鹿児島が生んだ日本酒「薩州正宗 純米酒」評価と口コミの裏には意外な真実が。

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

詳しいプロフィールはこちら

※プロモーションを含みます

「いつまでも一緒にいようね。」

焼酎で有名な鹿児島では、日本酒も作られています。
日本で唯一、酒蔵がないと言われていた鹿児島で造られている日本酒
日本酒好きには興味深く、話題性の高い商品です。

鹿児島日本酒として2012年に誕生。
酒名「薩州正宗」。

純米酒」「純米吟醸」「純米大吟醸」とあり、酒蔵は富乃宝山を作った薩摩金山蔵株式会社です。

本記事でご紹介する「薩州正宗」は、米、米麹、水のみで製造された純米酒
純米酒とは、お米の香りと旨味が存分に味わえる日本酒です。

醸造アルコールというものを使用しないで作っている日本酒となります。
旨味やコク、ふくよかさを強くだすのが目的。

基本的には濃厚タイプとして造られていますが、最近では軽快なソフトタイプも商品化されています。

合わせて読みたい

薩州正宗 純米酒とは

内容量720ml
容器
種類清酒
原材料名米(国産米)/米麹(国産米)
アルコール分15%

購入する一番の理由が「贈物」「ギフト」。
薩摩=焼酎というイメージがある中、日本酒というギャップが購買行動に繋がっているんですね。

鹿児島は本格焼酎で有名なので、日本酒の評価はそこまで高くありません。
本格焼酎が有名な県の日本酒という理由で、プレゼントとして購入する機会が多いようです。

鹿児島に興味がある、観光を考えている方は、必ず「焼酎」を検索キーワードとしていれると思います。
なので、「酒」という文言を入れなければ薩州正宗が出てこない現状です。

日本酒好きの方でもほとんど知らないと思いますし、観光案内所やインターネットでも大々的に公開はしていません。
味やブランドではなく、レア感の方が強く主張されている日本酒となります。

投稿が多い口コミ内容
  • 焼酎のようなテイストを感じる。
  • 米焼酎っぽい。
  • 味の濃いおつまみに負けない。
  • 後味が悪い。
  • 燗にしても臭みが消えない。
  • セメダインや油性マジックの感じがする。
  • 甘さも濃厚、旨味も濃厚。
  • 昔ながらの日本酒って思う。
  • さっぱりしている。

消費者のニーズは「薩摩と言えば焼酎なのに、日本酒があるなら是非飲んでみたい」
ここが入り口になっている可能性が高いです。

例えば、

  • 日本酒が趣味の◯◯へプレゼントしたい。
  • 珍しい日本酒だから贈っておくか。
  • どんな味か想像がつかないから買ってみよう。


薩州正宗は、未だそういったレベルの日本酒なのかもしれません。

何故、日本酒を造り始めたの?

鹿児島県は温暖な気候に恵まれていますが、日本酒造りとしては苦難を要する経度にあたります。
通常、南国鹿児島日本酒造りに重要な温度管理が難しく安定的な供給が出来ません。

その中で、本格焼酎の研究に費やしてきたノウハウを基に薩州正宗が誕生します。

「もっと鹿児島の焼酎を進化させたい!」
「焼酎をもっと活かせるような仕組みがあるはず!」

薩州正宗は、鹿児島の揺るぎない焼酎ブランドを活かすために生まれた日本酒です。
複雑な兄弟関係や、親子関係を思わせるエピソードみたいですよね。

同じ酒蔵で生まれ育ち、一方はエリートの座に君臨。
一方はエリートの座を譲らないための被検体。

同じ酒蔵で生まれ、今後も存在し続ける日本酒と焼酎。

「いつまでも一緒にいようね。」

という言葉の裏には、私達が想像できない天秤が存在してるようです。

鹿児島で焼酎を飲むなら「薩州正宗 純米酒」を飲んでから

悪い言葉を使うと「大した事ない」薩州正宗
でも、焼酎目当てに鹿児島へ行った時は、ぜひ薩州正宗を飲んでみてください。

鹿児島の焼酎は、薩州正宗あっての焼酎です。
薩州正宗がなければ、ここまで有名になっていなかったかもしれません。

口コミは「美味しい」「不味い」で表されるが一般的です。
薩州正宗は、ブランド化された鹿児島の焼酎を活かすために、一生懸命に研究された日本酒

味よりも「相応しい」「相応しくない」といった観点で接すると、口コミの書き方も変わってくるのではないでしょうか。
人間と同じく、薩州正宗も役割を持って生まれてきていることを、頭の片隅に置いておいてもらえると嬉しいです。

まとめ

  • 薩州正宗の購買理由
  • 焼酎の本家が地酒を造った理由

決して薩州正宗をネガティブ評価しているわけではありません。
「美味しい!」「素晴らしい!」といった評価口コミもあります。

私も初めて飲んだ時、「二度目はないな」という印象でしたが、生い立ちを調べたあとは味わいが変わりました。

「君は生まれるべくして誕生した存在ではないんだね。」
「でも、君のおかげでたくさんの人が笑顔になっているよ。」

アルコール添加は嫌だ。
日本酒は純米でしょ!
やっぱり大吟醸。

趣向などよって好みは様々ですが、想いは全て同じ。

何故、この日本酒を造ったのか。何故、この日本酒が生まれたのか。
ということを知ることにより、もっとたくさんの日本酒を楽しめると思っています。

日本酒を選ぶポイントは3つ。
「造り」「糖分量」「地域」です。

もう一つだけ。
「想い」を加えてみると、選び方から飲み方まで変わってくるかもしれませんね。

鹿児島の日本酒についてまとめた記事もあります。こちらもどうぞ。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る

使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉

中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
徳利の洗い方!ポイントがわかればだれでも簡単!を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)