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皆さん日本酒の種類と特徴、それぞれ把握してますか?
日本酒は吟醸だの純米だの色々種類がありますよね。
同じ日本酒なのに全然味が違っていたりよく考えればすごく不思議じゃないですか?
日本酒の種類は実はいろいろな項目によって分けられているんです。
なかなか分かりずらい、理解している人も少ないであろう種類と名前を何によって分けられているのかわかりやすく説明させていただきます!
Table of Contents
日本酒の分け方
日本酒はまず大きく2つに分けられます。
これは使用原料で分けています。
1つは純米酒、もう1つは本醸造酒です。(後ほど詳しく解説)
その2つに分けられた日本酒からさらにそれぞれ四つの種類に分けられます。
これは精米歩合という物から分けられます。
まずはこの使用原料と精米歩合を詳しく解説していきます。
使用原料
皆さん日本酒の原料がお米ということは知っていますよね。
使用原料で分けられるってどういうこと?と思うと思います。
実は純米酒と本醸造酒では使用原料が1つだけ違うんです。
まず日本酒の定義ですが、これが
『原料の米に国内産米のみを使いかつ日本国内で清造された清酒』となってます。
清酒は 原料に米を使いこす工程がある22度未満の酒 の事です。
つまり、原料が国産の米でこす工程がある22度未満のお酒が日本酒です。
日本酒は『米』と、蒸した米に麹菌を付着させ発酵させた『米麹』と『水』で作ります。
この3つの材料だけで作られたものが純米酒と呼ばれる種類に分類されます。
米、米麹、水以外に何を入れるの?と思いますよね。
正解は醸造アルコールです。
醸造アルコールは主にサトウキビが原料で、発酵させた純度の高いアルコールです。
醸造アルコールは軽い味わいにしてくれたり、クリアにしてくれたり香りを強めてくれたりします。
米、米麹、水に合わせてこの醸造アルコールが入ったものが本醸造酒になります。
また勘違いされやすいんですが、醸造アルコールはアルコールを足す(アルコール度数を上げる)事を目的としていないのです。なのでそんなに大量には入れないそうです。
精米歩合
ここまでで純米酒と本醸造酒の違いは分かったと思います。
冒頭で、そこからさらに四つの種類に分けられると説明させていただいたと思うんですが、
それが精米歩合です。
精米歩合とは、お米がどれだけ削られているかを表す数値となってます。
日本酒に精米歩合60%と言う記載があればそれは、日本酒を作る過程でお米を40%削ったということです。
お米は削れば削るほど雑味がなくなるそうなので精米歩合が低いほど、雑味がなくスッキリとしたお酒になると言う事ですね。
吟醸とは?
日本酒を見るとよく吟醸と言う言葉をみますよね?
みなさん吟醸の意味わかってますか?
吟醸というのは吟醸造りの事で、『特別に吟味して』作られたお酒のことです。
長時間低温発酵させられていて、手間暇かけて美味しくつくられています。
また吟醸造りはとっても華やかでフルーティーな香りも特徴的です。
果物のような香りでその香りを吟醸香。といいます。
日本酒8つの種類とその名前
ここからは純米酒、本醸造酒のそれぞれ4つの種類のお酒を名前とともに紹介していきます。
純米大吟醸酒
- 使用原料 米、米麹、水
- 精米歩合 50%以下
日本酒を何度か買ったことある人ならわかると思うんですが、純米大吟醸酒って他の日本酒に比べていいお値段しませんか?
今まで私はなんでだろう?と疑問だったんですが、ここまで説明を読んでくださった皆さんからすれば理由は一目瞭然ですよね?
そうです。まず精米歩合50%以下、これはかなり削ってますよね。
『たくさん削る=手間がかかる』です。
そして『吟醸』これも説明させていただいだ通り手間がかかるものです。
つまり純米大吟醸酒はかなーーり手間がかかっているんです。
そりゃお値段も高くなります…!
しかし、そのお値段通り純米大吟醸酒はスッキリとした味わいとフルーティーな香りがとっても素敵な美味しい日本酒です。
純米吟醸酒
- 使用原料 米、米麹、水
- 精米歩合 60%以下
あれ!?純米大吟醸酒より精米歩合が低い…ということは純米大吟醸酒より雑味が多いということか。
大がつくかつかないかで美味しいか不味いがわかるんだなー。なんて思った人いませんか?
