日本酒の資格を取ろう!趣味から仕事まで自分の高め方を詳しく紹介!

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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※プロモーションを含みます

日本酒の勉強をしたいけどいろんな資格があって迷ってませんか?パッと思い浮かぶ資格といえば「唎酒師(ききさけし)」ではないでしょうか。私は自分で日本酒をえらべるようになりたくて唎酒師の資格をとりました。

仕事に活かすのとは違って趣味を充実させるためです。趣味のレベルの資格で実際の仕事の役に立たないという訳ではありません。それだけ人気があり日本酒を代表する資格だということです。

資格を取得したくてもなかなか思い切れない気持ちよく分かります。お金がかかるしほんとに役に立つの?と気持ちが揺れてしまいますよね。唎酒師は飲食業はもちろん、他の職種でも十分役に立ちます。半端ないポテンシャルを持っています。

この記事では唎酒師が職種別でどんな風に役に立つかを中心に紹介し、その他に趣味から実用まで生かせる“日本酒検定”の内容、唎酒師の上位資格になる“酒匠”がどんな仕事に役立つかご紹介します。

この記事を読めば、ぼんやりしていたものがスッキリして自分の方向性を決める事ができ、どの資格を取るか判断できる様になります。

唎酒師(ききさけし)

4万人以上が取得していて主にお酒を扱う仕事をしている人が取得している資格です。知名度も高く”日本酒のソムリエ”と呼ばれることもあります。

主に役立つ仕事
  • 飲食業
  • 酒類販売業
  • 観光業

日本酒についての知識や技術が身に付き様々な仕事に役立ちます。職種別にどんなメリットがあるか見ていきましょう。

飲食店

お客さんに自信を持ってお酒やお料理を提案することができます。日本酒の原料や製造方法、相性の良い料理など様々な観点から日本酒を提案できるので質の良いおもてなしにつながります。お客さんから信用されれば常連になってくれることも期待できます。

お店の看板にも“唎酒師のいるお店”と書いてあれば「この店は間違いないかな」とお客さんがのれんをくぐってくれる事も十分考えられます。なぜかというと看板に「お酒のプロがここにいますよ!」と書かれているのと同じ意味だからです。

最近ではHPやSNSでお店を紹介しているケースも多いですよね?ネット上でも「唎酒師」をアピールできるので他の店との差別化もできます。YOUTUBEでも「美味しいお酒を紹介!」と「唎酒師が美味しいお酒を紹介!」だったらあなたはどっちを見ますか?

その他には「唎酒師のオススメはこれ!」とメニューに書いてあれば、何を頼もうか迷っているお客さんが「おすすめなら頼んでみるか」と注文してくれる事も期待できますね。

唎酒師になって一定の知識を得たとしても全てのお客さんを満足させることは難しいでしょう。「もっとおもてなしができるようになりたい!」と向上する気持ちが大事になってくるでしょう。

「唎酒師」を名乗れる事でお客さんに説得力のある提案ができるようになります。また勤める会社によっては“資格手当”を支給してもらえますし、店長やマネージャー候補として将来を期待される人材になれるかもしれません。

酒類卸売業

メーカーからお酒を仕入れ、それを飲食店やスーパーに届ける事が主な仕事で、お酒を通じて人と人をつなぐ架け橋になる仕事です。唎酒師の資格を取ることで知識や技術が養えてお客さんからの信用にもつながります。

唎酒師の総合的な知識を生かしてお酒についての自分の考えや味の表現の仕方を自然に伝える事ができるのでスムーズな提案が期待できます。

例えば

お客さん

いま秋の新メニューを考えてるんだよ。

販売者

あっと驚くような料理を期待してます!腕の見せどころですね。魚料理ですか?

お客さん

魚もいいね。サンマはたぶん高いだろうから秋鮭を使った料理もいいかもしれないなぁ。

販売者

秋鮭美味しそうですね!そういえばひやおろしを何種類か入荷する予定なんですけどその中に旨みがあってキレのいいお酒があるんですよ!

お客さん

ほほぉ。お酒との相性も考えたいしどんなのが入荷するか知りたいね。近いうちに来てくれるかい?

みたいに何気ない会話の中にも料理に合うお酒の提案が自然にできるようになります。

ところで”ひやおろし”って知ってましたか?ビールやワインに秋限定のお酒があるように、日本酒にも秋しか味わえない限定酒がありそれをひやおろしと呼びます。秋の味覚によく合うお酒で人気がありますよ。

先ほど紹介した飲食店で働く方と同様に資格を取った時点がゴールではなくスタートなんだと日々成長する気持ちが重要ですね。

お客さんに対してスムーズで的確な提案ができるようになり、コミュニケーションを取るのに十分役に立ちます。日々成長できれば「あなたじゃないとダメだ」と頼れる存在になれるかもしれないですね。

観光業

観光客の方に対してワンアップしたおもてなしが出来るようになります。

地元の良さを観光客の方に知ってもらうにはそれなりの知識が必要になりますが、唎酒師の資格によって得られた知識は地酒を説明をするうえで役に立ち、分かりやすく伝える事ができます。

