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唎酒師、利酒師、利き酒師、きき酒師。いろんな表記のされ方がありますが、正式には「唎酒師」と表記します。唎酒師とは、1991年に制定され、これまで4万人以上が認定されてきた歴史の長い日本酒の資格。
日本酒に関する資格は様々ありますが、「日本酒ソムリエ」という名称の資格はありません。ですが、唎酒師は日本酒に関する専門性が高いため「日本ソムリエ」と言われたりもしています。
そんな日本酒のエキスパート唎酒師ですが、唎酒師取得の費用は結構高額なので、本当に必要な資格なの?と疑問を持たれる方も…。
唎酒師の資格って取っても意味ないの?、取得にかかる費用や年会費、唎酒師に関するお金の話を、唎酒師の私KAZUが徹底解説します!
Table of Contents
唎酒師って取っても意味ないの?
よくネットで見る「唎酒師、意味ない」の言葉。それは本当でしょうか?みなさんが考える唎酒師取得のデメリットは、講習費や受験料、年会費など費用が多くかかることです。
唎酒師を取得している私は、日本酒に関する専門性が高められたこと、日本酒について専門知識を持って話せることに喜びを感じているので「唎酒師をとってよかった!」と思っています。
ズバリ、結論をお伝えすると、飲食業や酒類の販売など、日本酒が直接仕事に関係する人は唎酒師の資格を取っても無駄になることはないです!
専門的な知識を持って仕事できることは自信にも繋がりますし、お客さまのためにも正しい知識をお伝えすることは大切なこと。
しかし、趣味で楽しんで日本酒を飲んでいるだけであれば、唎酒師の資格は取る必要ないかもしれません。
こうお話するのは、やはり資格取得に結構な費用がかかること。さらに年会費も毎年かかるため、趣味の範囲で楽しむためだけなら、費用のコスパが悪いと感じます。
唎酒師は、日本酒に関する仕事をしているなら専門性を高めるためにもおすすめ!趣味で日本酒を楽しむだけなら、他の日本酒の資格でもいいかも。
唎酒師の資格取得、資格維持にかかる費用
唎酒師にかかる費用は大きく分けて2つ。資格取得のために必要な費用と、試験合格後に必要な費用について解説します。
唎酒師の資格を取得にかかる費用(受講受験料)
唎酒師の受験資格は試験申込み時に20歳以上であること。
受講受験料は、受講するコースによって異なり、58800円〜78400円(税込)です。一番安い方法は会場受験するコース。オンラインで完結するコースやオンデマンド受験できるコースは少し高めです。
唎酒師の講座を受講後、資格を取得するためには課題か試験に合格する必要があります。
課題で合否判定
コース名 | 費用合計(受講受験料/合格後かかる費用) | 最短取得期間 |
eラーニングコース | 118700円(58800円/59900円) | 最短1.5ヶ月で取得 |
通信コース | 118700円(58800円/59900円) | 最短3ヶ月で取得 |
通信コース(短期集中) | 138300円(78400円/59900円) | 最短1ヶ月で取得 |
通信で唎酒師を取得する方法について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ!
試験で合否判定
コース名 | 費用合計(受講受験料/合格後かかる費用) | 最短取得期間 |
2日間集中コース | 139100円(申込時に一括払い) | 2日間。全コースの中で最短、2日間で講習と試験が終わる |
1日通学コース(会場受験) | 118700円(58800円/59900円) | 2日間。1日は講習、別日に会場試験あり |
1日通学コース(在宅受験) | 136700円(76800円/59900円) | 2日間。1日は講習、別日に在宅試験あり |
オンデマンド受講コース(会場受験) | 118700円(58800円/59900円) | 最短2ヶ月。2週間〜2ヶ月間、教材や動画で事前学習。別日に会場試験 |
オンデマンド受講コース(パーソナル) | 136700円(76800円/59900円) | 最短2ヶ月。2週間〜2ヶ月間、教材や動画で事前学習。別日に試験官とマンツーマンで試験実施 |
試験で合否判定するコースは、どのコースも試験に向けて事前学習する時間が必要です。コツコツ隙間時間を見つけて学習できる人に向いているコースかもしれませんね。
唎酒師の資格の難易度については、こちらから!
唎酒師合格後にかかる費用(年会費など)
唎酒師に合格すると、唎酒師の資格認定のためにFBO認定会員になる必要があります。
合格後に必要な費用は、認定料25000円、入会金19000円、年会費15900円の合計59900円です。
既に、NPO法人FBOが公認、認定する提供販売者向け資格(利酒師、日本酒品質鑑定士、酒匠など)を取得している人は、認定料25000円のみでOK。
唎酒師の資格をずっと保持するためには、FBO認定会員の年会費15900円を毎年支払う必要があります。
毎年15000円以上も資格維持費がかかるのは、結構辛いですよね…。この年会費で唎酒師の取得をためらう方も多いんです。
年会費を払わないでいい方法ってあるの?
唎酒師の資格を保持し続けるには、毎年、年会費15900円を払う必要があります。資格維持に悩む時、年会費を払わないでいい方法をお伝えします!
休会
最大3年間、FBO認定会員を休会できます。
休会中は年会費不要。例えば、職場の部署異動などで一時的に唎酒師として活動しない時や、飲食店で接客業から離れた時などは休会してもいいかもしれません。
また、唎酒師の資格維持に必要な毎年の年会費が負担に感じている時に、少し休会してみて、唎酒師の資格を維持し続けるかどうかを考える時間にするのも良いですね。
3年間の期間内ならいつでも復会できますよ。
休会の注意点は「休会中は資格の公認、認定はされず、資格要件のみ維持できる」ということ。休会中は、唎酒師を名乗ることはできません。
退会
FBO認定会員を退会すると、もちろん年会費はかかりません。
年会費15900円が負担に感じ、唎酒師の資格にメリットを感じられなくなったら、退会もありかもしれませんね。ただし、これまで公認、認定を受けていた資格は全て失効してしまいます。
退会は最終手段。よく考えてからにしましょう。
再入会
毎年の年会費が負担に感じFBO認定会員を退会してしまった後、やっぱり唎酒師の資格が欲しい、また仕事で唎酒師の資格が必要になってしまった時。
FBO認定会員に再入会すると過去に取得した資格を1資格3500円で再認定してもらえます。
頑張って勉強して取得した資格が無駄にならず取り戻せるのはとても有り難い!
