【崇薫評判】瑞鷹が造る熊本の日本酒。貴重な生原酒の味わいとは

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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無農薬で造ったお米を使用した、熊本の純米吟醸酒をご存じでしょうか。その名も「純米大吟醸 崇薫(すうくん)」。慶応3年から続く酒蔵「瑞鷹(ずいよう)」の自慢の一本です。

2020年に、フランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master」の純米酒部門でプラチナ賞を受賞した、世界にも認められた日本酒です。 吟醸造りに最も適した極寒の時期に仕込みを行い、年にたった一度しか蔵出ししない貴重な生の原酒。数量限定と聞くと、それだけでそそられてしまいますよね。

この記事はこんな人におすすめ!
  • 「純米大吟醸 崇薫」の口コミが知りたい
  • 熊本で最初の清酒酒蔵「瑞鷹」の日本酒の魅力を知りたい
  • 世界的に認められた日本酒が飲みたい
  • 生原酒、数量限定、無農薬に惹かれる

この記事では、このレアな日本酒「純米大吟醸 崇薫」の魅力を、口コミとともに紹介していきたいと思います。

崇薫とは

引用:瑞鷹株式会社

「崇薫」の名前は、米生産者である稲本薫さん、園田崇博さんの名前から一文字ずついただいてつけられたもの。それを聞くだけで「お米」に相当のこだわりがあるのが伝わってきますよね。2009年の発売時は酒造好適米として有名な「山田錦」を使っていたそうですが、現在では熊本の風土に適した高品質な酒米「吟のさと」を100%使用しています。

ラベルデータはこちら。

品目日本酒(純米吟醸酒)
内容量1.8L / 720ml
原材料名米(国産)、米こうじ(国産米)
【原料米:吟のさと】
アルコール分16度
精米歩合58%
日本酒度-3
酸度1.6
引用:瑞鷹株式会社

こだわりのお米についてはまた後程詳しくご紹介するとして、まずはその味わいについて見ていきましょう。

生原酒とは?

「純米大吟醸 崇薫」 は生原酒です。味わいを知るためにも、最初に生原酒とは何かをご説明します。

生原酒=生酒と原酒が合わさったもの

生酒とは、火入れを一度もしていない日本酒のことを指します。火入れとは、酵素の働きを止める「低温加熱殺菌」のこと。これを行うことで、味わいが変化するのを防ぐことができるのです。よって、この過程を行わない生酒は新鮮さが命となります。しかし生酒には生酒の味わいがあり、フレッシュで飲みやすい日本酒となるのです。

原酒とは、加水を行わなかったお酒のことです。本来搾ったばかりの日本酒は、アルコール度数が17~20度と高めです。これを一般的な度数である15~16度にするために、水を加えアルコール度数を調整するのがよくある流れです。

この加水を行っていないので、原酒はアルコール度数が比較的高めのものに仕上がります。日本酒本来の旨味や香り、濃い味わいが特徴のものが多いです。

つまり生原酒とは、「火入れしていないフレッシュさ」と「加水しない高アルコールで日本酒本来の味わい」が楽しめるお酒ということです!

生酒の仕組みと注意点はこちらの記事をご確認ください。

「純米大吟醸 崇薫」味わいについての評判

ではさっそく、「純米大吟醸 崇薫」の世間での評価を見てみましょう。

酸味と甘みが強く、パイナップルやラムネを彷彿させる味とは気になりますね。「純米大吟醸 崇薫」は、絞ってそのままを瓶に詰めた生酒。かすかにオリと炭酸ガスを含んだフレッシュな味わいも魅力のようなので、それがこの味わいのもとなのかもしれませんね。

吟醸香は控えめに香るとのこと。口当たりも柔らかく、これだけでグイグイいけてしまいそうですね。白身魚の刺身など淡白な料理ともよく合うようなので、肴が欲しい時はあっさりめのものがおすすめです。

翌日には味が激変するのは新鮮が命の生酒だからでしょうか。開封したらすぐに飲み切らないといけない、さらさらいけるお酒と覚えておきましょう。

生酒はフレッシュで飲みやすいので、日本酒を飲みなれていない人にもおすすめなんですよ!

