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鹿児島に日本酒造りの酒蔵がある?ない?そう聞かれたらなんと答えるでしょうか。鹿児島って焼酎が有名だし日本酒はあまり聞いたことがないと思っている方も多いのではないでしょうか。
答えは今はあるです。鹿児島は焼酎のイメージが強いので日本酒と聞いてもピンとこないですよね。でもここでこの記事と出会えて良かったです。
なぜならそのまま知らずにいたらもったいない。どんな場面でここで知った事が役に立つのか分かりませんからね!
酒蔵の事・日本酒の事・鹿児島と日本酒の酒蔵についておはなししているのでぜひ読んでみてください。明日には誰かに話したくなっていると思いますよ。
Table of Contents
酒蔵(さかぐら)のおはなし
酒蔵ってテレビやマンガ、はたまたどこかでふと隣で会話している人たちから聞いたことが一度はあるかと思います。聞いたことないよーって方はごめんなさい。
実は知人の話なんですがずーっと酒蔵を『しゅぞう』と言っている人がいまして。いつ言おう、いつ『しゅぞう』じゃないよ『さかぐら』なんだよーと伝えようかと悩んだことがありました。
知らなかった方は頭の片隅にちょこっと覚えてもらえていたらどこかできっと役に立つ時がくるかもしれません。
何をするところなのか
酒蔵とはまさに【お酒を醸造(じょうぞう)・貯蔵(ちょぞう)】する蔵なんです。蔵というとわかりにくいかもしれませんがお家と思ったらわかりやすいですかね。
貯蔵はなんとなくわかるかと思いますが物をためておくここではお酒を保存・置いておく家という感じです。さて醸造とはなにかというと、発酵作用を使って製造することをいいます。
ちなみに毎日どこかで口にしていると思うのですがお醤油やお味噌も醸造して造られているんですよ。寒い日の温かいお豆腐の味噌汁いいですよね、いやいや卵に醤油をかけてたまごかけごはんってのもいいな。
酒蔵で日本酒を造る人たちのおはなし
おっと!日本酒を造る人たちのおはなしのその前に知ってほしいことが二つあります。それはここで大事な日本酒についてです。
一つ目は日本酒の主な原料を知っていますか?『お米(酒米)・米麹(こめこうじ)・お水』です。この3つが日本酒造りに欠かせないとても大事な原料なんです。
日本酒の他に清酒(せいしゅ)という言葉を聞いたことがありますか?日本酒と清酒は同じことと思われている方も多いのでは。
私の友人たちも同じと思っている人が多くてですね・・・せっかくなのでここで知ってもらえたら嬉しいです。
日本酒というのはお米を使用し麹と水で発酵・熟成させて造る醸造酒です。その日本酒の中でもアルコール分が22度未満でこすという工程があるお酒を清酒と言います。
なので日本酒とはみりんなどのお酒を含めた名前で清酒は日本酒のなかで分類されたお酒の一つということになります。
日本酒の造り方
まずは日本酒の造り方を簡単に説明させて頂きますね。その方が日本酒を造る人たちのことがより、分かりやすく頭の中にグッと内容がはいってくると思うので。
- 精米→日本酒の原料となるお米を精米します。
- 洗米と浸漬(しんし)→お米を洗ってそのお米に水を吸収させます。
- 蒸す→お米(酒米)を蒸して発酵しやすいようにする。
- 製麹(せいぎく)→麹をつくります。この麹造りには温度管理がとても重要
- 酒母(しゅぼ)をつくる→糖の分解をしてアルコールを発生させる。
- 醪(もろみ)をつくる→お米・米麹・仕込みの水・酒母を合わせて発酵させる。
- 絞る→醪(もろみ)を絞ってお酒と酒粕に分ける。
- 貯蔵する
いかがでしたか日本酒の造り方もっと知りたくなりませんか?こちらの記事では日本酒造りのことがもっと詳しく動画などでも説明しているので読んでみてください。
もう一つおもしろい記事があるのでおすすめです。どこかで役立つかもしれませんよ日本酒の雑学。ぜひ読んでみてください。
日本酒を造る人たち
では早速酒蔵で日本酒造りをしている人についてご紹介いたします。もしかしたら聞いたことあるその名前!というのがあるかもしれませんね。その時は自分ってすごいかもと思って下さい。
そうするとテンションが上がりもっと知りたいという気持ちが出てきてどんどん読むのが楽しくなると思います。実は私がそうなんですよね。では日本酒造りをする人たちをご紹介します。
まずは日本酒造りには絶対欠かせない【杜氏(とうじ)】です。杜氏は一つの酒蔵に一人しかいません。
酒造りにおいて全てを任されたリーダーです。
知識や経験をいかし、一緒に働く蔵人(くらびと)を指揮しながら一つにまとめ上げ、求められるお酒を造っていきます。
杜氏の下には蔵人(くらびと)と呼ばれる酒造りをする職人たちがいます。この蔵人とは職人全てを合わせた呼び方になります。
酒蔵の大きさによって内容は変わりますが道具の洗浄などの作業から専門的な知識・技術を必要とするとても難しい作業があります。それぞれに職人さんの名前があるのでご紹介します。
【釜屋(かまや)】お米(酒米)を蒸す職人さんです。洗米をしたりお米を浸漬させて甑蒸し(こしきむし)をしたりします。こしきとはお米を蒸す蒸し器のことです。
【麹屋(こうじや)】原料となる米麹造りをします。麹のお世話をする職人さんです。蒸したお米に麹菌が全体に行き渡るようにふりかけます。麹造りで一番難しいのは温度管理です。
