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皆さん日本酒って持ち運べるって知っていましたか?私は日本酒って家かお店で飲むものだと思っていました。持ち運ぶことができれば、自分のお気に入りの場所で飲んだりできるかも知れません。そこで今回は、日本酒の持ち運び方法を調べてみました。
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高温や日光が苦手
日本酒は高温や日光が苦手なお酒です。とてもデリケートです。保存の仕方によっては品質を劣化させてしまいます。高温の場所や日光に当たったままになってしまうと、日光臭と呼ばれる嫌な臭いが発生してしまいます。また、日本酒の種類や銘柄によっても保存方法は異なります。
日本酒の種類 | 特徴 | 保管場所 | 温度 |
純米酒 | 米・米麴・水のみで造られる | 冷暗所 | 常温 |
吟醸酒・大吟醸酒 | 醸造アルコールを使用 低温で長時間じっくり発酵させる(吟醸造り) | 冷蔵庫 | 10度前後 |
普通酒 | 特定名称酒ではないお酒 一般酒とも呼ばれる | 冷暗所 | 常温 |
生酒 | 加熱処理を行わない日本酒 | 冷蔵庫 | 5度~6度 |
新聞紙に包むひと手間を加えるだけで、急な温度変化を防げるため長期保存可能になります。
こちらの記事では、日本酒の保存方法が詳しく紹介されています。
日本酒の持ち運び方
突然ですが、洋画などで大事な局面の前に、主人公が胸ポケットやズボンのポケットからボトルを取り出し「クピ」っと飲むシーン見たことありませんか。皆さん、あのボトルの名前知っていますか。私は知らなかったのですが、あのボトルは「スキットル」という名前なんですよ!おしゃれな名前ですが、簡単に説明するとお酒を入れる小型の携帯できるボトルということです。ここからは、スキットルについてや、スキットル以外の方法で日本酒を持ち歩けるのか調べてみました。
スキットル
イギリスの「スキットル」というボウリングの元になったと言われる遊びからきています。9本のとっくり型の木柱に玉を転がし、木柱を倒す遊びです。この木柱に形が似ているそうです。ちなみに、酒を入れる携帯できる瓶という意味では、フラスクボトルやヒップフラスコと呼ばれることもあります。
主にアルコール濃度の高いウイスキーなどの蒸留酒をいれます。糖度の高いビールやリキュールは、お酒がこびりついてしまうためスキットルに入れるには向いていません。日本酒は、日本酒専用のスキットルがあります。
昔は銀やピューター(錫と鉛の合金)が主流でした。現在はステンレスやチタンが用いられることが多いです。とても数は少ないですが、ガラスで作られている物もあります。
- ステンレスは強度があり、錆びにくい。また扱いが楽。
- チタンは軽いスキットルを作れ、金属臭が移らない。
- ガラスは味に変化を与えない。割れやすいのがデメリット。
携帯するということが目的のため、比較的容量は少なめで200mlが主流です。
飲み口が狭いため普通のスポンジでは洗うことができません。
- 熱湯を注ぎ滅菌する。
- 汚れが酷い場合は、砂や卵の殻を砕いたものを使う。お湯・洗剤・砂もしくは卵の殻を入れ振る。砂や卵の殻が研磨剤の役目をし、こびりついた汚れが落ちる。
- 嫌な臭いがする場合はホワイトビネガーとお湯を1:1入れ振る。その後お湯ですすぐ。
また現在は細いブラシも売っているためそれを使って洗うのも良いかも知れません。
ステンレス製は塩素系洗剤は錆びの原因になる為、使用できません。またピューターは熱に弱いため熱湯の使用は避けて下さい。
スキットル以外の持ち運び方法
スキットルもおしゃれでいいけど、お手入れが大変そうだなと思った方におすすめの方法があります。それは保冷バックやボトルクーラーバックです。保冷バッグは100均でも売っているので、すぐに手に入ります。保冷バックの大きさは、持ち運びしたい日本酒のサイズに合わせて購入して下さい。
- 一升瓶
容量は1800ml。日本酒といえばコレとイメージする、一番大きいサイズ。
- 四合瓶
容量は720ml。持ち運びしやすいサイズ。酒屋さんでは720mlのお酒ということから「ナナニー」と呼ぶこともある。
- 二合瓶
容量は300~360ml。1日にのアルコール摂取量にはピッタリなサイズ。
- 一合瓶
容量は180ml。飲みきりサイズにピッタリ。「ワンカップ」とも呼ばれる。初めて日本酒を飲んでみる人や、新しい銘柄にチャレンジする人に良いサイズ。
ボトルクーラーバック
ボトルクーラーバックやワイントートバッグという名前で販売されています。一般的に販売されている保冷バックと違いは、瓶同士がぶつからないよう中に仕切りがついていたり瓶が重いためショルダーベルトがついていたりします。
ペットボトルの日本酒
日本酒といえば瓶ですよね。しかし近年は技術の発達によりペットボトルでの日本酒が販売されるようになりました。重たい瓶では持ち運ぶのも一苦労ですが、ペットボトルなら軽くて便利ですね。どのような日本酒が販売されているのでしょうか。
日本酒はどうして瓶なのか
一番の理由は品質の劣化を防ぐためです。初めにお話したように、日本酒は繊細なお酒の為、日光や高温がとても苦手です。今までは日光や紫外線を防ぐ目的で、茶色などの色付きの瓶で販売されていました。
DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティング
急に難しい単語が出てきましたが、この素材により、日本酒をペットボトルで販売することが可能になりました。DLCコーティングはペットボトル内に薄い炭素の膜を張り、酸素や炭酸ガスを通さないようにします。その膜のおかげで品質の劣化を防ぐことができます。
ペットボトル日本酒の銘柄
- 2017年、長谷川酒造より「プレミアム日本酒ペット」を販売。
画面右側から、来福酒造の「来福 純米吟醸」・新澤酒造の「あたごのまつ 純米吟醸」・酔鯨酒造の「酔鯨 特別純米」・平和酒造の「紀風 純米吟醸」
- 2018年、白龍酒造より「上善如水 純米吟醸」を販売。
- 2021年、小西酒造株式会社より「KONISHI 大吟醸氷温熟成300mlペットボトル詰め」・「KONISHI 純米酒氷温熟成300mlペットボトル詰め」を販売。
まとめ
- 日本酒は高温や日光に当たると劣化してしまう。
- 日本酒の持ち運びには、おしゃれなボトル「スキットル」や保冷バックがある。
- 技術の進歩により、ペットボトル日本酒も販売されている。
今回、日本酒の持ち運び方法を調べたことにより、日本酒は瓶という固定概念がなくなりました。スキットルに入れた日本酒やペットボトル日本酒を楽しむのも良し、やっぱり日本酒は瓶じゃないとと瓶の重さを感じながら運ぶのも良し、お好きな方法で日本酒を自分のお気に入りの場所へ連れていってみてはいかがでしょうか。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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