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強いお酒はアルコールがきつくて飲むのが大変ですが、水で割ってしまえばアルコールが薄くなって非常に飲みやすくなりますよね。焼酎や梅酒は水割りにすると飲みやすくなるので、そうしている人も多いのではないでしょうか。
水割りはウイスキーや焼酎でよく聞く言葉なので、強いお酒でないと水で割って飲むのは邪道に感じる人も多いと思いますがそんなことはありません。あの有名なナポレオンでさえもワインを水割りで飲んでいた歴史もあるんです。
日本酒の水割りも馴染みがあまりなく、聞いたことない方が多いと思いますが日本酒はアルコール度数の高いお酒なので飲めない人には非常にオススメの飲み方です。この記事では日本酒の美味しい水割りの比率やおすすめの種類、ちょっとした歴史などを見ていきたいと思います。
また、水割りに適した水の種類に関しても併せて見ていきたいと思います。この記事を読んで、美味しい日本酒の水割りで更に日本酒を楽しめるようになりましょう。日本酒は酔いやすいイメージを抱く方や、お酒は強くないけれど様々な日本酒を飲んでみたいと思う方は是非見ていってください!
Table of Contents
日本酒は水で割るものなのか
日本酒を水で割る飲み方はアルコール濃度や味わいを調整することで自身が飲みやすくなるので、決して不思議ではありません。日本酒はアルコール度数の高いお酒なので、水を足すことで飲みやすくて酔いにくくすることができます。
アルコールを飲める量は人それぞれなので、自身に合うお酒の付き合い方ができるので大きく進めることができます。お酒をお楽しむのであれば、マナーをしっかり守ることは大切ですよね。
日本酒を水割りにする時の比率は?
日本酒には水の黄金比率というものが存在します。もしも水を入れすぎてしまって、薄い日本酒になってしまったらとても残念ですよね。日本酒の水割りやってみたいという気持ちは少しだけ抑えて、基本の比率から試してみてください。
日本酒の水割りの黄金比率は8:2
日本酒の水割りにするときは日本酒を8、水は2で調整すると飲みやすくなります。日本酒は多く水は少しで問題ありません。アルコール度数15度の日本酒をであればこの比率でアルコール度数は12度になり、ワインと同じくらい飲みやすい日本酒になります。
また徳利の日本酒は八勺燗といって8割までしか日本酒をいれないお店もありますので、その上から水をいれれば8:2の黄金比率になりますよね。徳利に入れてもらって口上まで水を足せば簡単にできるのでおすすめの方法です。
日本酒の水割りは水にもこだわってみよう
日本酒の水割りに重要なポイントは水の種類です。水にはミネラルが含まれていて含まれる量によって硬度が変わります。大きく分けると硬水と軟水という種類があり水選びの際にとても重要なポイントになります。
軟水
軟水の水は1リットルに対してミネラルが120㎎より少ない水の事を指します。軟水を使用することで日本酒をも柔らかくて優しい味わいになります。日本で流通している水のほとんどは軟水として販売されており、代表的なものはいろはすや南アルプスの天然水などです。
硬水
硬水の水は1リットルにミネラルが120mg以上はいった水の事を指します。硬水を使用するとシャープでピリッとした口当たりになります。日本ではあまり見かけない硬水の水ですが、有名な商品だとコントレックスです。
また、軟水と硬水は日本酒を造る際にも重要な要素になっています。非常にわかりやすく解説いている動画も併せてご覧ください。
水割りにおすすめの日本酒
日本酒の水割りに挑戦する場合、おすすめのお酒は原酒です。日本酒は原酒というアルコール度数が高いものに加水して調整を加えています。原酒はアルコール度数も比較的高いので、原酒を水で割れば濃度の調整がしやすくなるのでオススメです。
原酒を水で調整している場合、普通に販売されているものと原酒を割ったものは微妙に味わいが違います。例えば、カルピスも原液を割るのとペットボトルでは微妙に味わいが変わりますよね。
