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市場に出回らない日本酒は手に入れることが難しく、とても希少な存在です。だからこそ、手にした時の喜びも大きいもの。
日本酒が好きな人であれば「一度でいいから飲んでみたい」と思うことでしょう。
一方、日本酒好きな方への贈り物に選べば「自分のために希少な日本酒を入手してくれたのか!」と喜ばれること間違いありません。
もしあなたが「自分へのご褒美の一本」や「日本酒好きな方への贈り物用」として、どの日本酒を選べばいいのかわからないと悩んでいるのなら、この記事はきっと参考になるはずです。
「日本酒のソムリエ」とも言われる唎酒師の資格を持つ私が、「もらったらめちゃくちゃ嬉しい」を基準に17本の日本酒を厳選しました。
どの日本酒もなかなか市場に出回らないので、自分用にも贈り物にもピッタリですよ。
でも、市場に出回らないくらい稀少ってことは、そう簡単には手に入らないんじゃないの?
確かに、簡単には手に入りづらい日本酒なのは事実だね。でも、ちょっとしたコツを知っておくと手に入れやすくなることもあるんだ。
市場に出回らない日本酒だからといって全く手に入らないわけではありません。手に入れるにはいくつか方法がありますし、より手に入れやすくなるようなコツも記事の中で紹介しています。
今、「自分へのご褒美の一本」や「日本酒好きな人への贈り物用」の日本酒を探している人は、ぜひ参考にしてください。
Table of Contents
市場に出回らない幻の日本酒17選
市場に出回らない幻の日本酒には、大きく分けて2つの特徴があります。
- こだわり抜いた酒造りをする為、価格が高く入手が難しい
- 生産量が限られている為、入手が難しい
最高級の日本酒は、こだわり抜いた原材料や最大限に技術を駆使しているので価格設定が高くなり入手困難になりやすいんだ。
精米歩合をかなり低くして最大限に削っていたり、熟成させていたりするため、価格が上がってしまいます。
生産量の少ない日本酒は、酒蔵の規模が小さい場合や手間をかける関係で大量生産が難しく、出荷数が少なくなるので入手困難になりやすいのです。
他にも、新しい技術を先駆けて行ったことで知名度が大きく上がるなど、価格帯は一般的でも入手困難になりやすくなっています。
今回は、
- 【最高級な】市場に出回らない日本酒8選
- 【生産数が少ない】市場に出回らない日本酒9選
について紹介します。
【最高級な】市場に出回らない日本酒8選
最高級な市場に出回らない日本酒を紹介します。
- 獺祭 磨きその先へ(山口)
- 十四代 本丸 秘伝玉返し(山形)
- 黒龍 石田屋 純米大吟醸(福井)
- 越乃寒梅 超特撰 大吟醸 (新潟)
- 磯自慢 中取り 純米大吟醸35 アダージョ(静岡)
- 百光(東京)
- 三諸杉 袋しぼり 大吟醸(奈良)
- 梵 超吟 純米大吟醸(福井)
各銘柄が最大限の技術を生かして非常に高品質な日本酒を作りあげています。
イベントでの乾杯酒や特別な時に行く高級店で使われている場合や、大切な人への贈り物として購入される方が多いです。
一つずつ詳しく紹介していきます。
獺祭 磨きその先へ(山口)
近年の日本酒ブームにも一役買った山口県にある旭酒造「獺祭」。
獺祭がきっかけで日本酒を好きになった人も多いのではないでしょうか。
フルーティで飲みやすく、多くの人に好まれています。
【獺祭 磨き その先へ】は、近年販売された【獺祭 磨き二割三分】という磨き・高精米の商品を超えた、まさに「その先」の高精米に挑戦した旭酒造渾身の日本酒です。
旭酒造の日々の努力は凄まじいものを感じさせます。
そんな開発のお話を聞いてしまうと、どれだけ味わいが変わるのかとても気になってしまいますよね。
