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日本の夏は、汗が滴るなんてレベルを通り過ぎる暑さですよね。蝉の声を封じるように窓を閉め、クーラーがようやく効きだしたタイミングで冷蔵庫からキンキンに冷えた日本酒を出して。グラスの表面に温度差で浮いた雫を拭いながら、グイッと飲み干す爽やかな冷たさ。夏の最中に飲む一杯は、いつもよりもおいしく感じます。
そんな夏におすすめの日本酒「夏吟醸 夏酒」。湿度が高く気温も高い、夏の熊本で期間限定として発売されている夏酒です。ちなみに「夏吟醸 夏酒」を造る瑞鷹は、熊本で最初に清酒を造った酒蔵でもあります。
- 夏吟醸 夏酒の味わいが気になる
- 熊本で最初の清酒酒蔵「瑞鷹」のお酒に興味がある
- 期間限定に惹かれる
- 夏酒のおすすめが知りたい
この記事では、そんな瑞鷹「夏吟醸 夏酒」の魅力に、口コミとともにグイグイ迫っていきたいと思います。
Table of Contents
夏吟醸 夏酒とは
緑の瓶にアジサイが躍るラベル。「夏吟醸」のシールも合わせて、涼し気な印象が見た目からも伝わってきます。2021年は、5月12日から数量限定で発売されました。おすすめは夏らしく、冷蔵庫でキンキンに冷やして飲む冷酒。鮎をはじめ、旬の魚介類の刺身や夏野菜の料理に合う食中酒にしても美味しく召し上がることができます。
ラベルデータはこちら。
品目 | 日本酒(吟醸酒) |
---|---|
内容量 | 1.8L / 720ml |
原材料名 | 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール 【原料米:山田錦、吟のさと】 |
アルコール分 | 14度 |
精米歩合 | 58% |
日本酒度 | ±0 |
酸度 | 1.3 |
酵母 | 1801号 |
それでは、 「夏吟醸 夏酒」 についてさっそく詳しく見ていきましょう。
夏酒とは?
「夏吟醸 夏酒」はその名の通り、夏限定の夏酒。では夏酒とはどういうものを指すのでしょうか。 「夏吟醸 夏酒」の魅力をより知るために、まずは「夏酒」とは何か、見ていきましょう。
冬に出る日本酒は「しぼりたて」、秋に出る日本酒は「ひやおろし」と言ったりしますよね。同じように夏のお酒を「夏酒」と呼んでいますが、実は、夏酒には明確な定義はありません。「冷やして飲んでおいしい日本酒」のことを「夏酒」と称し、各酒蔵から出しています。
そのため、酒蔵によって様々な特徴がありますが、大きくはこういったものがあげられます。
- ほどよい甘さと酸味があるもの
- ロックで美味しく飲めるもの
- 氷で薄まっても美味しく飲めるもの
- 口当たり・喉越しが良く、軽く飲めるもの
「夏酒」としては、フレッシュで瑞々しい「生酒」やアルコール度数の高い「原酒」、栄養価の高い「にごり酒」が人気のようです。とはいえ今回ご紹介する「夏吟醸 夏酒」は生酒でも原酒でもにごり酒でもありません。
ではどこが「夏酒」なのでしょうか。「夏吟醸 夏酒」は、アルコール度数が14度と低めなので、口当たりの軽さや爽やかな甘み・酸味を生み出していると思われます。このグイッと飲めてしまう軽やかさが「夏酒」の由来でしょう。
夏酒と聞いただけでも、さらっと飲めるさっぱりした味を想像しますよね!暑い季節に喉を潤す爽やかな味…。あののど越しが恋しくなってきました。
季節ごとのお酒や、それぞれに合うおつまみについてもっと知りたい方は、是非こちらをご覧くださいね。
「夏吟醸 夏酒」味わいについての評判
「夏酒」について分かったところで、「夏吟醸 夏酒」の世間での評価を見ていきましょう。