日本酒造りに使われる黄麴(きこうじ)は温度が高すぎると発酵がなかなか進みません。なので温度管理がとても大事になります。日本酒の味などに関わるとても重要な工程のお仕事です。
【酛屋(もとや)】お酒のもととなる酒母を造ります。酒母のお世話をする職人さんです。醪(もろみ)の仕込みも行い麹屋と同じくらい重要なお仕事です。
【船頭(せんどう)】出来上がった醪(もろみ)を搾る作業の職人さんです。なぜ船頭?と思われたかもしれませんが『槽』(ふね)という搾る時に使う道具が舟の形に似ていることからその名前が付けられました。
この様に色々な職人さんがいるんですよ!日本酒造りは本当にたくさんの職人さんたちの頑張りと気持ちが込められているんですね。
鹿児島で日本酒を造った酒蔵のおはなし
どうも、サツマイモ大好き鹿児島県と申します。唯一日本酒の清酒を造る酒蔵が一つもなかったと言われておりました。
鹿児島では約40年前までは日本酒が造られいたのですがその酒蔵がなくなってからはずっと清酒造りをしている酒蔵がなかったんですよー。
でもついにこの鹿児島の地で日本酒の清酒造りに挑む酒蔵が現れたんです。
なぜ鹿児島県で日本酒の清酒が造られていなかったのかと申しますと、暖かい気候が関係しています。日本酒造りにおいて大事な麹菌。
日本酒造りで使われる黄麹菌は温度が高いとうまく発酵しないのです。また酸が発生しないので醪(もろみ)を造る時に腐敗しないように温度管理が大事になります。
日本酒は主に温度管理がしやすい寒い時期冬に造られています。鹿児島の冬は比較的暖かいので日本酒造りには向いていない土地なのです。
でも焼酎造りで使われる黒麹菌は暖かいところの方が育ちやすく、醪(もろみ)を造る時も酸が発生するので雑菌が発生しないようにする温度管理がしやすいです。
なので『暖かい気候の鹿児島ではたくさんの焼酎が造られている』のです。
なぜ鹿児島では日本酒が造られていなかったか知っていただけたところで焼酎造りの酒蔵が日本酒の清酒を造ることになったのか。
それは今、造っている焼酎をより進化させたいと思ったからです。そう考え最初に行動を起こしたのが濱田酒造さんです。
濱田酒造 金山蔵(きんざんぐら)
鹿児島県いちき串木野市にある濱田酒造さんは【伝兵衛蔵(でんべえぐら)】【傳蔵院蔵(でんぞういんぐら)】【金山蔵(きんざんぐら)】の三つの蔵を所有しています。
それぞれ伝統・革新・継承という理念を持っており日本酒造りをしているのはその中の継承という理念を持つ【金山蔵】。その杜氏として清酒を造っているのが東条さんという方です。
今でこそ清酒造りの杜氏として活躍されている東条さん。けれど清酒造りをしようと覚悟したときは研究職として焼酎造りに携わっていました。
一番の驚きは清酒製造の知識が全くなかったのです。もっと驚いたのは清酒をほとんど口にしたことがなかった。
そんななか2010年に名門蔵元で修行を始めました。そこでたくさんの知識を得て臨んだ清酒造りでしたがそう簡単にはうまくはいかず何度も失敗を繰り返し試行錯誤しついに2012年完成しました。
はじめは酒銘はない状態で販売されていましたが同年に一般公募で名前がつけられました。その名も『清酒 薩州正宗(さっしゅうまさむね)』
清酒 薩州正宗 純米酒
清酒 薩州正宗 純米吟醸酒
清酒 薩州正宗 大吟醸酒
2018年に誕生しました。
すごく素敵な名がつけられて感動です!実は2021年にリニューアルされましたー。新しいパッケージに変わりましたこちらです。
すっ、すごくカッコいい~!!まだまだ進化し続ける金山蔵の清酒そして焼酎。これからますます楽しみですね。そしてもう一つ2020年新たに日本酒造りをする蔵が出来ました。
西酒造
鹿児島県日置市にある西酒造さんは温度管理が難しいとされている鹿児島で二つ目の日本酒造りをする酒蔵です。
時代は進み建物すべての空調を管理し、各部屋の温度調整をすることのできる蔵を建てたことが日本酒造りを成功させたのではないでしょうか。
またこの蔵はなんと一年中日本酒を造ることができる設備を整えているのだそうで色々な発展が時代を変えているのだと感じます。
2020年に日本酒製造免許を取得しその年に【清酒 天賦(てんぶ)】が誕生しました。
天賦 純米吟醸
天賦 純米酒
天賦 純米吟醸
赤磐雄町 搾立生酒
いやー、こんなに苦労して日本酒造りの酒蔵がこの鹿児島の地にできたことはとてもすごいことだなと改めて感じました!ありがとう鹿児島、ありがとう日本酒!
まとめ
- 酒蔵(さかぐら)とは何か→お酒を醸造・貯蔵する蔵
- 日本酒の主な原料は『お米・米麹・水』
- 酒蔵では杜氏と呼ばれるリーダーと釜屋・麹屋・酛屋・船頭と呼ばれる職人たち蔵人によって心のこもったお酒が造られている。
- 日本酒造りには厳しい気候の鹿児島県には日本酒を造る蔵がなかったが焼酎の進化を求める気持ちと時代の進歩によって日本酒造りをする蔵が二つ造られた。
本当に日本酒が好きすぎましてね。最後まで読んで頂いてありがとうございました。
これで酒蔵の事・日本酒の事・鹿児島と日本酒の酒蔵の事を知って頂けたかとおもいます。あー、嬉しいです皆さんに日本酒の事知ってもらえて。
本当にありがとう日本酒!
こちらの記事では鹿児島の日本酒に関するたくさんの情報が紹介されています。ぜひ一度読んでみてくださいね。
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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