最近ではフルーティな日本酒も増えてきたので、水で割ることで新たな味わいが見つかって新しい発見があるかもしれませんね。また、日本酒は温度変化で味わいの変化があるので水の温度にも気を使ってみましょう。だいたい4度くらいがいいと言われています。
ふなぐち酒蔵 菊水原酒
ふなぐち酒造さんからの原酒でコンビニで簡単に手に入る原酒です。アルコール度数19%と高めなので、調整しながら好みの味が作りやすくなります。最近ではコンビニでも簡単に日本酒が飲めるので便利になりましたね
亀泉酒蔵 純米吟醸原酒CEL-24
亀泉酒蔵山から出ている日本酒の原酒です。ポイントは日本酒度-7%から織り出すお米の甘さです。日本酒の甘さにピンとこない人でも水で割ればわかりやすくなるのではないのでしょうか。お試しください。
お酒の水割りの歴史
実はお酒を水で割って飲むことは昔から行われていました。古代ローマの時代やギリシャ時代でもワインを水で割っていたことは知られていて、むしろ水で割らない事は野蛮の行為とも言われていたんです。ナポレオンやソクラテスもワインを水割りで嗜んでいたと言われています。
海外に行くとレストランのメニューに水割りを選ぶ事ができることがあるので、お酒を水で割るという事は広い視点で見ると一般的なこと考える事ができますね。こういったお酒に関する小さいネタですが、他の記事でも掲載しているので覗いてみてくださいね。
日本酒の水割りについて
日本酒を水で割ることは江戸時代の頃から行われていました。当時の日本酒はアルコールの度数が5%ほどだったと言われていますが、江戸時代の日本酒をレシピ通り作成するとアルコール度数は現代と変わりない度数でした。
この事から当時は水で割って嗜んでいた事がわかりますが、江戸時代の日本酒には水で割って飲まないといけない理由がありました。それに大きく関わっているのが精米歩合と江戸時代の酒税法です。
江戸時代の精米歩合
精米歩合とは日本酒を造るときにどれくらいお米を削っているかという指標となるものですが、現代と江戸時代での違いは機械の性能です。江戸時代での精米は足踏みで行われているため、精米歩合も現代よりも高くなります。
精米歩合が高い状態で日本酒を造ることで、雑味も多くなり糖化が進み非常に甘味の強い日本酒が出来上がることになります。甘さを緩和する為に水を投入して飲みやすくしていたという事がわかりますね。
江戸時代の酒税について(石造税)
江戸時代には石造税と言われていて、酒造りの税金は作成した日本酒の量によって決まるという税制でした。酒蔵は濃いお酒を作成して仲介の酒屋が水で薄めて販売する方が輸送や税金のコストが低くなるということです。
江戸時代の帳簿などを見ても、作られた総量と消費されている総量が合わずに消費量の方が多いことがわかっています。また、この石造税により日本酒を熟成させる古酒を造る酒蔵が一気に減ったこともわかります。
古酒についてはこちらを閲覧ください。
まとめ
- 日本酒の水割りは不思議ではなく、飲みやすくするいい方法の一つである。
- 日本酒×水の黄金比の8:2から調整を始めると良い
- 水割りにおすすめのお酒は原酒で、水の種類も硬水と軟水で選ぶ事ができる。
- はるか昔からお酒は水で割って飲まれていた。
- 江戸時代でも味わいの調整のために水で割って飲まれていた。
日本酒を水で割る事は良くないことだと思っていましたが、歴史から振り返ってみることでイメージが大きく変わったのではないでしょうか。江戸時代では水で割っていたなど、時代に応じた日本酒の製造があるという事はこれから先も面白い日本酒が現れるかもしれませんね。
日本酒の水割り、とても珍しいと感じましたが少し馴染みやすくなった気がします。あまり日本酒はたくさん飲めない方もこれなら楽しめると思います。ぜひ試してみてくださいね。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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