今宵のお酒
— *coffee (@YMrk_Coffee) May 25, 2021
瑞鷹 夏酒 夏吟醸
去年飲んで美味しかったからまた買ってみた
熊本のお酒
口当たりが良く、まるで桃のようなフルーティな香りが優しく広がり、それでいてキレもある
やっぱり好きだわこのお酒 pic.twitter.com/QSGUz0Sxnl
桃のようなフルーティな香りがするとのこと。酸味の中にもったりとした甘みがあるようなイメージでしょうか。口当たりよく、優しいながらもすっきりといける味わいは、まさしく夏酒という感じですね。
ちょっと飲み足りない気分だったので、甘粕屋酒店に移動
— いた。 (@skokage) July 4, 2018
瑞鷹夏吟醸を飲みます
やや辛口ですっきりフルーティ。
すごく飲みやすいけど日本酒の旨味もしっかり感じられる。
まさに夏向きの日本酒。
オンザロックにしても美味しいかも。 pic.twitter.com/ZZKnJMHzH4
辛口でフルーティながら、優しい旨さが広がるという方、爽やかで淡麗な味わいの後にほのかな甘みを感じるという方。様々な意見がありましたが、キーワードは「キレ」、「優しい味わい」、「わずかな甘み」のようです。
深い味わいやどっしり感はなさそうですが、だからこそ、暑い夏場にグイッと飲めるサラッとした「夏酒」になるのでしょう。
夏吟醸 夏酒の特徴
- キレのよさ
- 優しい味わい
- ほのかな甘み
夏バテで苦しんでいてもグッと飲める優しさは、食欲が落ちる夏にはありがたいですよね。爽やかな酸味は、落ちた食欲も取り戻してくれそうです。
まさしく夏にふさわしい夏酒!淡白な料理に合わせて是非一杯いきたいですね。
同じ熊本の「夏酒」どこが違う?
夏に飲みたい夏酒は、色んな酒蔵から出ています。しかしどうせなら、自分にあった一本を見つけたいですよね。参考までに「夏吟醸 夏酒」と同じ熊本の地酒から、いくつか夏酒をご紹介します。それぞれの違いを見てみましょう。
- 熊本県酒造研究所 香露「純米酒 涼酒」
【アルコール度数】15度
【原材料】米(国産)、米こうじ(国産米)
【精米歩合】65%
【内容量】720ml
- 白ワインのような酸味のある香り
- 爽やかな酸味とフレッシュ感
- キレは穏やか
- スモーキー感を感じる人も
- 美少年「純米吟醸 菊池 原酒」
【アルコール度数】16度
【原材料】米、米こうじ
【精米歩合】60%
【内容量】720ml
- 定番「純米吟醸菊池」の原酒
- フルーティな香りとお米の甘み
- のど越し爽やかな後味
- 女性にもおすすめ
どれも見た目から「夏」!というパッケージで涼しげです。
酸味やフレッシュ感は夏酒の醍醐味として全てに共通していますが、キレを求めるなら瑞鷹「夏吟醸 夏酒」、純米酒ならではの米の甘味と穏やかで優しい酸味なら香露「純米酒 涼酒」、薄めていない原酒が好みなら美少年「純米吟醸 菊池 原酒」というところでしょうか。
気になったものはありましたか?全部?…私もです。
「夏吟醸 夏酒」を作る瑞鷹株式会社
今回取り上げた「夏吟醸 夏酒」を作る瑞鷹株式会社は慶応3年に誕生した会社。「熊本を代表する、熊本で初めての清酒を作ろう」という決意とともに始まりました。より商品の魅力を知るために、ここからは酒蔵のこだわりを少しご紹介していきます。
ちなみに、瑞鷹の副社長が直々に、お酒の解説や蔵のお話をしているYouTubeもありました。話し口もとてもフレンドリーで、温かい酒蔵のようです。
瑞鷹のこだわり①水
