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長崎県・壱岐島の「横山五十」(よこやまごじゅう)という日本酒をご存じですか?
壱岐?聞いたことはあるけれど、壱岐は焼酎が名産なんじゃないの?そう思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかし近年、焼酎に引けをとらず注目されているのが、この島唯一の日本酒蔵で造られた日本酒が人気なんです!それが重家酒造(おもやしゅぞう)の「横山五十」なのです。
実際に「横山五十」とネット調べれば、1ページ目からあれよあれよと出てくる数々の通販サイトが、日本酒好きな方からの人気を物語っています。
通販でいつでも手に入れられますが、その前に知っておかないともったいない!その日本酒の一杯には、壱岐島の自然と人々の織りなすドラマがぎゅっと詰まっていました。
一時は断念した壱岐産の日本酒。それを再起しようと奮闘した蔵元たちの思いを受けて育った日本酒で、あなたもきっと味わい方が変わり、元気が出てくることでしょう!
もちろん銘柄で日本酒を選んで飲むのもいいですが、歴史的背景や蔵元に思いを馳せながら壱岐島を旅しているかのように味わってみませんか?
「横山五十」が生まれるまでの、歴史と自然の恵み、日本酒蔵衰退から復活へ、世界進出まで!まさにドラマチックな日本酒。この記事を読み終えるころには、「壱岐で蘇った唯一の日本酒を、ぜひ味わってみたい!」となりますよ。
Table of Contents
豊かな自然と米作りに適した、歴史ある島
九州の北西、玄界灘に浮かぶ小さな島「壱岐島」は、とても自然豊かな島です。
日本も大きな島国と言ってしまえばそうなのですが、四方を海に囲まれているということは、新鮮な海産物であふれているいうことですね。
壱岐で楽しめる主な海の幸は、イカやブリ、そしてウニやアワビにサザエ。一年中様々な種類の魚介類が味わえる、海鮮好きにはたまらなくすばらしい島ですね!
海だけではありません。海のミネラルを含んだ牧草で高い品質を保持し、数が少ないためとても手に入りにくいとされている「壱岐牛」もとても有名です。
また、朝鮮半島との間に位置する長崎県壱岐島は、古くから長きに渡って交易の拠点でした。
米どころとして最適な場所
エメラルドの海に囲まれた壱岐島は、米どころとしても最適な場所なのです。
それは、温暖な気候で豊富な地下水を湛えているからです。また、肥沃な土地のため米作りが盛んに行われていました。
どのくらい昔からかというと、なんと弥生時代からずっと続いている田んぼのエリアもあるくらいなんです!
島がどれほど豊かな土壌かをうかがい知ることができます。
歴史的な要衝、麦焼酎発祥の地!
3世紀末に書かれた中国の歴史書「魏志倭人伝」では、「一支国(いきこく)」と書かれて登場したと言われています。壱岐島では昔から人々や渡来品が行き交い、土器や農具など大陸からの最先端の技術によって文明が栄えてきました。
もともと穀物がよく育つ環境と質のいい地下水の恵みが清酒文化を生み、農家ではどぶろくがつくられていたと言われています。16世紀ごろに大陸から蒸留技術が伝わり、人々が行き交うことによって、島独特の酒文化が花開いていったそうです。
ですから壱岐はお酒では大変有名です。そして、壱岐は麦焼酎発祥の地とされているからです!
500年もの歴史を持つ壱岐の麦焼酎は世界に認められ、WTO(世界貿易機構)から地理的表示の産地指定を受けています。(ワインで言うなれば、ボルドーやシャンパーニュで世間に広く浸透しているブランドである事と同じ意味です。すごいですね!)
そんな貴重な島にある蔵元の一つ、「重家酒造」(おもやしゅぞう)。その蔵元は近年「ちんぐ」という看板商品となる麦焼酎で全国に名前が知られています。
人気の麦焼酎「ちんぐ」はご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。人気グルメ漫画、「美味しんぼ」の中で紹介されたことでも世間の認知度は高まりました。
そんな注目を集める蔵元「重家酒造」には、実は焼酎だけではない魅力があるのです。
それが日本酒「横山五十」。そしてそれが世に送り出されるまでのストーリーです!
