鹿児島日本酒•薩州正宗 純米吟醸の評価は?焼酎への熱意が生む名品

日本酒の変態 KAZU

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鹿児島といえば芋焼酎が有名ですよね。日本酒なんてあるの?とそうお思いの方もいらっしゃるかもしれません。それというのも、鹿児島では40年以上清酒は作られておらず、全国の都道府県で唯一、清酒の酒蔵がない県でもありました。

しかし、2012年、その鹿児島にもついに日本酒が生まれたのです。

それが濵田酒造の酒蔵「薩摩金山蔵」で製造される「薩州正宗」です。

2021年現在でこそ、芋焼酎「富乃宝山」で有名な西酒造株式会社が日本酒「天賦」を発売し始めましたが、その天賦が出るまで、鹿児島唯一の清酒蔵として邁進してきた酒蔵です。

今回の記事では、「薩摩金山蔵」が誇る日本酒「薩州正宗」から「薩州正宗 純米吟醸」を中心にご紹介したいと思います。

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「 薩州正宗 大吟醸」については、この記事で詳しく紹介しているよ!

薩州正宗 純米吟醸の味わい

「薩州正宗 純米吟醸」の味わいについて、濵田酒造のサイトでは、こんな風に紹介されています。

酒質は、芳醇甘口タイプです。低温発酵による華やかな香りとすっきりとした甘みのある味わいが特徴です。おすすめの飲み方は冷酒で素材を生かしたあっさりとした料理や、フルーツなどの素材そのものとの相性が抜群の清酒となっています。

引用:金山蔵公式サイト

こちら、地元・冠岳(かんむりだけ)の伏流水で仕込んでいるそう。ちなみに伏流水とは、地上から地下に潜って流れる水のこと。砂などで濾過されたお陰で水質が良いことが多いため、日本酒の仕込み水によく使われています。

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おすすめはあっさりした料理と言われているけど、飲み口がさっぱりしている分、味の濃い料理が多い九州の郷土料理と一緒でも料理の邪魔をしないよ。

Twitterでの評価はどんなもの?

やはり馴染みの薄い鹿児島産の日本酒。それって美味しいの?作り慣れてない人が作ってるんじゃない?そう思われた方。その不安を払拭するため、世間での評判を見ていきましょう。

口コミを見ると、フルーティな酸味を感じさせつつも、米の濃厚な味わいがどっしり控え、しかし後味はすっきりで飲みやすいという感じでしょうか。燗で飲むより、しっかり冷やして飲む方がよさそうですね。

鹿児島40年ぶりの日本酒としては上々な反応が多いですが、中には「飲み手を選ぶ」「癖がある」という意見も見られました。

残念ながら、日本酒初心者におすすめ!という感じではないかもしれません。でも好きな方にとっては、黒糖、さつま揚げ、きびなごのオイル漬け……甘いものからしょっぱいものまで肴を選ばずに飲めそうです。

もしつまみに困った場合は、こんな記事もあるのでこちらも是非、チラッとつまんでみてくださいね!

薩州正宗 純米吟醸 基本データ

味についての不安が軽減されたところで、こちらの日本酒自体のデータを見ていきましょう。

「薩州正宗」という名前は、薩摩を意味する「薩州」と、清酒の代名詞である「正宗」を組み合わせた、シンプルかつ真っ直ぐなネーミング。ちなみに当初名前のない状態で発売され、その後公募によって名前が決まったそうです。名付け親になった方がちょっと羨ましいですね。

ではなぜ焼酎蔵である金山蔵で清酒が作られることになったのか。実は、焼酎作りのさらなる研究のために製造されるようになった、という理由があります。焼酎作りの情熱に醸され、生まれたのがこの貴重な清酒なのです。

ではこの「薩州正宗」、そして今回のテーマである「薩州正宗 純米吟醸」について、もう少し詳しくご説明します。

薩州正宗について

2021年10月現在発売されている薩州正宗はこちらの3種類。

  • 薩州正宗 吟醸酒
  • 薩州正宗 純米酒
  • 薩州正宗 純米吟醸酒

鹿児島で長らく作られていなかった清酒作りを再開したことについて、公式サイトにおいて『元来の本格焼酎造りとは異なる領域から学ぶことで進化を重ね、本格焼酎の真価を高めることができると、信じています』(濵田酒造公式サイトより抜粋)という想いが語られています。