【磨き二割三分】を最初に何杯か楽しんでから【磨きその先へ】を飲んでみると、更に磨きその先への魅力を発見することができるのではないでしょうか。
飲み方は冷蔵庫で冷やしておき、飲む10分前に冷蔵庫から出して12℃前後で飲むのがおすすめです。
十四代 本丸 秘伝玉返し(山形)
十四代といえば多くの方がご存知ではないでしょうか。
山形県に酒蔵を持つ高木酒造の日本酒です。
現在では多くの十四代シリーズが販売されていますが、どれもなかなか手に入らない名酒です。
十四代 本丸 秘伝玉返しは十四代の中でも代表的な日本酒。
驚くのはこのお酒が本醸造という事、そして精米歩合は60%。
多くの人は吟醸酒だと思っているのではないでしょうか。
この味わいを出せるのは添加するアルコールに自社の粕取り焼酎を使用しているから。発売当時はかなりのお手頃価格で、非常に美味しい日本酒として知名度がたちまち広がっていき、多くの人に知られるお酒になりました。
平成22、23酒造年度の全国新酒鑑評会では金賞を受賞。その品質は最高級である事を証明しています。
フルーティな味わいが魅力の特別本醸造酒、飲み方は「雪冷え」で温度は5℃前後の冷酒がおすすめです。
黒龍 石田屋(福井県)
福井県にある黒龍酒造か造る「黒龍 石田屋」。
非常にこだわった酒造りが特徴の日本酒です。精米歩合35%の純米大吟醸酒を低温で熟成させて旨味とまろやかさを加え、香りおだやかな日本酒に仕上げています。
テイスティングコメントには『クリスタルの様な輝き、シトラス、メロン、桃、枇杷といったフルーティな味わいがある』といわれています。
とても綺麗な口あたりに複雑な香りや膨らみを感じられる上品な1本です。
数量限定商品のため手に入れる事は本当に難しく、間違いなく極上の日本酒と言えるでしょう。日本料理では鯛の岩塩焼きや伊勢エビなどと相性がよく、おすすめの飲み方は冷酒です。
越乃寒梅 超特撰 大吟醸 (新潟)
元祖・幻の日本酒といわれている石本酒造の越乃寒梅。
今では昔ほど手に入りにくい事はありませんが、地酒ブームの火付け役として根強い人気があります。原料は上位等級の山田錦、精米歩合30%まで磨いて作られています。
人間の感性と技術が折り重なって作られた越乃寒梅は是非飲んで欲しい一品です。とても繊細で綺麗な味わいと確かな余韻を楽しむ事ができるので、飲み方は冷酒やぬる燗がおすすめです。
磯自慢 中取り 純米大吟醸35 アダージョ(静岡)
静岡県の磯自慢酒造で造られる「磯自慢 中取り 純米大吟醸35 アダージョ」。
洞爺湖サミットでの乾杯酒としても使用されました。
磯自慢シリーズの中でもvintageシリーズの一つとして販売されています。
磯自慢アダージョは磯自慢で最高峰と言われる磯自慢中取り純米大吟醸35から少量だけを取り分けて冷蔵貯槽で熟成させたもの。蔵元が相応しい熟成でないと判断した場合はその年の出荷は見合わせるほどの徹底ぶりです。
条件が条件なだけにかなり市場に出回らない幻の日本酒と言えます。
桃やメロン、バナナなどのフルーティな味わいをしており、あまり冷やしすぎず熱くしすぎずに飲むのがおすすめです。
百光(東京)
株式会社Clearという会社からSAKE HUNDREDという酒造を設立し、山形県の楯の川酒造へ製造を依頼して造られている「百光」。
精米歩合は驚きの18%で200時間以上をかけて徹底的に磨き上げています。
味わいは透き通った透明感のある味わい、フルーツの様な甘い奥行きにシルクの様な口あたり。おすすめの飲み方は5~10℃で冷蔵庫から出してすぐにお召し上がりください。
数に限りがあり、市場に出回らない幻の日本酒です。
現在販売されているのは、「百光 別誂」。なかなか出会えない日本酒なので、出会えた時がチャンスです!