甘みはとろりとコクのある感じで、酸味と渋みは後からしっかりと。生原酒ならではのヌルっと感と、瑞々しくフルーティな口当たりをあげる方も多かったです。米の味わいは比較的薄く、フレッシュな芳醇さはあれど、飲み口はすっきりのようです。さらっと飲めてクセはあまりないようなので、食中酒にもいいということ。

アルコール度数は16度とのことなので、原酒のわりに極端な高さはないですが、ごくごくいけてしまうそうなので、そこは要注意です。おすすめの飲み方はロックで冷酒、常温。温めるのはあまりおすすめされないようですね。

「純米大吟醸 崇薫」を作る米「吟のさと」

「純米大吟醸 崇薫」 は「吟のさと」という酒造好適米を100%使っています。前述の通り、崇薫の名前も、このお米の生産者の方の名前からつけられたとのことなのでお米へのこだわりは相当です。こちらでは、そのお米の特徴を見ていきたいと思います。

崇薫に使用している「吟のさと」の特徴はこちら。

  • 農薬・化学肥料は一切使用せず、自然農法栽培で造っている
  • 背が低く、九州の気候に適した九州生まれの酒造米
  • 収穫量が多い
  • 玄米は有名な「山田錦」なみに大粒で、心白発生率やたんぱく質含量も同じ

「吟のさと」は、良質な酒造米として有名な「山田錦」と、収穫量が多い「西海22号」を交配したお米のため、その特性を濃く継いでいる品種です。しかし山田錦は草の背が高く倒れやすいのが難点。その点を解消したのがこの「吟のさと」なのです。

ちなみに心白(しんぱく)とは、米の中央の白く濁っている部分のこと。この心白が大きいほど、良い麹を作りやすいとされています。

いいとこどりの「吟のさと」!生産者さんの名前をもらっちゃうくらい、いい日本酒を造るお米なんでしょうね。

さらにお米について詳しく知りたいなら、こちらの記事もおすすめです!

瑞鷹株式会社が大事にしていること

「純米大吟醸 崇薫」 は、瑞鷹株式会社が生産しています。この瑞鷹は、慶応3年に誕生した会社。「熊本を代表する、熊本で初めての清酒を作ろう」という決意とともに始まったそうです。こちらの瑞鷹株式会社が大切にしていることをまとめました。

ちなみに瑞鷹株式会社は、J:COMチャンネルのご当地紹介にも登場するような有名どころですよ!

引用:YouTube J:COMチャンネル ご当地人図鑑

米の魅力

酒蔵のある熊本平野は内陸性気候で、豊かな自然の恵みによる盛んな米造りで有名です。瑞鷹株式会社が清酒を造るにあたって大事にしているのは「米そのものの魅力」を守ること。「崇薫」を造る「吟のさと」の栽培も、瑞鷹協力あってのものでした。

「吟のさと」以外にも、熊本県産の酒米「華錦」を近隣の米生産者とともに手掛けています。華錦は幅広い味を生み出す酒米として、熊本を代表する品種にまで昇りつめました。

水の魅力

豊富な地下水で有名な熊本。瑞鷹株式会社は、阿蘇を源とした地下水を利用して清酒を製造しています。古代阿蘇山の噴火による堆積物でできた地層はすきまが多く、水が浸透しやすいという性質があります。そのため、雨は地下水になりやすく、良質な水が豊富にあるのです。

こだわりの麹(こうじ)

仕込み工程の中でもっとも大切と言われる麹造り。お酒の種類によって麹の種類を使い分け、製麹操作も微妙に変化させています。大吟醸では昔ながらの麹蓋法(こうじぶたほう)、箱麹法(はここうじほう)という手作りにこだわっています。

箱麹法(はここうじほう)とは?
麹箱という木製の箱を用いて麹を作る方法 。箱の底に木や竹のすのこ、ステンレス製の網を張り、その上に織り目の荒い布を敷きます。そこへ麹を盛り込んで仕込んでいきます。 麹蓋法も同様ですが、 箱麹法より規模が小さいものとなります。

こだわりの酵母

使用するのは「熊本酵母」。辛口から甘口まで思い通りに醸造できると評判の酵母で、吟醸酒の人気の火付け役となりました。熊本酵母の特徴はこちら。

  • 酸が穏やか
  • 華やかな香りを造ることができる
  • 発酵力に優れる

ちなみに、辛口から甘口まで思い通りに醸造できるのは「発酵力」が優れているからだそうです。

お米から水、麹に酵母。こだわりがたくさんですね!しかも全てにおいて「地産」であることにこだわっている様子。お米の栽培にまで関わっているとのことなので驚きです。

まとめ

ここまで、瑞鷹株式会社が造る 「純米大吟醸 崇薫」 について見てきました。年に一度しか出回らない貴重な日本酒。お米へのこだわりがぎっしり詰まったその魅力に、さっそく気になってきたのではないでしょうか。

まとめです。

「純米大吟醸 崇薫」について
  • 年に一度しか蔵出ししない生原酒
  • フランス開催の日本酒コンクールで受賞
  • 味わいは、とろりとした甘さと生酒ならではのフレッシュな酸味
  • 香りは強くなく、全体的にはすっきりで食中酒にもおすすめ
  • 飲み方はロックの冷酒か常温
  • こだわりの酒造好適米「吟のさと」100%使用

生原酒は日持ちがしないので、現地での購入がおすすめ。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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