あなたが出会えている日本酒は「めちゃくちゃ少ない」という現実
実は、私たちがスーパーなどで身近に出会える日本酒は、日本酒全体からみればほんの少しなんです。いろんな日本酒が飲んでみたい、そう思いながらネットで検索する日々は今日で終わりにしましょう!私は全国にあるたくさんの日本酒を自分で探すことなく、毎月新しい銘柄を楽しんでいます。しかもプロによって選ばれた美味しい日本酒が毎月楽しめたら嬉しくないですか?
>>プロが厳選した全国各地の美味しい日本酒を楽しむ方法!
日本酒好きで知らない人はいないくらい!生産量の少なさと人気の高さで、入手困難な幻の日本酒「射美(いび)」。
テレビで「日本一小さな酒蔵」ドキュメンタリーが放送され、射美は全国的に有名になりました。
射美を取り扱っている特約店も少なく、入荷本数も極めて少ないため、なかなかお目にかかれません。そのため、ネットでは何十倍もの価格で転売されてしまうことも…。
今回は、そんな射美について徹底解説!オススメの銘柄や味、定価で入手できるかもしれない特約店の情報について詳しくご紹介します。

特約店を徹底調査しました!これを読んで射美をゲットしてくださいね。
目次
入手困難な「射美」はどんな日本酒?

幻の日本酒「射美」はどんな日本酒なのか、詳しくご紹介します!
日本一小さな酒蔵が造る「射美」
射美は「主役は飲む人」をコンセプトにしている杉原酒造が醸す日本酒。杉原酒造は、2022年で創業130年の老舗の酒蔵です。
2003年に五代目の杉原慶樹さんが蔵を継ぎ、2009年に射美が誕生しました。五代目の慶樹さんと2人の学生アルバイトさん、3人だけで仕込みをしている日本一小さな酒蔵。
そのため杉原酒造の製造量は100石以下。近年の製造量は、およそ60石と言われているので、一升瓶に換算すると、年間6000本ほどの製造量なんです。
揖斐が生んだ「射美」
射美の原料となる酒米は、オリジナルブランド米の「揖斐の誉(いびのほまれ)」杉原酒造と地元の農家さんと共に開発した酒米です。
「お酒造りは原料から」という五代目の慶樹さんの強い要望に、地元の農家さんが協力し生まれました。仕込み水には地元揖斐川の伏流水を濾過したものを。使う酵母も蔵付き酵母を使用し、とことん地元にこだわった地酒造りをしています。
名前の由来も「美酒を射る(造る)」と、地元である揖斐郡の名前を重ねて名付けられているんですよ。

まさに地元である揖斐から生まれた「射美」なんですね!
「射美」が買える店、特約店を徹底調査!

射美は特約店のみの販売となっていますが、杉原酒造の公式サイトには特約店リストや購入先の記載がありません。射美はどこで買えるの?特約店を徹底調査しました!
東京都の特約店
東京都内に5軒の特約店を発見したので、ご紹介します!
- 小山商店(東京都多摩市)
- 伊勢五本店(東京都文京区と目黒区に2店舗あり)、ネットショップもあり
- 地酒専門店鈴傳(東京都新宿区)、ネットショップもあり
- たつみ清酒堂東京店(東京都中央区)、ネットショップもあり
- ヤマザキヤ(東京都杉並区)
岐阜県の特約店
「射美」が造られている岐阜県にも2軒特約店がありますよ!
- 丸美屋酒店(岐阜県岐阜市)、ネットショップもあり
- サンテック(岐阜県揖斐郡)、ネットショップもあり
その他の特約店
他にも、栃木県、茨城県、埼玉県、長野県、愛知県にも特約店がありました!ネット専門の特約店も合わせてご紹介します!
- 吉川屋酒店(栃木県佐野市)、ネットショップもあり
- 池田酒店(茨城県結城市)、ネットショップもあり
- たつみ清酒堂本店(埼玉県さいたま市)、ネットショップもあり
- ハトヤ酒店(長野県長野市)、ネットショップもあり
- 酒泉洞堀一(愛知県名古屋市)、ネットショップもあり
- 酒のコスガ(ネットショップ)
- さくら酒店(ネットショップ)
ふるさと納税
なんと「射美」は、岐阜県大野町のふるさと納税の返礼品にもなっているんです。希少なお酒なので受付できない期間もあるとのこと。大野町のふるさと納税のページでは、さとふる、ふるさとチョイス、ふるぽが案内されています。
タイミングが良ければ、ふるさと納税で「射美」がゲットできるかもしれません。
「射美」のオススメ銘柄5選!入荷時期、販売時期の情報も!