三諸杉 袋しぼり 大吟醸(奈良)
今西酒造の三諸杉ブランドは地元奈良で流通している地酒。その中で、今西酒造の最高級酒といわれているのが「三諸杉 袋しぼり 大吟醸」です。
全国新酒鑑評会7年連続入賞受賞の実績もあり、超少量生産の限定品。
その造り方は、山田錦を35%まで磨き、低温発酵させたもろみを袋に入れ吊るし、自然に滴り落ちる雫だけを瓶詰めするという手間と時間をたっぷりかけた丁寧さ。
華やかな香りと上品な甘味、心地よい余韻が感じられる贅沢な1本。おすすめの飲み方は冷酒です。
梵 超吟 純米大吟醸(福井)
皇室献上品にも選ばれた梵の最高級銘柄。完全予約限定品で、販売数が限られているためかなり希少価値の高い日本酒です。
ラインナップがたくさんある梵シリーズですが、その中でも梵を代表する純米大吟醸がこの「梵 超吟 純米大吟醸」
山田錦を精米歩合20%まで磨き上げ、−10℃の環境で出荷まで5年もの間、熟成させたお酒をブレンドして仕上げます。
熟成感のある香りが魅力の芳醇甘口。かなり高級品ですが、味わう価値のある日本酒です。おすすめの飲み方は、冷酒です。
【生産数が少ない】市場に出回らない日本酒9選
生産量が少ないために市場に出回らない日本酒を紹介します。
- 而今(じこん)/三重県
- 射美(いび)/岐阜県
- 飛露喜(ひろき)/福島県
- 花邑(はなむら)/秋田県
- 新政(あらまさ)/秋田県
- 雨後の月(うごのつき)/広島県
- 花陽浴(はなあび )/埼玉県
- 鍋島(なべしま)/佐賀県
- 蓬莱泉 空(ほうらいせん くう)/愛知県
どの銘柄も非常にこだわり抜いた技術を駆使している入手困難な日本酒です。それぞれ詳しく紹介します。
而今(じこん)三重県
三重県の木屋正酒造で造られている「而今」。『今を精一杯生きる』という意味を込められて作られています。
香り高く、果実のようなジューシーさと甘味、酸味のバランスが絶妙なお酒です。
而今の特徴は多くの品種を使用して少量生産していることが挙げられ、酒造好適米を使用して月ごとに別の品種を出荷しています。
また、生タイプと火入れタイプに分けられていて20種類以上のバリエーションが揃っています。
而今シリーズで特に評価が高いのは「火入れ酒」です。
火入れは日本酒を加熱処理することで必要以上に発酵が進まないようにして品質を安定させ、まろやかな味わいにすることができます。
本来、火入れを行うと「生酒」のフレッシュさは無くなりますが、木屋正酒造の火入れ技術は優れているので而今の火入れ酒は生酒のフレッシュ感を味わう事ができます。
飲み方としては先程紹介した通り生酒のフレッシュ感を味わえる為冷酒がおすすめです。
射美(いび)岐阜県
岐阜県の杉原酒造が製造している「射美」。
杉原酒造は日本一小さい酒造ともいわれ、従業員はたったの2人しかいません。
そのため日本酒の流通量は非常に少なく、まさに『幻の日本酒』と言えます。
杉原酒造の大きな特徴として、揖斐の誉れというオリジナルの酒米を使用した酒造りがあります。
酒米の王様である山田錦と愛知県の若水を交配し、さらに改良を続けたオリジナルの酒米で多くの人に支持されている酒米です。
この酒米で射美はしっかりとした深みのある甘さと口の中に残る奥ゆかしさを感じることができます。
また酒母は2つに分けて造っており、投入時期をずらすことで酵母の活性化を促し、さらに複雑で豊かな甘味を引き出しています。
射美はとても甘味のあるフルーティな日本酒ですので冷酒で 、香りを楽しみながらお召し上がる事をおすすめします。
飛露喜(ひろき)福島県
福島県にある廣木酒造にて造られている「飛露喜」。
多くの日本酒愛好家から好まれている日本酒で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
廣木酒造の「廣木」と「喜びの露がほとばしる」ことから飛露喜と名づけられました。
現在では搾ったままの原酒をろ過や熱処理を行わずに出荷を行う《無ろ過生原酒》は珍しくありませんが、飛露喜は無ろ過生原酒の日本酒の先駆けとして知られています。
かなりインパクトのある飲み口と透明感ある口当たりは多くのファンを作り上げています。
無ろ過生原酒という新しい日本酒のジャンルを確立させ、多くの人を魅了した日本酒として知名度は大きく高くなり現在では入手困難な日本酒として挙げられるようになっています。
