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日本最南端の自然蔵、亀萬酒造。寒さが重要な日本酒造りにおいて、その温暖な気候は天敵。そんな環境にも負けずに造り出した日本酒は酒好きの舌も唸らせる美味しさです。そんな亀萬酒造の数あるお酒の中でもロングセラーとされる代表的なものがあります。それが「にごり原酒」。亀萬と言えばにごり酒、にごり酒と言えば亀萬と言われるほどの、代名詞的な一本です。
見た目はまるで甘酒やヨーグルト。グラスに注ぐと、トロトロの液体が器にこぼれます。その濃い味わいは、日本酒ならではの米の味を感じたい!という方必見。にごり酒やどぶろくが飲んでみたい方にはもちろん、甘めのお酒が好き、でもアルコール度数は高めがいいという方にもおすすめの一本なんですよ。
- 亀萬酒造の「にごり原酒」に興味がある
- 亀萬酒造に関心がある
- 甘口のお酒が好き
- 米の味わいを感じたい
- にごり原酒を探している
シンプルなパッケージから覗く、濃厚な味わい。アルコール度数は高めなのに、日本酒が苦手な人でも飲みやすい。亀萬酒造「にごり原酒」の、そんな特徴的な味わいをご紹介します。
Table of Contents
亀萬酒造について
亀萬酒造は、大正5年に始まった、日本最南端にある酒蔵。温暖な気候でも安定した品質を保持できる「南端氷仕込み」という手法を代々継承し、日本酒造りに取り組んでいます。若い杜氏の意見を取り入れ、温故知新を心掛けながらも、長年「技の伝承」を大事にしてきた酒蔵です。
亀萬酒造「にごり原酒」について
瓶を通しても分かる、どろりとした白い液体。ラベルの文字も力強く、原酒らしい濃厚な味わいを感じさせます。
まずは、ラベルデータからご紹介します。
原料米 | 華錦/アキマサリ |
アルコール | 18 度 |
内容量 | 720 ml/1,800 ml |
亀萬酒造の造る「にごり原酒」の特徴はその舌ざわり。もろみが多く残り、米粒さえも感じられるほどの濃度です。
同じような見た目のお酒で、「どぶろく」というものがあります。「どぶろく」は、飛鳥・奈良時代から神様への供物として造られていた歴史あるお酒。米ともろみが混ざり合った酒を意味する「濁醪(だくろう)」という言葉が語源ともいわれており、もろみを液体と固体に分けていないものを指します。この「もろみ」とは、酒母(しゅぼ)・麹(こうじ)・蒸米(むしまい/じょうまい)・仕込み水を混ぜた、発酵中の液体のことです。
ちなみに「どぶろく」は清酒ではなく「その他醸造酒」に分類されます。亀萬酒造の「にごり原酒」は、濾してはいるものの、この昔ながらの「どぶろく」に近い味わいのようです。
では、この亀萬酒造の「にごり原酒」の味わいについて、より詳しく見ていきましょう。
「にごり原酒」とは
味わいを深く知るため、まずは「にごり原酒」というものについて知っていきましょう。言葉の通りですが、にごり原酒は「にごり酒」+「原酒」です。
日本酒を造るには、酒袋に入れた米と米麹、水、アルコール発酵させたもろみを搾り、酒粕と原酒に分ける「上槽(じょうそう)」という工程があります。その際に目の細かい酒袋で濾すと、透明感のあるお酒に仕上がります。「にごり酒」はこの時に、敢えて目の粗い酒袋で濾しています。
目の粗い酒袋で濾すと、どうしても澱(おり)が残ってしまいます。この澱こそが「にごり酒」の魅力。澱に凝縮された、濃厚な米の香りや旨味が味わいの特徴です。
加えて、原酒とは、加水を施していないお酒のことを指します。本来、搾ったばかりのお酒はアルコール度数が高め。これを、一般的な日本酒の濃度である15~16度にするために加水をして調整しています。原酒はこの「加水」をしていないため、アルコール度数は高く、日本酒本来の旨味や香り、濃い味わいを楽しむことができるのが特徴です。
にごり原酒は、米の味を最大限に味わいつつ、日本酒本来の旨味や香りも楽しむことができるお酒です!アルコール度数はちょっと高めですが、その独特の味わいは一度飲んでみないと分かりません!
