龍力という日本酒の評価は?フランスの研究を日本の酒米へ導入!

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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龍力(たつりき)というお酒をご存知でしょうか。

兵庫県姫路市の酒造りに恵まれた環境で造られたこだわり強い日本酒です。

こだわり”が非常に強いのも頷ける程、原料米について非常にこだわりがあるお酒です。

今回は龍力の種類や評価についてや蔵元紹介、米へのこだわりも踏まえ記事を書きましたので是非ともご覧ください。

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名前からして力強いけど、味や評価は果たして名前負けしてないだろうね~

龍力について

龍力にはいくつか種類があり、主に原料米は「山田錦」を主としております。

どの種類も食事とのペアリングを意識して造られた日本酒で、後述しますが米の栽培こだわった非常に手間がかかっている一品です。

龍力の種類

4つの種類をご紹介しますので、あなたが「まず一度飲みたい」一品を探してみてください。

常温でも冷でも、どんなシーンでも楽しめるお酒造りを目指した結果、どれも渾身の味となっている為、一つずつ試してみたいものです。

秋津

引用元:本田商店

純米大吟醸の希少価値の高い一品です。

じっくりとお米の味わいを楽しみたい方にオススメで、リンゴや洋ナシのようなフルーティな香りが特徴です。

優しい旨味がスッキリとしており、上品な余韻を残す為、料理と合わせるのはもちろんのこと、まずは一口合わせずにじっくりと味わいを楽しみたい逸品です。

米のささやきYK-35

引用元:本田商店

香りが強く、辛口で、後味は抜けていく印象の一品。

アルコール17度と比較的高く、ガツンとくるイメージである一方、後味はスッキリしている為、冷やがオススメとのこと。

つまみは味が濃いものがオススメで、調和を楽しめるものとなっております。

特別純米 生もと仕込み

引用元:本田商店

生もと造りらしい豊潤な口あたりに米本来の甘みが特徴的な一品。

常温やぬる燗がオススメで、「熱燗コンテスト」の金賞を何度も受賞している、熱燗では間違いなしと言わんばかりのお酒です。

燗にする事で、温度によって表情が変わるお酒の旨味を堪能できるものとなっております。

ドラゴンシリーズ

引用元:本田商店

伝統を大事にしながら、新たに造り出された一品。

小難しい知識を取っ払い、そのラベルの色で分かりやすく表現された、冷やなら”青ドラゴン”、常温なら”緑ドラゴン”、熱燗向きの”赤ドラゴン”と、まさにお酒初心者でもシンプルで見ていて楽しいラベル。

評価

気になるのは評価ですが、どの評価もそのお味に虜になった口コミばかりです。

芳醇な味わいや香り高い印象が多くみられました。

あての味によってもお酒の印象が変わるとの事なので、自分だったらどんな組み合わせで晩酌するだろう、なんて想像するだけで2重に楽しめそうなお酒ですね。

ゆはな

私なら、塩味濃い目の焼き魚を用意してあげたいかな~

でも、お馬さんだからあま~い人参のグラッセかしら。

なんでもいけちゃうのが龍力様よね。

本田商店について

龍力を造る本田酒造は、現社長の本田龍祐さんで5代目となる老舗酒造です。

何と言ってもこの酒造は、研究に研究を重ねた「テロワール分析」という土壌分析を経て、専属栽培契約を行っており、米にこだわり抜いた信念でお酒を造られております。

酒造情報

代表銘柄龍力(たつりき)
会社名株式会社 本田商店
代表者名本田龍祐
住所兵庫県姫路市網干区高田361-1
電話079-273-0151
FAX079-274-2454
HPhttps://www.taturiki.com/profile.html

米へのこだわり

龍力の米へのこだわりの強さはいったいどこからくるのでしょうか。

龍力が使用する酒米は山田錦ですが、特に高品質な「兵庫県特A地区」のものを使用しております。

本田商店は、全国初となる専属栽培契約を経て、有機肥料・減農薬を実現し、農家と共同し、最高級な山田錦作りに取り組まれています。

テロワール分析とは

引用元:本田商店(写真はテロワール館)

「テロワール分析」という言葉をご存知でしょうか。

テロワールとは、味や香りを決める自然環境を指すフランス語で、元々はワイン用語として使用されます。

土壌や水はけ、日当たりや気温など、様々な環境に起因して作られた作物を研究するもので、近年では日本国内でも、日本酒やお茶などに取り入れられた概念だそうです。

酒米を買うなら土地を買え」という格言がある程、日本酒にとって、酒米の環境は味を左右する重要な役割を担っていると言えます。

この考えに基づき、研究を重ねたのが3代目の本田武義氏でした。

晩年、「山田錦」の土壌研究に情熱を注ぎ、20年間の歳月を経て現在の龍力の原料となる酒米「山田錦」を実現しました。

結果として導かれた4つの条件

研究結果によると以下4つの条件が酒米に最適な環境と言えるそうです。

  1. 東西の谷、または南北の谷
  2. 日当たりがいい事
  3. 昼夜の気温差が大きい事
  4. 段差があり排水の良いかつ粘い棚田
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詳しく分からないけど、雰囲気で素人でもお米の良さを伸ばす環境なんだろうな、って思えるよね。

兵庫特A区とは

テロワール分析により、兵庫県の以下の地区が選ばれ、今では最高級の「山田錦」が生まれているとの事です。

ここまでこだわりがあると、「簡単に飲み干す」なんてできませんね。

社地区

水田に特徴的な灰色やオレンジ色の斑点が見られず、全体的に褐色。

栽培環境としては土壌からの影響が少なく、山田錦の味わいが引き立ちやすいとのこと。

甘みがあり、苦み、渋みが少ない事で、口あたりの柔らかい日本酒が作れるそうです。

東条地区

土壌としては粘り気が強い地域。

保肥力があり、養分が多い為、全体的に滑らかなお酒になり、平均点に高水準なお酒を目指せるとのこと。

長期熟成にも耐えうるお酒になります。

吉川地区

粘土質が高く、粘土が青灰色である事から、養分が高く、地中深くに根を張ることが可能となります。

その為、全体的に濃厚な味わいとなり、大吟醸などに向いている味わい厚いお酒に向いているとの事です。

まとめ

  • 4つの龍力の種類について
  • お味の評価は香り高く、どんな料理にも合わせやすい
  • 酒造情報とテロワール分析について
  • 分析結果を元に選ばれた3つの地域と特徴

龍力の評価が非常に高い理由は、今日までの手間を考えると頷ける内容だと思います。

テロワール分析という西欧の考えを取り入れ、日本酒という独自の文化を進化させた龍力を是非とも一度試してみてはいかがでしょう。

KAZU

背景を知った上で飲むお酒は格段に旨いんだろうな!楽しみだな~

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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