再入会時に必要な費用は、入会金19000円、年会費15900円、再認定料3500円の合計38400円です。
唎酒師以外にもある!日本酒に関する資格の費用をご紹介!
唎酒師以外にも日本酒に関する資格があります。唎酒師に関連する資格やおすすめの資格の費用をご紹介します。
国際唎酒師
2009年から実施されている唎酒師の外国語版です。英語や中国語などの外国語で認定試験を実施。通信コースで最短3ヶ月で取得できます。
費用は、公式テキスト、教材、認定料込みで一般73000円、FBO認定会員は36500円。FBO認定会員費用は、入会金19000円と年会費15900円で合計34900円かかります。
観光ガイドや外国の方とたくさん接する飲食業の接客の方などが多く受験されていますよ。
国際唎酒師取得にかかる費用は、FBO認定会員になって71400円です。
日本酒検定
日本酒の魅力を知り、日本酒を楽しむことを目的としている検定試験。日本酒の歴史や文化、造り方、モラルやマナー、日本酒の楽しみ方、雑学などを学べます。
初めて受験される方は5、4、3級から。
検定方法 | 級と検定費用 |
ネット検定 | 5級・4級1000円 |
CBT検定 | 3級4650円、2級5200円 |
会場検定 | 3級3650円、2級4200円、準1級4700円、1級5250円 |
CBT検定とは全国にあるテストセンターで受験できる受験方法のことです。
その他、日本酒検定についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)
一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A)が認定する、2017年から始まった資格。
日本酒の材料や醸造を始めとして、各国の食事に相性の良い日本酒の種類や提供温度、日本酒の提供や販売における実践スキルが学べます。
1次試験はCBT方式、2次試験はテイスティングと論述試験です。
1次試験(1回受験) | 正会員20380円、一般29600円 |
2次試験 | 正会員7300円、一般14210円 |
申込と同時に協会に入会すれば、入会金が半額になり、受験料が会員価格になります。
入会金は10000円、年会費は15000円。試験合格後、認定登録料20950円がかかります。
SAKE DIPLOMA取得にかかる費用は、一般受験費用と認定登録料で合計64760円です。
SAKE DIPLOMAについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ!
日本酒スペシャリスト
日本酒の総合的な知識をつけることができる資格です。
取得方法は、オンラインで勉強して資格を取ることができるformie(フォーミー)。スマホやパソコンで手軽に勉強できて、約1ヶ月で取得できますよ。
費用は、認定料と検定料込みで34100円。年会費などは一切かかりません。
僕の影響で妻のゆはなは唎酒師に興味を持ったんだけど、費用も高いし、仕事で使わないから迷っていたんだ。
そこでおすすめしたのが日本酒スペシャリスト!頑張って勉強してゆはなは日本酒スペシャリストを取ったんだよ。
日本酒について幅広く学べてリーズナブル。趣味で日本酒についてもっと知りたかった私にピッタリでした!
実際に日本酒スペシャリストの資格を取得した私の体験談から、もっと日本酒スペシャリストについて詳しく知ることができますよ。
日本酒スペシャリストについてはこちらから!
まとめ
- 日本酒に関する仕事をしているなら唎酒師は意味のある資格!趣味で日本酒を楽しむなら他の資格でもいいかも
- 唎酒師取得にかかる費用は約12万円〜16万円
- 毎年かかる年会費15900円がネックに感じる人が多い
- 年会費を払わなくていい方法は、FBO認定会員の休会と退会
- 唎酒師以外にも日本酒に関する資格はある
- 幅広く日本酒について学べてリーズナブルな資格は「日本酒スペシャリスト」
唎酒師の資格があると、自信を持ってその人に合った日本酒を勧めることができます。
資格を取得するにはどうしても費用がかかります。その費用負担のデメリットを感じないくらい、唎酒師の資格に自分で付加価値を付けていくといいのではないでしょうか?
自分が選んだ日本酒を喜んでもらえたり、日本酒の美味しさが伝わったときの嬉しさは何にも代え難いもの。そして、一生懸命学んだ経験は消えません。
これからも日本酒ライフを一緒に楽しんでいきましょう!
サイト管理人プロフィール
- 名前:KAZU
- 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
- 保有資格:唎酒師
- 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
- 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
- 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男
有名銘柄はなかなか手に入らない!
日本酒好きじゃなくとも一度は耳にしたことがある「獺祭」や「十四代」といった有名銘柄。飲んでみたいと思っても、手に入れること自体かなり大変です。
しかし、ちょっとしたコツを知ることで入手できるようになるかもしれません。
⇒【唎酒師厳選】市場に出回らない幻の日本酒11選と入手方法を見る使ったあとの徳利、ちゃんと洗えてる?
首元がキュッと細くなった特徴的な形をしている徳利。スポンジも入らないし、水と洗剤を入れてシャカシャカして終わり!…えっ、ホントにそれで大丈夫⁉
中の汚れを目で確認することもできないし、何より乾きづらい徳利は、ちゃんと洗えていないとカビが生えてしまうことも。そんな徳利で日本酒を飲んでいるとしたら…?
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唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。
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