非常にバランスのいい日本酒です。冷酒でお召し上がりください。
花邑(はなむら)秋田県
秋田県の両関酒造にて造られている「花邑」。
両関酒造では「両関」という日本酒がすでに出ていて、花邑は第二のブランドという立ち位置にあります。
両関酒造は明治7年に創業し、こだわり抜いた日本酒を造る老舗です。
花邑が誕生し有名になった背景には、山形の幻の日本酒「十四代」を作る高木酒造から品質管理や米選びを監修され、酒造りの技術指導を受けた事が挙げられます。
あの十四代の遺伝子を持つ秋田のお酒、とても気になってしまいますよね。
十四代の遺伝子を受け継いでいるだけあり、花邑は搾って間もない酒1本1本を手詰めして瓶入れをしています。
その数量の少なさから市場に出回らない入手困難な幻の日本酒と言われるようになりました。
現在では公式のHPでも掲載はされておらず、入手困難な日本酒です。
キレがあってやや甘い口当たり、優しい香りにみずみずしい新鮮な旨味が口に広がります。
おすすめの飲み方は軽く冷やし、香りを楽しみながらどうぞ。
新政(あらまさ)秋田県
秋田県の新政酒造にて造られている「新政」。
新政酒造は新政のもろみから見つけられた新しい酵母、別名『新政酵母』で多くの醸造家から有名になった酒造です。
今もほとんどの日本酒はこの酵母を使用して造られています。
その中でも、幻と言われているのが「新政 白神山地 純米酒」です。
世界遺産にも登録された白神山地から、長い時間をかけて地下水となり湧き出してくる天然水を使用して作られた純米酒。
秋田県内のみでの限定販売であるため、とても入手困難な日本酒となっています。
非常にすっきりとした涼しげのある飲み口に、確かなお米の旨味がしっかりとバランスよく調和されています。
あまり冷やしすぎず、少し温度を高くしても旨味をしっかりと感じる事ができるため、冷酒からぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめます。
雨後の月 (うごのつき)広島県
相原酒造の「雨後の月 月光」は一部特約店で限定販売されている希少な日本酒。
「SAKE COMPETITION 2014」Free style Under 5000部門で第二位に選ばれたこともあり注目され、人気の日本酒に。香りがフルーティーで飲みやすく幅広い年齢層に好まれる味わいです。
食事との相性も良く、お刺身や鍋料理など和食に合わせて楽しめます。おすすめの飲み方は、冷酒かぬる燗で。
花陽浴(はなあび)埼玉県
パイナップルのような華やかな香りが魅力で、全国にファンがいる南陽醸造の花陽浴。家族経営の小さな酒蔵で丁寧に造られていることから販売数が少なく入手困難、幻の日本酒といわれています。
「あらしばり」といわれる日本酒を絞ったときに一番初めに出てくるお酒のみを贅沢に使用。もろみの重さだけで自然に滴る少量しか取れない部分なので、とても希少価値が高いです。
「花陽浴 雄町 純米吟醸 生原酒 おりがらみ」は、澱が絡んだ少し濁ったタイプ。おりがらみは、お米の旨味をしっかり楽しめます。おすすめの飲み方は冷酒です。
鍋島(なべしま)佐賀県
知る人ぞ知る名酒、「鍋島 大吟醸」
2003年から7年連続で新酒鑑評会で金賞を受賞。2011年のIWC(インターナショナル・ワインチャレンジ)において、吟醸・大吟醸酒の部で金賞受賞。その年に「チャンピオン・サケ」も獲得し、トップ銘柄になりました。
これをきっかけに大人気となり、市場での入手が困難、幻の日本酒に。少数の酒造りで「造れる量しか造らない」ので、希少価値が高い日本酒です。
爽やかな酸味が特徴的で、さっぱりしているのでどんな料理にも合います。おすすめの飲み方は、冷酒です。
蓬莱泉 空(ほうらいせん くう)愛知県
蓬莱泉の幻の日本酒といわれている「蓬莱泉 空 純米大吟醸」
毎年3月、7月、11月にだけ出荷される限定予約品で、即完売が多く入手困難な日本酒です。
山田錦を贅沢に使い、お米の旨味や甘味を存分に引き出した純米大吟醸。1年間熟成させてから瓶詰めされます。熟成させることで、よりお米の旨味が凝縮され芳醇な吟醸香に。
おすすめの飲み方は、冷蔵庫で軽く冷やした状態の冷や(5〜10℃)です。
実は、市場に出回らない日本酒が直接自宅に届くサービスも存在するんだ!
