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ノンアルコール飲料、最近よく見かけませんか?ビールやカクテル、梅酒など様々なところで目にする機会が増えましたね。実は、ノンアルコールの日本酒も販売されています。
正直なところ、ノンアルコール飲料ってお酒好きにはあまり縁がないですし、美味しい印象はありませんよね。しかし、いざ運転を必要とする時や禁酒する時などがあれば、ノンアルコール飲料の存在ってかなり助けてくれると思います。
私もいざという時に対応できるように、ノンアルコールの日本酒について調べてみたのですが予想を超えて興味深い内容になっていましたので、是非ともご覧ください。
Table of Contents
ノンアルコール飲料について
ノンアルコールの日本酒の話の前に、ノンアルコール飲料について軽く知っていきましょう。
ノンアルコール飲料は2003年に道路交通法が改変されて飲酒運転の罰則が厳しくなったことで注目を集めます。大きく流行りだしたのは2009年にアルコール度数0.00%のビール風味飲料キリンフリーが販売された後、さまざまな会社からノンアルコール飲料が開発されています。
ノンアルコール飲料とは、アルコール分1%未満のものをノンアルコールとして定義して良いとされています。しかし、0.5%以上のものは低アルコールとして表現されることが多いです。したがって、ノンアルコール飲料として販売されていてもアルコールが含まれることがあるため注意が必要です。
ちなみに日本で歴史があるノンアルコール飲料といえばホッピーが挙げられやすいですが、主に焼酎の割ものとした役割であるため少し目的が変わっています。最近はリモートでの飲み会が増えているのでそれに合わせても需要が高くなっています。
ノンアルコールの日本酒とは
ノンアルコールの日本酒を簡単に説明するとアルコールが入っていない日本酒です。日本酒はアルコールが入っているからこそ特有のキレや香りを際立たせている部分があるので、ノンアルコールの日本酒を作ることは簡単ではありません。難しいです。
しかし、ノンアルコールの日本酒は存在します。そこにはアルコールを飲めない状況でも日本酒を楽しんで貰いたいという企業の努力があると思います。私は日本酒に対する愛と熱意を強く感じ取ることができました。
ノンアルコール日本酒の種類
ノンアルコールの日本酒は現在「月桂冠」と「福光屋」から販売されている2種類の商品のみです。様々なノンアルコール飲料が製造されながらも、焼酎や日本酒にはアルコール特有の味わいがあるため製造が困難となり、なかなか販売されていません。
その中で最初に販売したのは福光屋で、その後に月桂冠からノンアルコールの日本酒が販売されています。
福光屋 零の雫
零の雫は翌年の2012年12月に販売していて、無添加で美味しいノンアルコール飲料を作りたいという想いから作られたノンアルコール日本酒です。基本的に甘酒に近い作りかたをしていて、米と麹を原料としています。
独自のプロセスで日本酒に近い味わいを再現して、ようやく商品化したノンアルコール飲料です。企業の日本酒に似せようとする思いが伝わりますね。
また福光屋では道路交通法が改変される前の2002年に「宴会気分」というノンアルコールの日本酒が販売されていました。アルコール分0.2%と完全にノンアルコールではなく低アルコール飲料ですが、道路交通法の事もあり注目を集めていましたが、2011年3月に製造を中止しています。
月桂冠 月桂冠スペシャルフリー
ノンアルコールの日本酒は月桂冠からも販売しています。月桂冠スペシャルフリーという商品です。
月桂冠では2014年9月にアルコール0.00%の月桂冠フリー発売し、翌年9月にアルコール0.00%に加えて糖質とカロリーも0にしてリニューアルした月桂冠ニューフリーを販売していました。そしてそれをさらに改良して、大吟醸酒の味わいをイメージした月桂冠スペシャルフリーが2019年8月に発売しています。
日本酒ブームに合わせて大吟醸の味わいに合わせていくところや、最初に発売したものにどんどん改良を重ねていく姿勢がとてもかっこいいですね。お酒を楽しめない人に対しても日本酒を楽しんで欲しいという企業努力が素晴らしいです。
ノンアルコール飲料の評価と需要
ノンアルコールの日本酒が2種類ある事がわかりましたが、重要なポイントが味わいだと思います。味覚は人それぞれですので絶対的なことをいう事はできません。美味しいという声も見ることができましたが、やはり日本酒としては物足りない。という、意見が多くみられました。
やはりアルコールが生み出す味わいを再現させることの難しさというものがあるのだと思います。しかし、月桂冠であれば常に進化しているノンアルコール日本酒であり、福光屋であれば月桂冠とは違う角度で作られているノンアルコール日本酒です。
常に進化しているのだから、近い未来で日本酒に負けないくらいのノンアルコールの日本酒ができあがるかもしれませんね。
ノンアルコール日本酒の今後の課題
ノンアルコールの日本酒は日々進化して、この瞬間でも研究が繰り広げられていると思います。しかし、ノンアルコールの日本酒は物足りないという先入観は、今後の障害となるのではないでしょうか。
和食に合うノンアルコールの日本酒や一人でゆっくりと飲むノンアルコールの日本酒、熱燗専用のノンアルコールの日本酒といったように、用途に分けて専門的な味わいを特化させたら面白いものができあがらないかと思います。
どちらにしても、今後に開発や改良されていくノンアルコールの日本酒はとても楽しみな物になってきますね。
まとめ
1.2003年に道路交通法の改変でノンアルコール飲料が注目されたが、ノンアルコール飲料が普及したのは2009年に発売したキリンフリーから。
2.日本酒のノンアルコールを作ることはとても困難だが、困難に立ち向かって製造している会社がある。
3.ノンアルコール日本酒を製造しているのは福光屋と月桂冠。
4.評価は様々で改善点も見られるが、今後進化していくことが期待できる。
5.今までのマイナスの低評価をくつがえせるような何かに特化したノンアルコール日本酒を期待している。
いかかでしたか?ノンアルコールの日本酒を作ることがこんなにも困難で、たくさんの工夫がされているなんて思っていませんでしたよね。しかし、今後も進化していく商品だと思います。店頭で見かけた時はまた進化した別の商品になっているかもしれませんね!
その時は是非、手に取ってみてはいかがでしょうか。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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