亀萬酒造「にごり原酒」の評判
さて、「にごり原酒」がどういったものか分かったところで、亀萬酒造のにごり原酒の評判を見てみましょう。
亀萬 にごり原酒。
— フライングオニオン (@josephk9876) January 25, 2020
熊本地酒のにごりは、もろみを多く残した雑味溢れる味わい。
濃醇な甘酸っぱさは鮮烈この上なく、味蕾をガツンと刺激する。
そのまま飲むとかなり濃いので、ソーダ割りが良いかも!? pic.twitter.com/HdOBgFKDp6
濾過しすぎてないからこその、もろみの雑味。凝縮された米の甘さと酸味がしっかりと残っているようです。深いコクも感じられそうですね。
堤酒蔵
— Sir.みやもん (@miyamon2506) September 3, 2016
亀萬にごり原酒
米の甘味と濃厚な旨みのお酒。
熊本の酒蔵
甘酒がもの凄い格段に酒っぽくなったって感? pic.twitter.com/qtqvxyiVlF
日本最南端の自然醸造の日本酒の蔵本、亀萬酒造のお酒。にごり原酒。ほんのり甘くて美味しい。 pic.twitter.com/niB5En6YPh
— オロブロンコ (@oroblan_co) March 6, 2015
甘さも甘ったるくて飲み干せない!というような種類のものではなく、ほんのり優しく、甘酒のように飲める甘さのようです。見た目も本当、甘酒に似ていますね。
しばらく前に買って冷蔵庫の中でちょっと忘れてたにごり酒、亀萬酒造のにごり原酒
— しろてん@ふじのんS5Pro (@shirotengu) July 11, 2019
そんなに高いものではなかった覚えだけどとても美味しい
飲んで驚いたのが口当たりの甘さと、白飯によく合うこと
味の濃いしょっぱめの肴も用意してたけど白飯のほうがあってる気がする pic.twitter.com/4Y9o5DFZ3i
甘いからご飯に合わせにくいかと言うとそうでもない様子。主原料はやはりお米。白米との相性もぼっちりのようです。
- もろみが多い分、米の甘酸っぱい濃醇な味わい
- 甘さは優しく、甘酒に近い
- 白米と良く合う
ドロリと濃厚な味わいと甘みがある商品ですが、思ってるほどしつこかったり重かったりするわけでなく、ほんのり優しい甘さで食が進む一本のようですね!
おすすめの飲み方
亀萬酒造、にごり原酒のおすすめの飲み方はソーダ割り!という声が多かったです。Twitterでも多くの人がソーダ割りを勧めています。
亀萬酒造のにごり原酒に完全にはまった
— 九州の熊は絶滅した (@kumapooooon) March 30, 2015
ソーダ割りがとても美味しい! pic.twitter.com/Gm1BgZ6l3f
今夜は亀萬酒造にごり原酒をソーダ割りで頂きました! pic.twitter.com/8NKSXQ3Iop
— AM-FAN/マフィアドクター🍙🥐🥼🍀 (@amfan42) January 5, 2016
原酒の濃さと口当たりの甘さを炭酸が上手くカバーして、程よい飲みやすさとキレの良さを増してくれるのでしょうか。アルコール度数はそれなりにあるので、飲み過ぎには注意してくださいね。
ソーダ割りの美味しいやり方についてはこちらをご覧ください。
日本酒が苦手な方でも飲みやすいようですよ!見た目の濃厚さに思わず腰が引けちゃいそうな方も、物は試しと飲んでみてくださいね。
亀萬酒造の特徴
亀萬酒造は、全国最南端の日本酒専門製造元です。親から子へ、子から孫へと伝統を受け継ぎ、「郷土のお酒」として長年地元の方に愛されてきました。近年では若い杜氏の意見を取り入れつつ、温故知新に励んでいます。
そんな亀萬酒造は温暖な土地柄、日本酒造りにはハンデを抱えてきました。それを跳ねのけ、受け継いできた「亀萬酒造ならではの手法」を2つ、ご紹介します。
- 和窯を使う伝統的な蒸米(むしまい/じょうまい)
- 南端氷仕込み
職人の技と品質保持への情熱が生んだその手法を、さっそく見ていきましょう。
和窯を使う伝統的な蒸米(むしまい/じょうまい)
そもそも、日本酒造りはざっとこんな工程で進んでいます。
①玄米を精米し、白米にする
②洗米(せんまい)・浸漬・(しんせき)
③蒸米(むしまい/じょうまい)・放冷(ほうれい)
④麹造り(こうじづくり)