我が家も実際に利用してて、今までお目にかかれなかった日本酒に出会えてるよ。
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市場に出回らない日本酒が入手困難な理由
日本酒が市場に出回らない事やそれによって「幻の日本酒」と呼ばれるには様々な理由があります。入手困難になる理由は大きく分けて6点。
- 出荷量が限られている(数量限定)
- 一般にはなかなか販売されない
- 生産が終了している
- ナンバリングされている
- 熟成されている
- 季節限定である
一つずつ詳しく説明します。
出荷量が限られている(数量限定)
幻と呼ばれている日本酒は生産量が少ない場合が多く、入手困難になる確率が高くなります。それが更に美味しいと話題になることで多くの人からの需要が高くになり市場に出回らないという事になります。
出荷量が限られている理由として小規模な酒蔵や家族で酒蔵を営んでいる場合も作れるお酒のキャパシティが決まっている為に生産量が少なくなり市場に出回らなくなってしまうのです。
一般になかなか販売されない
スーパーや酒屋などに卸す量が非常に少ない、又は卸していない。少量生産の為地元でしか販売していないというのが理由です。地元でしか販売されていない日本酒はネットで販売される事もあるようですが、争奪戦に近い状態になっています。
またネットショッピングなどでは高額に設定されている場合が多いです。どうしても手に入れたい方は直接欲しい日本酒が販売されている地域に販売されている時期を確認して購入しに行く事をおすすめします。
生産が終了している
もうすでに製造を終了している場合、もう市場に出回らない日本酒となります。当然もう作っていないので、残っているものは在庫分のみになるのでプレミアがつくこともあります。奇跡的にお店には置いているという場合もあるので、見つけた方はお見逃しなく。
ナンバリングされている
ナンバリングされている日本酒も市場に出回らない日本酒の1つになります。ナンバリングされていればナンバリングされた数のみですし、同じ日本酒でもナンバリングされていれば同じナンバーは無いので「唯一無二の一本」となります。
その為、事前販売の時点で完売してしまう事もあります。更にメディアなどに取り上げられてしまうとなお一層手に入れる事が困難になります。欲しい方はより情報を素早く手に入れ行動する必要があるでしょう。
ナンバリング・・・製造番号をつける事
熟成されているもの
日本酒も熟成と言って長期間長い年月をかけて味わいを熟成させる日本酒が存在しています。熟成には時間も手間も掛かるため、大量生産も難しくその分希少性が上がり値段も高くなります。その結果市場になかなか出回らなくなってしまうのです。
ワインなどにもビンテージワインなど熟成したものが高値で取引されますが、それの日本酒版だと考えるとわかりやすいです。
季節限定
もちろん日本酒にも季節限定で販売されているものもあります。簡単に説明すると「ひやおろし」というものが挙げられて秋に楽しむことが出来る日本酒です。「ひやおろし」については以前詳しく紹介しているのでそちらをご覧ください。
どうすれば手に入れる事が出来るのか
市場に出回らない、幻の日本酒には様々な理由があるのはご理解頂けたかと思います。そんな希少価値の高い日本酒の入手方法と味わう方法を6つご紹介していきます。
- 酒屋の方と親交を深める
- 酒屋さんのSNSをチェックする
- 酒蔵から直接購入する
- 特約店の酒屋さんから購入する
- 転売品を購入する
- 扱っている場所で飲む
酒屋の方と親交を深める
普段から行きつけ仲の良い酒屋さんをつくりましょう。行きつけの酒屋さんからの店主から「良い酒が入ったぞ!」なんて連絡を入れてもらえる可能性があるからです。そのためには日本酒愛をしっかりと酒屋さんに伝えて日ごろから仲良くなる必要がありますね。
酒屋さんの方と情報交換が出来るくらいまで親交を深めれば市場に出回らない日本酒を仕入れる前に情報を入れてくれるかもしれません。そうなれば、だれよりも早い段階で日本酒を手にする確率が大きく上がります。
また入荷数が少ない場合はお得意様限定や抽選という形で販売する事もあるそうなので、その場合でもお得意様は有利になります。いずれにせよ酒屋さんと仲良くなるのは幻のお酒を手に入れたい方にとって大事になってきますね。
酒屋さんのSNSをチェックする