感動!「横山五十」誕生ストーリー
現在、島で唯一の日本酒蔵を持っている「重家酒造」は、社長兼焼酎杜氏の横山雄三さんと専務兼日本酒杜氏の横山太三ご兄弟が経営されています。現在に至るまでには時代の流れに伴う紆余曲折がありました。
さきほどもふれましたが、壱岐の焼酎は何百年もの歴史を持っています。1995年に「壱岐焼酎」が世界のブランドとして認められるほどですが、壱岐では焼酎だけでなく昔から日本酒造りも行われていました。
明治の頃には、壱岐島には38軒の焼酎蔵、17軒の日本酒蔵があったそうです。小さな島に、そんなにも蔵元があったんですね。穀物の実りの豊かさをここでも感じられます。
しかし、徐々に時代は変わっていきます。需要や嗜好などの変化とともに、壱岐の日本酒造りに関しては、多くの酒蔵が次々と衰退の一途をたどっていったのです。
重家酒造では創業より、焼酎造りとともに日本酒も造り続けてきました。そして、島で最後まで日本酒を造っていましたが、1990年、当時の杜氏の高齢化にともなってやむを得ず日本酒造りは途絶えてしまいました。
日本酒造り、復活へ
しかし、島産の日本酒の復活は先代からの願いでもありました。
あきらめなかった現在専務兼日本酒杜氏の横山太三さんは、ゆかりのあった蔵元のもとで日本酒造りの修業を始めたり、その後知り合いの別の蔵元の協力で日本酒造りに挑もうと決心なされました。
その矢先、2013年夏、山口県にあったその酒蔵が集中豪雨に遭い川の氾濫で大きな被害が出てしまいました。
すぐ太三さんはその蔵の復旧に向けて尽力しました。太三さんの誠実な姿にその蔵元は、共に日本酒を造ろうという思いで太三さんに技術を伝え続け、壱岐で日本酒を再び造るという太三さんの夢を全面的にサポートしたのです。
山口の蔵元は約半月で復興し、2014年春ごろから太三さんは泊まり込みで酒造りに参加して力を注ぎ、出来上がったのが、「横山五十」です。復活への思いが互いに共鳴して造り上げられたというのが、心揺さぶられますね。
そうして、純米大吟醸酒「横山五十」は誕生しました。
日本酒文化が途絶えぬよう杜氏たちが立ち上がり、”もういちどこの土地で造ること”にこだわりぬいたのです。そして、いよいよ日本酒造りの再開を現実化させたのです。
念願の、日本酒蔵建設
日本酒復活に向け、技術の習得や、島で最も日本酒に適した水の調査、酒米に関しても壱岐産の山田錦の栽培をするなど、あらゆる尽力をされてきました。
水源は5年も苦労して探されたそうです。日本酒造りに重要な水を求め続け、ようやく思い通りの水源を見つけ出すことができたのです。
その場所に、「横山五十」誕生から5年の2018年、重家酒造の新しい日本酒蔵「横山蔵」は壱岐島に完成しました 。
美しく豊かな壱岐の自然のなかで、脈々と続く思いをつなげようとする人々の気概が、とても伝わってきますね。
一度は消えてしまった島の日本酒文化が、島産の原料で再び返り咲いたのです。島の中で唯一日本酒造りを復活させたのが、重家酒造だったのです。ですから現在、壱岐島で唯一の日本酒蔵となっているのです。
壱岐焼酎にとどまらず、日本酒造りへも力を注ぎ、伝統を守りつつ最新の機械を取り入れたりして進化し続けている重家酒造。すごいですね!
「横山五十」早くも世界進出!
2015年イタリア・ミラノで催されたミラノ国際博覧会の出展として、全国の有名な酒蔵の中から「日本酒30蔵」にも選ばれて出品されました。
いきなり世界の舞台に乗り出した重家酒造の日本酒!ものすごい快挙ですよね。
また、このミラノ万博開催中に関連して日本の酒文化を広めるため、元サッカー選手の中田英寿さんが企画された日本酒プロジェクト「SAKENOMY(サケノミー)」に、重家酒造の純米大吟醸「横山五十」が選ばれ、世界の方々へ提供されました。
「十四代」(山形)、「八海山」(新潟)、「天狗舞」(石川)、「磯自慢」(静岡)、「東洋美人」「獺祭(だっさい)2015」(山口)など日本を代表する銘酒ばかりの中、当時醸造から3年目の「横山五十」も選び抜かれたのです。
「鳥肌が立つようなすごい銘酒の中に入って、認めてもらえた。めちゃくちゃ自信になった。他の酒がリンゴ香なのに対し、横山五十は大吟醸では珍しいマスカット香だったことも興味を持ってもらえた一因。今後も壱岐の日本酒と焼酎を、世界中に広め、多くの人に壱岐に来てもらえるようにするのが夢です」と横山専務は語った。
引用:壱岐新聞
復活した日本酒の素晴らしさが、早くも世界中へ発信されたんですね!