⑤酒母造り(しゅぼづくり)
⑥仕込み(しこみ)・醪(もろみ)
⑦上槽(じょうそう)・濾過(ろか)・火入れ
⑧貯蔵・調合・割水(わりみず)・瓶詰め
この工程の三つ目、蒸米。この工程は、機械化している酒蔵が増えているのが現状です。そんな中、「技の伝承」を図りたいという気持ちから、亀萬酒造では今も、和釜に甑(こしき)という大きな蒸し器をのせて米を蒸せるやり方を取っています。蒸米の出来具合はお酒の良し悪しに影響するので、とても大事な工程ですよ。
仕上がりの理想は「外硬内軟(がいこうないなん)」。外は硬く内側は軟らかい状態を目指し、米の吸水加減、蒸気の抜け加減、すべてに気を配って水分過多になりすぎないように仕上げます。その繊細さこそ、職人の腕の見せ所なのです。
南端氷仕込み
日本酒は寒い時期に造る寒造りが一般的です。というのも、寒いと雑菌が繁殖しにくくなるためです。お酒造りの工程で重要な「アルコール発酵」においては、一定期間の低温状態(基本的に5〜15℃)が必要とされますが、その間の温度管理としても冬の気候は最適な環境なのです。ちなみに、この発酵期間が長いほど、雑味が少なく美味しいお酒ができるといわれています。
通常の酒蔵の温度管理は、機械で行うことがほとんどです。中には、自然の気候を利用する酒蔵もあります。しかしながら、アルコール発酵を自然にまかせておくと、発酵によって起こる発熱で20℃以上あがってしまうこともある繊細な工程なのです。ちなみに先ほどご紹介した工程の中では ⑥仕込み(しこみ)・醪(もろみ)がこの工程に当たります。
この温度管理を亀萬酒造では独自製法で行っています。それが「南端氷仕込み」です。もろみの温度を、多量の氷を加えて調整する方法です。これにより、ふわっとした米の甘みの後に豊潤な味わいと深みが広がり、濃厚な料理もどっしりと受け止める力強い旨みのある味が実現するのです。
日本酒は12月~3月が本格的な仕込みのシーズン。とはいえ地球温暖化の影響か、秋口の気温も下がらなくなってきており、亀萬酒造では年明けだけに仕込みを行っていた時期がありました。今では仕込みタンクや酒米を冷やす機械を新しくし、品質を保持できる環境が整ったため、10月末から仕込み作業を開始しているそうです。
この工程を「もろみ造り」といいます。大きなタンクに原料を入れて仕込んでいくのですが、この際タンクに原料を一気に入れるのではなく、3回に分けて入れていく「3段仕込み」が一般的。
こうすることで、酵母の働きを弱めず、アルコール発酵がスムーズに行えるのです。酵母に負担をかけないよう、日ごとに投入する原料の分量を増やしていきます。
この時、タンクの中では「米麹によるでんぷんの糖化」と「酵母によるアルコール発酵」が同時に行われています。
亀萬酒造の「にごり原酒」のもろみが発酵している様子は、Instagramで見られます。ぶくぶくと泡が沸き起こる様子は見ていても楽しいですね。酵母は生きているんだな~と思わせてくれる動画です。
日本酒造りの全体的な流れを知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧くださいね!
まとめ
さて、ここまで亀萬酒造の「にごり原酒」について見てきました。代々受け継がれる独自の製法で作られる濃厚なにごり原酒。甘くやさしい舌触りが気になりますね。
さて、まとめです。
- もろみが多い分、米の甘酸っぱい濃醇な味わい
- 甘さは優しく、甘酒に近い
- 白米と良く合う
- ソーダ割りがおすすめ
- 和窯と甑(こしき)を使う昔ながらの製法
- 温暖な気候にも負けない「南端氷仕込み」
温暖な気候での日本酒造りは難しいのですが、熊本には他にもこんな酒蔵があります。この記事を読めば、熊本の酒蔵の魅力が分かるので、是非合わせて読んでみてくださいね。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
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首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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