焼酎を作るという信念を大切に守りつつ、新たな挑戦を礎に前に進んでいこうという気概が感じられますね。

また、誕生から10年経った2021年の9月には、気持ち新たにリューアルされています。

旧デザイン
引用:金山蔵公式サイト
新デザイン
引用:金山蔵公式サイト

掲載されていた杜氏のコメントからも、自信溢れる作であることが伝わってきます。

薩摩金山蔵 杜氏 東條健太氏コメント

「清酒 薩州正宗」は、仕込み水に地元いちき串木野の霊峰「冠岳(かんむりだけ)」から汲み上げた天然水を、原料の洗米から割水まですべての工程で使用し、醪(もろみ)も酒質毎に繊細な品質管理を行っています。また、槽でゆっくりと上槽(搾り)を行い、0度以下での生貯蔵、香りを逃さないようボトリング、瓶火入れを行うなど、徹底して造りにこだわっています。ニューアルするにあたり、約10年間の経験を基に、酵母の再選定、原酒のブレンドを行い、さらなる磨きをかけた香味に仕上げています。また、ラベルの材質や、ロゴ書体も一新し、視認性を向上させ、瓶色は紫外線を通しにくい茶色へ統一することで、品質の変化を抑制することが可能となりました。新しく生まれ変わった「清酒 薩州正宗」に是非ご期待ください!」


引用:金山蔵公式サイト

お酒の中身だけでなく、ラベルから一新とのことで、その真っ直ぐな心意気が伝わってきます。

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前のデザインもシンプルで綺麗でしたが、より高級感のある、洗練されたデザインになりましたね。

薩州正宗 純米吟醸について

内容量:720ml
種類:清酒
原材料名:米(国産米)/米麹(国産米)
アルコール分:15%
希望小売価格1,650円(税込)

ラベルの見方については、こちらの記事を参考にどうぞ。

薩摩の清酒は純米酒と純米吟醸の2種類。
純米酒は、精米歩合70%・アルコール分15%、純米吟醸酒は、精米歩合60%・アルコール分15%となっているようです。

日本酒の種類の違いについては、こちらの記事に詳しく載せておりますので、宜しければご覧ください。

薩摩金山蔵について

では「薩州正宗」を生んだ酒蔵、「金山蔵」について見ていきたいと思います。

金山蔵(きんざんぐら)は、坑洞内で仕込みから貯蔵、熟成を行う清酒蔵。鹿児島県いちき串木野市の自然の中にあります。

元は2003年に閉園した『ゴールドパーク串木野』というテーマパークの跡地でした。それを濵田酒造株式会社が、日本の本格焼酎の歴史といにしえの文化を後世に語り継ぐ場所として再オープンさせました。

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坑洞ってなんだかゲームのダンジョンみたいですね。薄暗い坑洞内というだけで、思わずワクワクしちゃいます。

坑洞は総延長120kmあり、甕仕込みと甕貯蔵の蔵が並びます。この坑洞内は、年間をとおして気温が一定です。これは焼酎の貯蔵・熟成にとてもよい環境なのです。

また、こちらの金山蔵では女性の杜氏が多く活躍しています。本来、鹿児島で愛されてきた焼酎は女性が作るものだったそうで、「杜氏」は、主婦や女房を示す「刀自」が語源ともいわれているのです。

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そういえば、日本酒の始まりはお米を口に入れて噛み、それを容器に移し替えることで発酵させる「口噛み酒」と言われています。これは巫女の仕事であるとされていたので、古来、焼酎も同じように女性が中心となっていたのでしょうか。

口噛み酒は過去に話題になったアニメ映画「君の名は。」でも出てきましたね!

金山蔵のホームページを見る感じ、残念ながら薩州正宗は同じ蔵ではあるものの、坑洞内ではない様子。

とはいえ、本格焼酎の進化のために鍛えられた清酒とのこと。名門蔵元で修行を重ねた杜氏が作る薩州正宗も、金山蔵に根付くその力強い精神を受け継いでいることでしょう。

ちなみにこの金山蔵、トロッコで行く坑洞貯蔵・仕込み蔵見学というものも開催しています。なかなか見られない酒蔵見学というだけではなく、「トロッコに乗って」というのもドキドキしてしまいますよね。

時間は約8分ほど。料金は大人720円(税込)小人(3~12歳)、310円(税込)かかってしまいますが、一見する価値はあります。

金山蔵公式YouTubeには、その様子も映し出されてるので是非ご覧ください。

引用:YouTube 濵田酒造 金山蔵

金山蔵アクセスについて

  • JR串木野駅より車で約10分
  • JR串木野駅より路線バスで川内方面へ。「野下口」下車徒歩約5分
  • 南九州自動車道”串木野インター”下車、国道3号線を川内方面へ車で約10分
  • 鹿児島から30分(高速利用した場合)
  • 東京から3時間20分(飛行機・高速バス・路線バスを利用した場合)

まとめ

さて、ここまで薩州正宗 純米吟醸について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。魅力溢れる鹿児島40年ぶりの日本酒。焼酎への並々ならぬ情熱が生んだ逸品です。

薩州正宗 純米吟醸まとめ
  • フルーティな酸味と米の濃厚な味わい
  • 後味はすっきり
  • 鹿児島で40年ぶりに作られた清酒
  • 製造している金山蔵は、トロッコによる坑洞見学ができる

機会があれば、是非ご賞味あれ!

こちらの記事では鹿児島の日本酒に関するたくさんの情報が紹介されています。ぜひ一度読んでみてくださいね。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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