地元の観光ツアーに酒蔵の見学が組まれることもありますよね?酒蔵の特徴を説明する事もできるようになりますし、他にも地元の食材との相性を伝えることも可能になるでしょう。

このように唎酒師の資格で得た知識やおもてなしの心が総合的に役立ち、地元についての考えが深くなり、今までと一味違った説明や受け答えができるようになるでしょう。

趣味として

私のように趣味の範囲で取得する人もいます。自分で日本酒を選べるようになりたくて唎酒師の資格を取りました。忙しくてなかなか時間の取れないあなたには仕事をしながら自分のペースで勉強できる通信がおススメですよ。

唎酒師の資格を取得するには10万円以上かかりその他に年会費(15900円)もかかってきます。務める会社によっては”資格手当”を支給してくれるケースもありますが、自分に役に立つ資格か慎重に考える必要があります。

「10万円以上はちょっと厳しいかな…」と悩む気持ちよく分かります。そのうえ年会費となると現実的に考えても痛い出費です。そんなあなたに提案があります。

唎酒師よりかなり安く取得できる“日本酒スペシャリスト”の資格はどうですか?スマホがあればどこでも勉強でき1~1か月半で取得可能!

なんか唎酒師よりネームバリューがある印象を受けるのは私だけでしょうか?

日本酒検定

日本酒の魅力を知る事ができて今までよりも日本酒を楽しむことができます。難易度が分かれているので趣味から実用まで、能力に合ったレベルの試験を受験できます。

唎酒師と大きく異なる点が二つあります。

  • テイスティングがない
  • 5級から1級まで分かれている(準1級もあり)

“利き酒”がないので知識を養う事に特化した内容で、5~3級は初級者、2~1級は上級者向けの資格になります。

5級と4級

5級と4級は自宅で勉強し受験する事が出来ます。テキストも公式サイトから電子書籍として購入できますし、Amazonが提供している“kindle Unlimited”を契約している方でしたら無料で見ることができます。

5級4級
受験資格20歳以上 20歳以上
受験方式ネット検定 ネット検定
受験会場どこでもOK どこでもOK
受験日いつでもOK いつでもOK
検定料1000円 1000円
出題方式30問 50分 〇×選択式30問 50分 二肢択方式
合格基準70%以上の正解率 70%以上の正解率
申し込み方法※1 FBOが運営するサイトから

5級と4級で違うところと言えば問題の出題方式や難易度だけで他は一緒になります。スマホやパソコンがあれば好きな場所、好きな時間に勉強、受験ができます。結果もすぐに分かり認定証書をダウンロードできます。

※1 NPO法人の”FBO”(料飲専門家団体連合会)という団体が試験を実施しているのでそのサイトに会員登録し受験するという流れになります。テキストもこちらから購入可能です。

「日本酒の勉強をして趣味の範囲で生かしたい」という方に向いているので、まずはこの段階から合格を目指す方法も知識の養い方の一つと言えるでしょう。

3級

日本酒の特徴や魅力を他の人に伝える知識が身に付きます。難易度も上がるため趣味の範囲から仕事でも生かせる内容になります。

5級4級を持っていなくても受験できます。「麻婆豆腐と相性の良いタイプは熟酒」 「35℃前後の温度帯を人肌燗と呼ぶ」などといった特徴を知る事ができるので第三者に日本酒の良さを伝えることができますね。

「熱燗は知ってるけど人肌燗って?」

日本酒には温度の違いで10種類の呼び方があるんです。温度の違いによる味の変化も重要な日本酒の魅力の一つです!

5級4級と同じテキストを使用しますが試験はFBOが運営する会場で受験、もしくはCBTのテストセンターで受験の二つから選びます。

3級CBT会場
受験資格20歳以上20歳以上
検定料4650円3650円
出題方式50問 50分 四択問題50問 50分 四択問題
合格基準70%以上の正解率70%以上の正解率
申し込みCBTサイトからFBOサイトから
合否即日判定40日以内に郵送

4つの選択肢の中から一つを選んで解答していきます。50問を50分以内で解答していくのである程度のスピードも求められるでしょう。試験当日はドキドキが止まらないかもしれませんね。

試験会場も二種類から選べます。

CBTのテストセンターで受験する場合

260の会場をオンラインでつなぎ、パソコンを使用した一斉試験で解答し、即日試験結果が出ます。CBTのサイトでユーザーIDとパスワードを設定し申し込みをします。完了すると申し込んだ内容や受験する場所などが確認できるメールが届きます。

FBOの会場で受験する場合

札幌、仙台、東京(23区内の2か所)、名古屋、大阪、京都、広島、博多の9か所で受験

マークシートの問題に解答し、試験結果は40日以内に郵送で知らされます。(鉛筆やシャープペン、消しゴムが必要)FBOのサイトから会員登録し申し込みをします。受験する2週間前までにメールが届き時間や受験会場が確認できます。