「射美」は12月〜3月頃まで月1回のペースで新酒が発売されます。そのため、特約店に入荷される時期も12月〜3月が狙い目です。定番酒をメインに、日本酒好きに注目されているおすすめ銘柄をご紹介します!

定番の銘柄以外にも、限定品も数多くありますよ。
【定番】射美 吟撰

毎年スタートとなる1番出荷の銘柄。発売は毎年12月頃で、2022年も12月に発売されました。
このお酒は、吟醸製法で造られていて醸造アルコールが添加されています。添加されていると聞くと、おや?と思われる方もおられるかもしれませんが、その醸造アルコールも蔵で1年寝かせて熟成させたものなんですよ。
射美デビューはこの銘柄がおすすめ!フルーティーな甘口の日本酒です。
- 醸造アルコールが添加されていることをあまり感じない。透明感のある上品な甘み。
- マスカット感がする!
- 香りが甘い。甘さと酸味を感じる。夏みかんのような苦味を少し感じる。
【定番】射美 純米吟醸酒 槽場無濾過生原酒

毎年2月頃に発売!杉原酒造の公式ホームページの説明では、オリジナルの酒米「揖斐の誉」の特長を最も引き出せている日本酒と書かれています。
なんだか難しそうな「槽場無濾過生原酒」という言葉。「槽場(ふなば)」とは、お酒を絞るための器の名前で、その容器の中で絞る伝統的な手法で造られているということです。酒袋にもろみを入れ槽に敷き詰め、上からグーっと圧をかけて絞ります。その後、濾過せずにフレッシュなまま瓶詰めされた1本。
低温でゆっくり発酵させているため、濃醇な味わいの日本酒です。
- 和三盆のような甘みを感じる。
- お米の甘さを感じて旨い!
- 香りや味がマンゴーやパイナップルのようにフルーティ。
【定番】射美 特別純米酒

毎年年明けの1月に発売される銘柄。「揖斐の誉」を精米歩合60%まで磨き造られた日本酒です。スッキリとした味わいで飲みやすい1本。
- 少し発泡感がある。
- 混ぜて飲むと甘みが増す!
- 甘さと苦味のバランスが良い。甘みがたまらなく美味しい!
【定番】射美 WHITE(ホワイト)

日本酒造りではあまり使用しない白麹を原料に一部使用している日本酒。黄麹と白麹を使用することで酸味のある甘酸っぱい味わいです。
- 甘みが少なく飲みやすい。スッキリしている。
- 濃いカルピスのような味がする。甘酸っぱい。
- とても甘くて濃厚。メロンのような甘みを感じる。
【限定】射美 BARREL(バレル)

ワイン樽を使用して造られている珍しい日本酒。出来上がった射美を木樽にいれて熟成させています。ウイスキーの香りと甘みがほのかに感じる味わいで、注目されている1本です。
- ほんのり色づいていて、赤ワインのような渋さを感じる。
- 不思議な味。日本酒っぽくない。
- ワイン樽で熟成しているけど、ウイスキーの味わいがする。木の香りを感じる。
他にも、
- 射美 特別純米酒 BLUE(冬季に販売)
- 射美 特別純米酒 PINK(春季に販売)
- 射美 BLACK
などの限定酒もありますよ!

実は、射美のラベル裏には蔵元がその時に感じていることや思っていることを綴った「コメント」が記載されてるんだ。それを楽しみにしているファンも多いんだよ。
まとめ
- 射美を造る杉原酒造は日本一小さな酒蔵。
- オリジナルブランド酒米「揖斐の誉」を使用。
- 年間6000本ほどの製造なので入手困難。
- 公式サイトにはない特約店を徹底調査!
- 主な入荷時期、販売時期は12月から3月頃。
- 射美を初めて飲む人には「射美 吟撰」がオススメ!
幻の日本酒、射美について徹底解説しました!日本一小さな酒蔵、杉原酒造の地元揖斐に対する思いがステキですね。
少量生産で入手困難なお酒ですが、特約店の入荷情報をこまめにチェックして、ぜひ味わってみてくださいね!

射美にフルーティーな甘さが似ていると言われている日本酒「花陽浴」も要チェックだよ!
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
⇒徳利の洗い方!ポイントがわかればだれでも簡単!を見る
唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
詳しいプロフィールはこちら