もしも近くの酒屋さんでも市場に出回らないような珍しい日本酒を取り扱っていない場合は、取り扱いのある酒屋さんのSNSをフォローしてどの様な日本酒を仕入れたかなどの発信をチェックしていきましょう。
入荷状況や抽選情報など発信してくれているので、もし手に入れたい日本酒の情報が入った場合はすぐに電話やネットで購入可能かの確認を入れていきましょう。大好きな日本酒を扱うお店こそしっかりとフォローしていきましょう。
酒蔵から直接購入する
酒造からも直接購入する事が出来ます。しかし酒屋さんに卸していたりする場合、酒屋さんの売り上げに影響する可能性もあるので、販売を自粛したり、表向きに売っていなかったりするので注意が必要です。
最近では酒蔵から直接購入し、高額で転売するケースを防ぐ為紹介の無い一般の方には販売しない方針をとっているケースもあるので注意が必要です。
特約店から購入する
酒蔵と密に契約を交わしている特約店なら市場に出回らない日本酒がある可能性もあります。特約店は蔵元と直接取引している為、身勝手な広告宣伝を許されてはいません。その代わり値段などもしっかり指定されているので、正規の価格で購入する事が可能でしょう。
転売品を購入する
この方法はあまりオススメ出来ないのですが、転売品を購入するという方法もあります。最近では転売ヤーと呼ばれる人が実際の正規の価格より高い価格で設定し、利益を得るというケースがあります。
酒造が丹精気持ちを込めて造った日本酒を適正な価格で販売しているにもかかわらず、造っていない人が高値で設定して転売してしまうのは酒造としても酒好きとしても悲しい気持ちになりますよね。
おすすめはできない入手方法ですが、どうしても欲しいという方は転売されているものを買うという選択をしても良いかもしれません。
扱っている場所で飲む
手に入れる事は出来ませんが、居酒屋で飲むという選択肢もあります。普通では手に入らない日本酒でも居酒屋なら仕入れてある可能性もあるので、少しだけ飲んでみるなど様々味わうことが可能となっています。
また、航空会社のファーストクラスやビジネスクラスで市場に出回らない日本酒が提供されている場合があるので、航空機を利用する方は抜かりなくどのお酒が積まれているのかしっかりと確認して利用してみても良いかもしれません。
高級な物をなかなか飲み切れない場合もあるので飲み切れる量を居酒屋で楽しめるのはある意味リーズナブルで幻の日本酒を楽しめるといえるでしょう。
まとめ
唎酒師の資格を持つ私が、「もらったらめちゃくちゃ嬉しい」を基準に選んだ市場に出回らない日本酒について紹介しました。
【最高級な】市場に出回らない日本酒8選
- 獺祭 磨きその先へ(山口)
- 十四代 本丸 秘伝玉返し(山形)
- 黒龍 石田屋 純米大吟醸(福井)
- 越乃寒梅 超特撰 大吟醸 (新潟)
- 磯自慢 中取り 純米大吟醸35 アダージョ(静岡)
- 百光(東京)
- 三諸杉 袋しぼり 大吟醸(奈良)
- 梵 超吟 純米大吟醸(福井)
【生産量が少ない】市場に出回らない日本酒9選
- 而今(じこん)/三重県
- 射美(いび)/岐阜県
- 飛露喜(ひろき)/福島県
- 花邑(はなむら)/秋田県
- 新政(あらまさ)/秋田県
- 雨後の月(うごのつき)/広島県
- 花陽浴(はなあび)/埼玉県
- 鍋島(なべしま)/佐賀県
- 蓬莱泉 空(ほうらいせん くう)/愛知県
今回紹介した日本酒は、市場に出回らないためなかなか身近なところでは購入することができません。ただ、酒屋との交流を深めたり、SNSをチェックするなど、手に入れるためにできることはたくさんあります。
ネット通販などでも、販売されたら即売り切れになってしまうこともあるため、欲しい銘柄があるなら見つけたら早めの購入がいいかもしれませんね。
自分へのご褒美にも、大切な方への贈り物にも、ここに紹介した日本酒を選べばきっと喜ばれること間違いありません。素敵な1本に出会えますように。
有名な日本酒はなかなか手に入らないのが現実。まだ世の中には知られていないだけで、希少な日本酒は全国にたくさんありますよ。新しい日本酒に出会えるチャンス!
プロが厳選した希少で美味しい日本酒を楽しみたいなら、こちらの記事もチェック。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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