初級とはいえしっかり勉強しないと合格はできないので準備を万全にして試験当日を迎えましょう。日本酒の魅力を第三者に伝えられる知識が身につくので趣味はもちろん仕事にも役に立つでしょう。

試験会場で身分証明書の提示を求められるので忘れずに持って行きましょう。また試験時間に遅れると受験できなくなるので余裕をもって向かいましょう。

2級と1級

これに受かればあなたは日本酒の上級者の仲間入りができます!胸を張って日本酒の知識があると言えるでしょう。

唎酒師や酒匠、日本酒学講師が受験しさらに知識を深める段階にある試験なので難しいです。日本酒を極めることは終わりなき旅なのでしょうか。

2級
  • 日本酒の特徴と魅力を理解し、新しい楽しみ方を考えることができる
  • 3級の合格者、唎酒師の資格を持っている人が受験可能

唎酒師の資格を持っている人もさらに知識を深めるために受験しています。

準1級、1級
  • 日本酒に精通し、次の世代へ適切に知識を受け継ぎ上達させることができる
  • 準1級は2級合格者のほか、日本酒学講師、酒匠認定者が受験可能
  • 1級は準1級合格者が受験可能

なんだか物々しい雰囲気になってきました。唎酒師、酒匠、日本酒学講師がゴールではなくさらに知識を深める段階が用意されていることにちょっと驚きます。ここまでくるとどっかの大学教授もできそうと思ってしまうのは私だけでしょうか…。

出題方式検定料合格基準
2級 50問 50分4200円75%以上
準1級 50問 50分4700円80%以上
1級 50問 50分5250円85%以上

問題はすべてマークシートで 4つの選択肢の中から一つを選んで解答していきます。 正解率もだんだん上がるのでちょっとしたミスも許されないでしょう。

2~1級は全て会場での受験になり合否は40日以内に郵送で知らされます。結果が出るまでなんだか気持ちが落ち着かなそうですね。

5~4級は趣味の範囲で3級からだんだん仕事に生かせる試験になります。幅広いレベルが用意されていて、知識をどこまででも掘り下げて学ぶ事ができるので何級まで取るか目標を立てて受験しましょう。

酒匠

日本酒と焼酎の微妙な味の違いを唎酒師よりもっと深く見極めるテイスティング能力が身に付きます。日本酒と焼酎の香味を「見て、数字で」分かるように表現できるようになります。

お酒の微妙な味の違いが分かる事でお酒の実力や味わいがどうしたら生かせるかを判断できるようになります。その結果どのような活動でお酒を売り込んでいくかを考えていき、競合商品との差別化を図ります。

活動の例

2020年3月にえちごときめき鉄道(新潟県)で”日本酒を知って味わう酒匠列車”というイベントがありました。電車に蔵人が同乗しお客さんに酒造りのこだわりやおいしい飲み方をアドバイスするという内容の企画でした。

この場合鉄道会社とのタイアップになりますが

「お客さんに飲んで味を知ってもらおう」と考えた企画と言えますね。このような新しい飲み方を考え、どう売り込んでいくかを企画することも酒匠の重要な能力となります。

先ほどの日本酒検定の2級の人物像が日本酒の特徴と魅力を理解し、新しい楽しみ方を考えることができるとありましたが酒匠はこれが身についているという前提で準1級から受験できるという事になります。

受験の詳細はNPO法人であるFBOのサイトを参考にしてください。

仕事で言えば酒類販売業のバイヤーに役立ちます。販売する商品を買い付けるという会社の収益に直結する責任を持ち、トレンドを先読みする能力が求められます。

お客さんに「買いたい!」と思わせるにはどうすればいいか、このお酒の良さを知ってもらうにはどんなイベントを企画するかなどの活動を考える重要な役割です。

ただ「このお酒はおいしいです!」では売れないわけで、お酒の正しい味を知ってもらえる表現をしなければなりません。テレビの食レポでもただ「おいしい」だけでは雰囲気しか伝わりませんよね?

お酒の微妙な味の変化に気付き味わいの特徴はどこかを見極め、それを具体的に表現できるようになるので会社の重要な立場の人には必要と言えるでしょう。

ちなみに唎酒師の認定を受けた人は4万人以上ですが酒匠は2020年6月で468人しか認定を受けていないので唎酒師の上の段階の資格になります。酒匠の資格はテイスティングを極めた証です!

まとめ

  • 唎酒師

 飲食店、酒類販売業、観光業などの主にお酒を扱う仕事に役立ちます。試験費用が高いと感じた時は日本酒スペシャリストという選択肢もあります。

  • 日本酒検定

 趣味から実用まで自分のレベルにあった受験が可能です。試験費用も安く抑えられます。

  • 酒匠

 唎酒師の上位資格でテイスティングのプロ。バイヤーに役立ちます。新しい楽しみ方を企画、提案出来ます。

自分の進む方向性や費用をよく考えて、最適な資格を受験しましょう。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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