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古来よりお酒はお肉やお魚等のつまみや料理とともに親しまれてきました。
何せ日本酒はお米からできています。合わないはずありませんよね。
ところで…なんですが、皆さんは「日本酒のおつまみ」といえば何ですか?
おつまみといわず合わせるお料理でもいいです。
まぁ、大概の料理に合うので特にこれといって意識している人もいないかもしれません。
ですが、だけども、そうなんですけれども!
あえて私は断言します。
日本酒に合うのはお魚である。
米の甘みや風味を生かしながら、魚介の臭みや癖を強めのアルコールとお米の旨味で包み込む絶妙なマリアージュとそこから生まれる感動はお魚と日本酒でしか味わえない、私はそう考えているのです。
というわけで今回は、日本酒のおつまみに私が魚介系を勧める理由とすぐにでも食べたくなるおつまみを紹介しちゃいたいと思います!
Table of Contents
淡麗辛口と日本酒事情
まず一つ日本酒に合うのはお魚といいましたが、正確に言うならば皆さんの多くが好む淡麗辛口のお酒が魚介との相性がいい!という事です。
なぜ辛口の日本酒を好んでいると私が考えているかといえば、今もなお通販サイトやお手流通会社の日本酒の売れ筋トップを占拠している物の多くが淡麗辛口、そうでなくても辛口のものが多くなっているからでしょう。
通販という限定的な世界だけでなくお店で見かけるお酒の多くも辛口が目立ちます。
淡麗辛口は日本酒の入門としてはとてもやさしい味の種類で癖らしい癖もなく飲みやすい部類なので初心者から上級者まで好む人は多いです。
それに日本のコメどころは寒冷地よりであり、日本酒は北に行けば行くほど淡麗辛口に南に行けば行くほど濃醇甘口が増えていきます。
必然的に日本のお酒は淡麗辛口が多くなり、それによって日本酒を飲む人も淡麗辛口をよく口にするようになる…ほかにも歴史的な理由やバブル期のお酒事情などなど、うんちくは色々あるにはあります。
あるにはあるんですが…まぁ、結局私が淡麗辛口を好きで飲んでいるっていうのが一番の理由かもしれません。
今回の記事では詳しく紹介できませんでしたが、このサイト内にも辛口淡麗について詳しく書かれた記事がありますので、よければどうぞ!
日本酒と魚介の相性
さて、長ったらしい言い訳まがいのジャブをするりと躱して本題に行きましょう。
日本酒、特に淡麗辛口のものと魚介はなぜ相性がいいのか…それはひとえにその風味と材料にあると私は考えています。
淡麗辛口の特徴である鋭いキレッキレな飲み口やのど越しは魚介特有の旨味を引き立て臭みを気にならなくしますし、お酒自体に旨味や風味は感じられますが繊細な刺身や薄くつけた醤油の香りなどを邪魔しない絶妙な存在感挙げればキリがありません。
また、日本酒は食中酒として非常に優秀です。食事に魚介を使う機会は最近減っていますが、それでも刺身や煮物、おつまみのあたりめやホタテ貝柱なんかは時折食べたくなりますよね?そんな時に日本酒を見れば…まぁね、のんじゃいます。
それに日本酒の原料は基本的にお米、水、米麹です。お米といえば主食、ご飯ですよね。ご飯と甘辛い魚の煮つけを同時に口に含んだ時の濃厚なうまみと醤油の風味、お米の甘味と潮の香りは魚介好きにはたまらないでしょう。
これらの理由が日本酒と魚介の相性の良さを生み出しています。こんな風に魚介特有の香りや癖、味わいや料理の多くが日本酒の香りや味わいの癖とかみ合うのは、日本人が昔から魚をよく食べていたおかげかもしれません。
もしかすると日本酒は魚介をおいしくするために進化してきたのかもしれません…勿論、それだけじゃないと思いますけどね(笑)、ただ事実として食べ物とお酒そして歴史や地理というのは密接にかかわっています。
もし日本がもっと大きな国土を持ち、海に面するところが少なく牧畜が盛んだったなら、こんなにお魚に合うお酒が生まれることはなかったでしょうし、あったとしても広く親しまれることはなかったでしょう。
日本酒と魚介のちょっと通な飲み方
さてさて、じゃあ次はお待ちかねのおススメおつまみ…じゃ、ないです。
