

その理由は?

高い理由というより「理由があるから高い。」の方がしっくりくるかもしれません。それは細かいところまで心がこもっているからではないでしょうか。家電や料理、車にも同じことが当てはまりますよね?便利な機能がついていたり妥協せずに時間をかけて完成したものにはその付加価値があり、 播州愛山も同じという訳なんです。

理由としては主に3つあります。

  • 精米歩合が高い
  • 希少な愛山を使用
  • 西酒造の想い

精米歩合50%

このお酒の精米歩合は50%なので“純米大吟醸”を名乗ってもおかしくないスペックをしています。精米する前の玄米の状態から半分の大きさに。余計な味がとれてキレイなお米の味を出せる状態ですが、その大きさになるまでには手間と時間がかかります。

例えば60%なら約24時間(1日)ですが50%なら約48時間(2日)と丁寧な作業が必要なんです。削ればいいというものではなく、「こういう味にしたい。」という造る側の思いによってその割合は大きく変わってきます。精米歩合についてはこちらを参考にしてください。

愛山

酒米で有名な山田錦と雄町の血筋を引いているサラブレット的な存在です。希少な酒米で、令和元年の収穫量は山田錦の2%(約732トン)でした。まるで牛一頭から約2kgしか取れないシャトーブリアンをイメージしてしまいますね。しかも50%削るという事は原料になる希少なお米が半分になってしまいます。単純に「いいの?なんかもったいない。」と考え込んでしまいそうです。

収穫量が少ない所にも理由があります。稲の背が高く成長するのに加えて、米粒が大きくなるのでその重みで倒れやすく栽培が難しいんです。ただ、お米の甘みが深くしっかりしていてお酒を造るのにすごく適しているんです。

味という部分ではお酒に適していますが、栽培や精米が難しいというなんとも悩ましい品種なのでまさに希少です。

西酒造の想い

愛山は米の粒が柔らかい特徴があり、高い精米をすると砕けやすくなっています。高い精米に向いていない愛山を50%まで精米。そこまで手間ひまかけてしまうのは175年培ってきた高い技術と経験がなせるワザですよね。「難しいからやめよう。」ではなく「挑戦しよう!」と酒造りに真正面から向き合っている証拠です。

また暖かい鹿児島で日本酒を造る事は困難でしたが、一年を通して日本酒造りが可能な設備を新設しました。そこにもチャレンジ精神が活かされていて、酒造りに対するモチベーションの高さが関係しているでしょう。吹上町の自然に敬意を払い、人に感謝を伝えることが大事と毎日汗を流しています。

世界を視野に入れて「國酒」を広めていくという本気度も高く、これから先も不可能を可能にしていくかもしれないですね。そんな様々な思いがきっと天賦 播州愛山のうまさにつながってくるのだと思います。

もしかしたら買わない方が…

もしその味を知ってしまったら忘れられなくなってしまう可能性があるんです。175年続く老舗で、焼酎により高い技術や経験を持っている事が十分裏づけられ、素材に心を配り手間がかかったお酒です。高くて美味しいに決まってます。

コンビニでサッと手に入るわけでもありません。もしその味を求めるようになったら仕入れの状況をネットで確認し「在庫あるって聞いてたけどまた品切れか。」と一喜一憂する毎日を送ることになりかねません。

「実際飲みました!おいしい!」みたいなSNSの投稿が目に入ってきてモヤモヤしてしまう事だって考えられます。

「この味を知るべきではなかった。」と後悔する可能性もあるので十分ご注意下さい。

「で、結局飲んでほしいのか飲んでほしくないのかどっちなの?」と疑問に思ったかもしれませんが、私の意見としては飲んでほしいです!

さっきも書きましたが、要するに重要なのは付加価値です。愛山という酒米に、西酒造の酒造りに対する様々なエッセンスが込められたお酒で、完成までには悩み苦しんだはずです。

その苦痛や試行錯誤から産まれたものが天賦 播州愛山で、安ければ3000円以内でその努力を感じ取ることができます。「高いから買わない。」ではなくて「どうして高いの?」とその理由に注目するべきだと私は思います。

まとめ

  • 男女問わず人気があります。
  • フルーティな香りでクドくない甘さ、甘みと旨みとキレが一体化しまとまりの良い味に仕上がっています。
  • 手間がかかっているので一般的な日本酒よりは値段が少し高いです。
  • その味を求める辛さを味わう可能性があります。

美味しい事は皆さんの口コミが証明しています。次はあなたが五感で楽しむ番かもしれません。

こちらの記事では鹿児島の日本酒について詳しく紹介しています。ぜひどうぞ。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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