徳利(とっくり)の洗いやすい洗い方!ポイントがわかれば誰でも簡単!

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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みなさん、徳利(とっくり)の正しい洗い方はご存知でしょうか?日本酒には徳利とお猪口(おちょこ)が欠かせないですよね?

冷酒・熱燗を問わず、徳利は日本酒のシーンで主役となるアイテムです。最近ではお家飲みのために徳利とお猪口を買った人もいるのではないでしょうか。

徳利は、「とくりとくり」とお酒を注ぐ音から、徳利と名付けられたと言われています。

日本酒を飲むときには欠かせない徳利ですが、洗い方が難しく、形が特殊なので少し面倒なのがネックですよね。

首が細いため、スポンジも入りづらいし、下が膨らんでいるのできちんと汚れが落ちているかを確認することもできません。

キレイに洗えたつもりでも、汚れたまま使っていたりしたら嫌ですよね。

そんな洗いにくい徳利ですが、ポイントさえわかれば思ったよりも簡単に洗うことができるんです!!

今回は日本酒好きなあなたに、徳利の簡単な洗い方を紹介します。徳利を清潔に保って日本酒ライフを楽しみましょう。

徳利の洗い方

それではさっそく、徳利の洗い方を紹介します。洗いやすいポイントを確認して、簡単に洗っていきましょう!

まずはお湯に浸すこと!

洗剤をつけて洗う前に、お湯に浸すことが一番のポイントです。

陶器で出来ている酒器は、吸水性が高く、日本酒も徳利にしっかり染み込んでしまっています。ですので、まずお湯に浸すことによって、陶器の内側に染み付いたお酒を抜くことができます。

ポイント
  • ボールなどにお湯を張り、中に徳利を入れる
  • 10分間放置する

このようにして、徳利に染み込んだ日本酒をしっかり抜きましょう。

ブラシを使って洗う

次に、キッチン用の洗剤をつけて洗っていきます。内部までしっかり洗うために、徳利用の細いブラシを使いましょう。

100円ショップなどでも徳利用の細いブラシが売っていますので、ぜひ買ってみてください。ペットボトルや水筒用のものがお家にあれば代用して使うこともできます。

ポイント
  • 奥までしっかり洗えるように細めのブラシを使うこと
  • 出来れば100円ショップなどで徳利用のブラシを購入しよう

首が細く、下に広くなっている徳利は普通のスポンジだと底まで届かないですよね。徳利用の細いブラシを使えば、簡単に洗うことができますよ。

掃除の万能薬!重曹を使ってみる

徳利用の細いブラシで洗う以外には、重曹を使って洗う方法もあります。ブラシでは届かないところ、隅々までしっかり洗えるのでオススメです!

大掃除に大活躍する重曹。食器を洗うときにも使える便利アイテムです。

お酒がこびりついている場合やカビが生えている場合は、漂白剤を使ってカビを落とす必要があります。

重曹で洗うメリット
  • 気軽に使える
  • ブラシの届かないところまで、アルカリ性の泡で汚れをしっかり落とす
  • 天然由来で安全

それでは重曹で徳利を洗う方法をご紹介します。

重曹での洗い方
  1. お湯につけ置きし、しっかりお酒を抜いた徳利に、小さじ1杯の重曹を入れ、100mlのお湯を入れる。発泡しているのが汚れを落としている証拠!
  2. 10分くらい置いた後、重曹がしっかり落ちるまで水道水で徳利をキレイに洗い流す。
  3. その後に、ブラシを使って洗うとなお良し!

それでも汚れが気になるときは、カビの可能性が高いため、漂白剤を使って落とすことをおすすめします。

エコな洗い方。卵の殻で洗う

卵の殻は炭酸カルシウムが含まれており、研磨作用や漂白作用があります。

洗い方は、お料理などで使った卵の殻を細かく砕き、徳利の中に入れます。卵の殻が浸るまでお水かお湯を入れ、軽く振ります。

             

引用:YouTube くらしのマーケット

なんと、卵の殻は内側にこびりついた汚れや酒垢を落としてくれるのです。卵の殻はゆで卵でも生卵でもどちらでも使えます。

普段はゴミとして捨てている卵の殻が食器洗いにも使えるなんてとってもエコですよね!

陶器×日本酒はカビ発生の好条件?