純米『大』吟醸酒か、純米吟醸酒か、大がつかないだけで純米吟醸酒のほうが劣ってる。だなんてそんなのは間違いです。
実は純米大吟醸酒よりも純米吟醸酒の方が先ほど説明させていただいたフルーティーな香りが際立つものが多いんです。
なので香りを楽しみたい。という方はこちらの純米吟醸酒を好んで買うみたいですよ。
特別純米酒
- 使用原料 米、米麹、水
- 精米歩合 60%以下、または特別な製造方法
一見純米吟醸酒と同じように見えますよね?
純米吟醸酒との違いは『または特別な製造方法』とあることです。
特別?どういうこと?ってなりますよね。
この特別な製造方法はとにかくなにか理由があればいいそうで、お米が特別。だとかでもいいみたいです!
何が特別かをラベルに記載する決まりはありますが
あまり細かい規定はないそうで各蔵に任されているそうです。
例えば同じ蔵から2種類の純米酒が出されていて、
普通のお米普通の製法で作られている物とお米から製法まで今までにないくらいこだわり尽くされた物があったら後者を特別純米とする事が多いみたいです。
何が特別なのかは蔵によってお酒によって違うので、ラベルを見てここが特別なのか〜と思いながら飲むのも楽しそうですね。
純米酒
- 使用原料 米、米麹、水
- 精米歩合 規定なし
そうなんです。純米酒は精米歩合が決められていないんです。主に、他の3つに部類されない精米歩合60%〜70%のお酒が多いそうです。
次は本醸造酒の4つを紹介させていただきます。
大吟醸酒
- 使用原料 米、米麹、水、醸造アルコール
- 精米歩合 50%以下
基本的には純米大吟醸酒と似たようなお酒になりますが、醸造アルコールが入ってる分こちらの方が香りがたつお酒となってます。
吟醸酒
- 使用原料 米、米麹、水、醸造アルコール
- 精米歩合 60%以下
吟醸酒の多くはスッキリとした滑らかな味わいとなっていて華やかな香りがします。
特別本醸造酒
- 使用原料 米、米麹、水、醸造アルコール
- 精米歩合 60%以下、または特別な製造方法
こちらも特別純米酒とほぼ同じです。
醸造アルコールのおかげで香りがプラスされる。という点でいろんな酒蔵さんがいろんなお酒を作っているので『特別本醸造酒』といっても商品によって全く味が違うので面白いですよ。
本醸造酒
- 使用原料 米、米麹、水、醸造アルコール
- 精米歩合 70%以下
純米酒と違って精米歩合が70%以下と決められています。
純米酒に似た味がしますが、やっぱり醸造アルコールのおかげでフルーティーな香りがしたりですとか味がまろやかだったりします。
まとめ
- 日本酒は使用原料で純米酒と本醸造酒に分けられる。
- 純米酒と本醸造酒の違いは醸造アルコールが使用されているかどうか
- 純米酒と本醸造酒に分かれた後に精米歩合や製造方法でそれぞれ四つの種類に分けられる。
- 精米歩合とは日本酒を作る過程でお米をどれだけ削ったか表す数値で低いほど雑味が少なくなる
- 吟醸とは長時間低温発酵で手間暇かけて作られていて、香りがフルーティー
- 特別な製造方法は各蔵、それぞれのお酒によって何が特別か違う
今まで吟醸とは?特別って何?結局どのお酒が美味しいのー?って疑問ばかりだった方もちょっとは日本酒の種類を理解してくれたんじゃないですかね?
とにかく日本酒初めて!どんな日本酒が好きかもわからない!という方は小さめサイズの日本酒を買ってきて飲み比べしてみましょう。その中でこの日本酒が1番!というのを見つけてその日本酒の種類のものをどんどん飲んでいってみましょう。
種類、名前が理解できた事でこれからの日本酒ライフがもっと充実すると思います。
日本酒は奥が深いのでもっと詳しく知りたい。という方は是非日本酒を飲みながら自分で詳しく調べてみてください!
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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