純米大吟醸 「横山五十」商品のご紹介
商品名の「横山」は、杜氏である横山さんの苗字です。
では「五十」とはどこから来ているのでしょうか?
実は、大吟醸酒の証である、精米歩合からきているということです。原料となる酒米、山田錦を50%まで磨いているからです。
(純米大吟醸酒とは?精米歩合って?こちらの記事で詳しく説明しています!)
「横山五十」、そのシンプルなネーミングに、味への絶対的な自信が見受けられます。
壱岐の海と陸の恵み、重家酒造の思いが凝縮された「横山五十」。お味が気になりますよね!
日本酒は“SAKE”として
世界で高い知名度を得ています。
そこで、当蔵はワインと肩を並べられるような、
一杯目で飲むお酒として、和食にも洋食にも合う、
世界中で愛される日本酒を壱岐島で造りあげました。
引用:重家酒造株式会社 横山蔵
味の特徴は、マスカットの爽やかでみずみずしい香りが口中に広がるような、上品な甘みです。
まるでマスカットを頬張ったような風味だと、評判も高く、また適度な酸が後切れのよさを演出してくれます。
花巴飲みきったので満を持して【横山五十】を♪
— 川妻美穂@七猫衆のお母にゃん♪ (@mipoyon) December 12, 2021
かっちゃんありがとう!ありがとーぅ❤️飲むの勿体なくて野菜庫で丁寧に熟されたのかマスカット?食べてるくらいのフルーティーさよ❤️うんまい!あぁうんまい❤️何回声に出たか!炙り明太子、モツァレラ入り卵焼き、焼海苔をアテに♪ #日本酒 #横山五十 pic.twitter.com/G5sH0ob9Fu
「横山五十」商品ラインナップ
現在、重家酒造で「横山五十」という名前の商品は4種類あります。
発売時期に合わせて、ぜひ試してみてはいかがでしょうか!
横山五十WHITE (通年商品)
マスカットの香りに口に含むと果実をかじったジューシーな甘みが広がります。冷やしてワイングラスでお楽しみください。
引用:重家酒造株式会社 横山蔵
純米大吟醸
原材料名:米(国産)米麹(国産米)
使用米:山田錦100%
精米歩合:掛米50% 麹米50%
アルコール分:16度
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
内容量:1,800ml/720ml 1回火入
横山五十WHITE 直汲み生 (発売時期:12月・1月・2月)
マスカットの香りに生特有のフレッシュ感と口に含むと果実をかじったジューシーな甘みが広がります。冷やしてワイングラスでお楽しみください。
引用:重家酒造株式会社 横山蔵
純米大吟醸
原材料名:米(国産)米麹(国産米)
使用米:山田錦100%
精米歩合:掛米50% 麹米50%
アルコール分:16度
保存方法:要冷蔵(5℃以下)
内容量:1,800ml/720ml 生酒
横山五十WHITE うすにごり生 (発売時期:3月・4月・5月)
マスカットの香りに口に含むと火入れより更に果実をかじったジューシーな甘みが広がります。冷やしてワイングラスでお楽しみください。
引用:重家酒造株式会社 横山蔵
純米大吟醸
原材料名:米(国産)米麹(国産米)
使用米:山田錦100%
精米歩合:掛米50% 麹米50%
アルコール分:16度
保存方法:要冷蔵(5℃以下)
内容量:1,800ml/720ml 生酒
横山五十BLACK (通年商品)
りんごの香りに口に含むと果実をかじったジューシーな甘みが広がります。冷やしてワイングラスでお楽しみください。
引用:重家酒造株式会社 横山蔵
純米大吟醸
原材料名:米(国産)米麹(国産米)
使用米:山田錦100%
精米歩合:掛米50% 麹米50%
アルコール分:16度
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
内容量:1,800ml/720ml 1回火入
まとめ
- 壱岐島は、海と陸の恵みの宝庫&太古から歴史ある米どころ。
- 一度は消えた島産の日本酒、杜氏たちの思いが重なりふたたび誕生!
- 重家酒造の視野は世界へ!復活した日本酒を引っ提げ世界進出。
- 「横山五十」の商品は4種類。マスカットのような香りにジューシーな甘味。ワイングラスで楽しむのがオススメ!
豊かな壱岐島の自然の中で、日本酒を造り続けたいという杜氏たちの思いから誕生した「横山五十」。
誕生まもなくして世界で認められた壱岐の日本酒を、この機会にぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか!
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
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首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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