鹿児島の日本酒「天賦 赤磐雄町」の口コミは?焼酎以外の美酒を発見

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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九州、特に鹿児島といえば焼酎が有名ですよね。その中でも鹿児島といえば芋焼酎!と答える方が多いと思います。
鹿児島といえば日本酒!と答える方は残念ながら多くありません。それというのも九州は温暖な気候のため、日本酒作りが長年不向きとされていました。


しかしながら近年ではテクノロジーが進化し、日本酒の管理技術があがりました。それにより、この常識が変わりつつあります。


今回は、そんな鹿児島の貴重な日本酒から「天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒」(てんぶ じゅんまいぎんじょう あかいわおまち しぼりたてなまざけ)をご紹介します。

天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒について

生酒とは?

天賦 赤磐雄町は「生酒」です。ではこの「生酒」は、他のお酒とどう違うのでしょうか?

日本酒は本来、出荷までに2度の火入れと呼ばれる加熱処理を行います。この火入れを1度もしなかったものを「生酒」と呼びます。

火入れを行う理由は保存期間を長くして、美味しい状態を保つためです。日本酒は瓶詰めをした後にも発酵を続け、味が変化し続けてしまいます。それを防ぐため、酵素の働きを止める「低温加熱殺菌」の過程が必要なのです。

火入れは「低温加熱殺菌」なので、お酒を直接火にかけることはしません。湯煎で60度から65度程まで温め、30分程度加熱しています。というのも、温め過ぎるとアルコールや風味が飛んでしまうため、温度管理や時間がとても重要なのです。

一方、生酒は上記の過程を踏まないため、新鮮さが命となります。火入れしたものと比べるとやはり劣化も早く、地元以外での取り扱いが難しいのはそのためです。

しかし、生酒でしか味わえない特徴があるのも事実。特有の味わいや新鮮な瑞々しさは火入れしたものでは味わえません。

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火入れしたものよりもフレッシュで飲みやすいため、日本酒嫌いだった私の友人も、生酒なら飲めると言います。
飲み慣れていない初心者にこそ、飲んでもらいたい日本酒です!

近年では冷蔵や保存の技術があがり、生酒が各地へ輸送されることも増えました。是非日本酒に馴染みがない人ほど、生酒に挑戦してもらいたいです。

生酒の賞味期限や、より詳しい内容については下記の記事を参考にどうぞ。

天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒についての基本データ

天賦」は、「富乃宝山」などの芋焼酎で有名な西酒造株式会社が造る日本酒。
現在はこちらの4種が発売されています。

  • 天賦 純米吟醸
  • 天賦 純米酒
  • 天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒
  • 天賦 純米吟醸 播州愛山

今回取り上げるのはその中でも、純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒
基本データはこちらです。

原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:50%
原料米:赤磐雄町(岡山県産米100%使用)
アルコール分:15度
内容量:1800ml、720ml
品目:日本酒
特定名称:純米吟醸酒

ラベルについては、こちらの記事を是非ご覧ください。

天賦を生んだ雄町米の魅力

天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒の原料米は、岡山県産の赤磐雄町。
この雄町(おまち)とは、稲の栽培品種の一つです。酒造好適米として人気のある品種で、この雄町米で醸した日本酒を好きな人のことを「オマチスト」と呼ぶくらい、有名な品種です。

その9割は岡山県産。中でも岡山市瀬戸や、赤磐市赤坂町で生産されたものの評価が高いです。

雄町米の特徴

・心白(しんぱく)発現率が高い
・大粒で心白が大きい
・お米が柔らかい
・晩成品種

心白とは、お米の中心の、白く濁って見える部分のこと。この心白が大きければ大きいほど良い麹を作りやすいので、心白が大きい雄町米は、正に日本酒造りに最適なお米なのです。

とはいえこの雄町米、農家さんからすると「扱いが困難」な品種だそう。
それというのも、このような特徴も合わせ持っているからなのです。

・他の品種と比べて割れやすい
・ 軟質であるため水分を吸いやすく、醪の中では溶けやすい
稲穂の背が高いので倒れやすい

このような「扱いにくさ」を抱えながら雄町は長年酒造好適米として人々に愛されてきました。
雄町は、「山田錦」「五百万石」「美山錦」とともに4大酒造好適米のひとつに数えられます。この中で、一番歴史が古いのも「雄町」で、「山田錦」や「五百万石」のルーツでもあるのです。

雄町米で醸したお酒の特徴

・芳醇でコクがある
・甘みや旨味が強くなる
・蔵元の個性が出しやすい

ちなみに、この雄町米を原料にしたお酒だけを集めた「雄町サミット」も開催されています。

“幻の酒米”と言われる「雄町」の主産地である岡山県の酒米生産者と酒蔵が、
「雄町」を原料にした日本酒をより多くの方に、知ってもらい、好きになってもらいたい。
という思いから開催されているイベントです。
同一原料米の日本酒が全国各地の蔵元から集まり、
歓評会の審査発表と「唎き酒会」(飲食店・酒販店・酒造会社等限定)を開催します。

(引用:第12回雄町サミット公式サイト
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2021年9月に開催された第12回雄町サミットでは、「天賦 赤磐雄町」も優秀賞を受賞!
日本酒のスペシャリストにも認められた名酒なんです!

天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒の味わいは

さて、ではその雄町米を使用した「天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒 」の味わいについて見てみましょう。西酒造株式会社の紹介では下記のように書かれています。

洋梨、白桃、トロピカルフルーツのような果実味の甘やかさやフレッシュ感が主で、温度や時間が変化しても酸味・果実味・オフドライの甘味のバランスが崩れません。味わいのエレガントさとグラスに注いだ瞬間からの香りの華やかさが特徴で、広い層の方々にお楽しみいただきたい日本酒です。

引用:西酒蔵株式会社公式サイト

雄町米の甘みや旨味を活かしつつ、生酒としてのフレッシュさを活かしたお酒のよう。若い方や日本酒にあまり縁がなかった方にも美味しく飲んでもらえそうです。

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果実のようなフルーティな華やかさが魅力とのこと。
生酒でありながら、風味を保つ工夫が感じられる日本酒のようですね。

天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒 口コミ

さて、この貴重な天賦 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒。日本酒好きな方々の評判はどうでしょうか。

Twitterでの反応

YouTubeでの反応

引用:YouTube 呑るなら乗むなら -NoLa Report-
引用:YouTube 大和屋タシナミSAKEチャンネル

やはり完熟した果物を食べるかのようなフルーティ感が魅力のようですね。
口コミを見ても、雑味が少なく、飲みやすい日本酒のようです。

まとめ

鹿児島が誇る日本酒、西酒造株式会社の「天賦 赤磐雄町」。いかがでしたでしょうか。
きっと飲んでみたくなったかと思います。私も是非手に入れたくなりました。

最後に、まとめです。

天賦 赤磐雄町とは
  • 芋焼酎「富乃宝山」で有名な西酒造株式会社で製造された日本酒
  • 生酒でフルーティで華やかな味が特徴
  • 酒造好適米として有名な雄町米の中でも、評価の高い赤磐雄町を使用
  • 第12回雄町サミットで優秀賞受賞

ネットショップでは軒並み品切れの様子…。(2021年10月現在)
いつか巡り合いたいものですね。

みなさんも、運よく巡り合った際にはお見逃しなく!

こちらの記事では鹿児島の日本酒に関するたくさんの情報が紹介されています。ぜひ一度読んでみてくださいね。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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