少しだけ、日本酒とお魚特有の通っぽい飲み方をご紹介いたします。
鰭酒
読みはひれ酒です。読んで字のごとくとはまさにこの通りなのですね。
フグや鯛などの食用魚の鰭を温めた日本酒に入れて飲む楽しみ方です。鰭から出る魚の風味や旨味が出た熱々の日本酒をすするのは素晴らしいとしか言えない味わい方でしょう。
鰭のあぶり具合や日本酒の温め具合、蓋をした後の放置時間で香味や風味は大きく変化するので変化を味わうこともまた一興です。
骨酒
読み方はこつ酒、こちらもそのままの意味ですが、少しだけ広い意味を持ちます。
タイやアマダイなどの焼き魚で肉を食べ終わった後に残った骨やひれをあぶり少し焦がして日本酒に漬ける事でその風味が溶け出してくる飲み方で、実はひれ酒はこつ酒の一種です。
しかし、ひれ酒と違いこつ酒で主に使われるのは淡水魚、ヤマメや鮎何かがよく使われるので違う味わいや風味を感じることができると思います。
甲羅酒
呼び方はこうら酒、これはカニの甲羅のことでカメの事ではないです。
こうらについたミソなどを食べきってから日本酒を注ぎ熱することで味わえる少しお高級な飲み物ですね。ミソが多かったり、こうらを炙っておかないと生臭くなり、酒の旨味もカニの旨味も楽しめないので気を付けましょう。
こんな風に魚介を楽しんだ後も残った部位に日本酒をつけたり、入れたりすることで風味や香味をよりよく味わう事が出来る上に、残った部分も余さず楽しめるのでちょっと日本酒に慣れてきた方は試してみてはどうでしょうか。
実際に作ってみたい方はこちらの動画を参考にしてみてはいかがでしょうか?
おススメおつまみ3種!
ついに来ましたね、本題です。お酒の肴にお料理やお刺身なんかもいいですが、食事の後や前にちびちび楽しむならやっぱりおつまみですよ!なんで私が個人的におすすめしたいお魚系のおつまみを三つ紹介したいと思います。
鮭とば
鮭とばは鮭のジャーキー、もしくは塩漬けの干し肉のようなものでそのまま食べると固く、強い歯ごたえと強めの塩味があり、その上から凝縮された旨味が広がり、皮付きのものなら皮と身の間のジューシーな脂やしっとり歯ざわり…正にお魚の旨味の塊です。
すこし固すぎると思ったときはガス台や七輪で炙れば適度に柔らかくなり魚の焼ける時独特の香味も出てまた違う風に楽しめます。
ホタテ貝ひも
ホタテといえば貝柱といきがちですが、もっと濃い味のほうがお酒の風味に合う…そんな時はこのかいひもです。甘辛い味付けと濃い旨味、なにより貝特有の潮の香りがぎゅっと詰まった海と魚の濃厚な風味はほかの何とも変えられません。
炙るのものいいですが、私は炙ったかいひもを熱したお酒に少しだけ入れて香味と風味を移しつつ、柔らかくしながら食べるのが好きですね。
あたりめ
まぁ定番ですね、スルメイカなどを干した物の総称です。なのでスルメと呼ぶこともありますが、昔の人が縁起が悪いといってアタリメと名付けたという事もあるのでいいことがあるようにと念じながらアタリメを食べましょう。
冗談はさておき、あたりめはいろんなタイプと食べ方があるおつまみです。その中で私が推していきたいのは七味マヨあたりめとお酒の組み合わせです!
いや、これが雑にうまいんですわ、さんざん風味とか組み合わせといろいろ言いましたがやっぱりマヨネーズには勝てなかったよ…と、そうはならないのが魚介のすごいところ、マヨと七味に負けず主張してくるイカの旨味と風味それに合わせる酒がうまい!
また、あたりめのソフトタイプもありますがやっぱり固めの奴を炙って柔らかくしながら食べる王道のほうが香りや風味が変化しますしかみしめるほどに出る旨味を楽しめるのでおススメです。
まとめ
- 現在日本酒で主流といわれる味は辛口淡麗である。
- 辛口淡麗の風味や飲み口には魚を引き立たせてくれる要素が多くある。
- 魚と日本酒の組み合わせには長い歴史があるのでそれだけ多くの飲み方や引き立て方がある。
- おススメのおつまみはあくまで一例なので自分に合うものを探すのも楽しみましょう。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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