ほとんどの徳利は陶器でできているため、しっかり洗わないとカビが生えてしまいます。では、なぜ陶器でできているとカビが生えやすいのでしょうか。

先程もお話しましたが、陶器は、吸水性が高いのです。そのため、お酒の成分が陶器の隅々まで浸透してしまいまいます。

さらに、日本酒の成分とも関係しています。お米を醗酵させてできた日本酒は、成分である糖分やアミノ酸がカビの養分となり、洗い残ししてしまうことでカビが発生してしまうのです。

そのため、お気に入りの徳利にカビを生やさないためにも、陶器に染み付いたお酒をしっかり抜く必要があるのです。

日本酒に使われる酒器についてはこちらの記事で!

もしもカビができてしまったら?カビの取り方

お酒がこびりついている場合やカビが生えている場合は、漂白剤を使ってカビを落とす必要があります。

使うキッチン用漂白剤は、必ず「酸素系」を選んでくださいね!「塩素系」では臭いが強すぎて、徳利に臭いが残ってしまい、お酒の香りが感じられなくなってしまいます。

漂白剤を使った洗い方
  1. ボールに漂白剤を薄めたお湯を入れ、そこで徳利を10分ほど浸す。
  2. 10分経ったらぬるま湯で漂白剤をすすぎ、キッチン用の洗剤で洗う。このときに注意したいのが、きちんと漂白剤を落とすこと。
  3. 最後に、キッチン用の洗剤で軽く洗い流すとより安心◎

陶器は水分が染み込みやすいため、徳利に漂白剤の香りや成分も染み込んでしまっています。

再び、お湯で10分程度つけ置きすることで漂白剤の成分をしっかり抜くことができます。

徳利は洗った後が肝心!洗った後の乾かし方

せっかくキレイに汚れを落としても、生乾きのままにしておくとカビが生える原因となります。陶器の徳利は乾燥しにくい素材です。

ポイントは、徳利をしっかり乾燥させること!

早くしっかり乾燥させたいときは、キッチンタオルや布などを細く巻き、徳利に詰めると良いでしょう。

徳利内部の水分をキッチンタオルが吸い、早く乾きます。このとき、ティッシュを詰めるのはNGです。ティッシュは濡れると千切れやすくなるので、内部に残ってしまう可能性があります。

キッチンペーパーなどを敷いて徳利を逆さにするとさらに乾きやすくなるのですが、徳利は形が特殊ですので、倒れて割れてしまう可能性があります。

逆さまにして乾かすときは、倒れないようにしっかり固定するようにしましょう。

徳利の収納方法

しばらく使わないときは、徳利の中にホコリや虫が侵入しないか心配ですよね。そんな時は先端部分の口にラップをして上向きに収納することをオススメします。

ホコリや虫を気にして、下向きに収納される方もおられますが、倒れて壊れてしまう可能性もあるので、オススメできません。

食器棚にそんなスペースがない!という方は箱に入れて収納することで、中にホコリや虫が入ることを防げます。

冷酒に使うガラス製の徳利の洗い方

冷酒向けのガラス製の徳利は陶器製とは異なり、カビの心配は少ないです。しかし構造上、首元が細くて洗いにくいことには変わりません。

ガラス製徳利のオススメの洗い方は、お湯にキッチン用の洗剤を少し入れ薄め10分程度浸け置きをして、水で洗い流しましょう。

ガラス製の酒器は割れやすいので、気をつけて優しく洗うように気をつけましょうね。

冷酒や熱燗など美味しい日本酒の温度についての記事はこちら!

まとめ

  • まずはお湯に10分浸けて徳利に染み込んでいるお酒を抜く
  • 徳利用のブラシで奥までしっかり洗う
  • 重曹で洗うと簡単に隅々までキレイに洗える
  • 出来てしまったカビには酸素系のキッチン漂白剤で洗う(最後にはお湯に浸けて漂白剤を抜くことを忘れない)
  • 早く乾かすには、細くしたキッチンペーパーなどを徳利に詰める
  • 収納は徳利の口にラップをして立てる

とにかく、徳利のお手入れで大切なことはカビを生えさせないことです。そのためには、お手入れの始めのお湯に浸してお酒を抜くことがポイントです!

首が長いため、洗うのは少し億劫かもしれませんが、こまめなお手入れをしていれば長く使うことができます◎

徳利があるだけで、いつものお酒がちょっと美味しくなると思いませんか?お気に入りの徳利を探して、お家飲みを楽しみましょう!

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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