一つ目のこだわりは水。日本酒造りに使われる水を「仕込み水」と言います。この仕込み水は、あらゆる工程に使われています。それと言うのも日本酒の原料は基本的に米と米麹と水。日本酒の8割は水分だと言われています。
熊本は「水」の国。豊富な地下水はポイントによって硬水から軟水まで湧き出します。瑞鷹では阿蘇を源とした地下水を使用しているそう。正確な採取地点はわかりませんが、「清酒 瑞鷹」は軟水で造っているということなので、「夏吟醸 夏酒」も軟水かと思われます。
ちなみに軟水で造ったお酒は「女酒」と呼ばれ、口当たりまろやかな酒になりやすく、硬水で造ったお酒は「男酒」と言って、芯のある辛口のお酒になりやすいそうです。
「夏吟醸 夏酒」は、辛口ですっきりキレはあるものの、味わいは優しいようなので、やはり軟水でしょうか。
瑞鷹のこだわり②米
二つ目のこだわりはお米です。ご存知の方もいるでしょうが日本酒に使われる米と、私たちが普段食べるお米は違います。その大きな違いの一つが心白(しんぱく)。米の中心にある白く濁った部分のことで、日本酒に使われる「酒造好適米」は、この心白が大きいことが重要になります。
瑞鷹は、目指すのは「米そのものの魅力」を大切にした酒造り。熊本県初のオリジナル酒米「華錦」や無農薬、無肥料の自然農法栽培による酒米「吟のさと」を使っているものが多いです。
「夏吟醸 夏酒」も、この「吟のさと」と、酒造好適米として有名な「山田錦」を使用しています。ちなみに山田錦は、酒造好適米の中でも全国一の生産量を誇る有名なお米。山田錦を使用して造られたお酒は香味が良いことが多いそうですよ。
ブレンドされている「吟のさと」は、この「山田錦」と、収穫量が多い「西海22号」を交配したお米で、両者のいいところを継いでいます。
瑞鷹のこだわり③麹(こうじ)
三つ目のこだわりは麹です。仕込み工程の中で最も大切だと言われるのが麹造りです。純米酒、本醸造酒は、数多くの種類を使い分け、製麹操作も微妙に変化させているそうです。これにより、芳醇な酒質を作ることができるようになっています。
大吟醸では昔ながらの麹蓋法、箱麹法という手作りにこだわって造られているそう。
箱麹法(はここうじほう)とは?
麹箱という木製の箱を用いて麹を作る方法 。箱の底に張った網の上に、織り目の荒い布を敷き、そこへ麹を盛り込んで仕込んでいきます。 麹蓋法も同様ですが、 箱麹法より規模が小さいものとなります。
瑞鷹のこだわり④酵母
こだわり四つ目は酵母です。突然ですがお酒のもろみ1mlの中に、酵母がどれだけいるかご存知でしょうか。正解はなんと1億以上!日本酒専用に純粋培養された酵母は、「きょうかい酵母」と呼ばれています。
「夏吟醸 夏酒」で使用されている酵母は、きょうかい酵母の中でも1801酵母と呼ばれるもの。この特徴として上げられるのは、現在ある協会酵母中もっとも高い芳香性です。「夏吟醸 夏酒」のフルーティな香りも、この酵母のおかげかもしれませんね。
水、お米、麹、酵母。どれが違っても瑞鷹のお酒は成り立ちません。より熊本らしいお酒造りをしたいと、日夜研究しておられるようです。
まとめ
ここまで「夏吟醸 夏酒」、そして瑞鷹株式会社について見てきました。そろそろ夏のあの喉越しが蘇ってきたのではないでしょうか。
最後にまとめです。
- 夏だけの限定販売
- キレの良さ
- 優しい味わい
- ほのかな甘み
タイミングを逃すと一年待たなければなりません。出会った時が好機です!
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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