徳利がないけど熱燗が飲みたい!代用アイテム6選と美味しく作るコツ

日本酒の変態 KAZU

唎酒師(ききさけし)の資格を持つウマヅラの男。どうも日本酒の変態 KAZUです。寝ても覚めても日本酒のことばかり考えて生活中。

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夏よりも冬に恋しくなる日本酒の飲み方と言えば「熱燗」ですよね。

「気軽に家で熱燗を飲みたいけれど、徳利もお猪口もないからなぁ…」
なんて思ったことはありませんか?

「熱燗は、徳利とお猪口があってこそ」
わかります、その気持ち。雰囲気も出ますしね。

家で頻繁に熱燗を飲む人なら、きっとお気に入りの徳利やお猪口を揃えていることと思います。しかし、普段から飲まない人にとっては、わざわざ揃えるのか悩みどころですよね。

結局出番がほとんどなくて食器棚の肥やしになるだけかもしれないし、徳利を洗うのは何だか面倒くさそうだし、、、なんて思ってしまいます。

そこで、徳利の代わりに使えるアイテムを6つピックアップしました。さらには美味しく熱燗を作る3つのコツをご紹介します。

家で熱燗を作るときに徳利の代わりとなるもの

徳利は持っていないけれど熱燗を飲みたいと思ったとき、徳利の代わりに何を使えばいいのか迷ってしまいますよね。

熱燗を「どうやって作るか」によっても使えるアイテムは変わってきますが、家にある身近なものをピックアップしました。

マグカップ

マグカップ

マグカップは、もはや万能の器ですよね。どの家庭にも必ずあるものだと思います。コーヒー、ジュース、スープなど、日常的に使用している人も多いのではないでしょうか。

普段意識することはほとんどありませんが、マグカップの素材は主に「陶器(とうき)」と「磁器(じき)」の2種類に分類されます。

「陶磁器(とうじき)」と一括りにされて呼ばれることが多いのですが、ふたつには明確な違いがあります。原材料や製造方法など様々な違いがありますが、熱燗を作るうえで気にするべきなのは「耐熱温度」です。

陶器は、電子レンジで温めるとヒビが入ったり、割れたりしてしまう恐れがあります。中には耐熱陶器というのも存在しますが、持っているものが耐熱かどうかを確かめるのは難しいのではないかと思います。

それゆえに電子レンジを使用する場合は、磁器のマグカップの使用を推奨します。

家にあるマグカップが陶器なのか磁器なのか分からない場合は、以下の見分け方を参考にしてくださいね。

陶器

見た目はざらざらと土の質感があります
叩くと低くて鈍い音がします

磁器

見た目はツルツルした質感です
叩くと金属のような澄んだ高い音がします

また、装飾に金が使われているものは、うっかり電子レンジを使用すると発火の恐れがありますので、十分に注意しましょう。

湯呑み

湯呑み

日頃から緑茶を淹れる人には馴染みのあるアイテムの湯呑み。こちらもマグカップ同様「陶器」と「磁器」がありますので、持っている湯呑みがどちらかを確認してくださいね。

昔ながらの和なデザインからモダンなデザインまで幅広くある湯呑みですが、マグカップのように様々な用途に対応するように「フリーカップ」として売られている使い勝手の良いものもあります。せっかくなので、この機会に購入してみても良いかもしれませんね。

耐熱グラス

耐熱グラス

温度変化に強く、ホットにもアイスにも対応できるので、一年中出番がある耐熱グラスを日常的に使用している人も多いのではないでしょうか。

マグカップや湯呑みと違い、注いだ中身が見えるので、熱燗をアレンジして飲むときに目でも楽しむことができ、おすすめです。

ミルクピッチャー

ミルクピッチャー

家でラテアートを楽しむ人には馴染みのあるミルクピッチャーは、湯煎で熱燗を作るときの徳利の代用としておすすめです。

特に丸みをおびたミルクピッチャーは、底の丸い徳利同様、温めるときに対流が起きるので、温度ムラができにくい特徴があります。

そば猪口

そば猪口

そばつゆを入れて使うそば猪口ですが、使い勝手が良いので家にある人も多いのではないでしょうか。そばやそうめんを食べるときに使ったり、小鉢の代わりとして常備菜などを盛り付けたり、湯呑みの代わりに使ったり。

お猪口よりも大きいので、ぐい飲みのような感覚で使用できますね。

カップ酒

コンビニやスーパーでカップ酒を購入して、そのまま湯銭してしまうのもひとつの手です。

湯銭以外にも電子レンジで熱燗にすることができます。その場合は、必ず金属製のフタを取り外すことを忘れずに!

美味しい熱燗を作る3つのコツ

熱燗

様々な代用アイテムを紹介しましたが、重要なのは「熱燗の作り方」です。せっかく美味しい日本酒を買っても、残念な燗酒の作り方で美味しくなくなってしまっては、とてももったいないですよね。

そこでここからは熱燗の美味しい作り方をご紹介します。

湯煎で作る場合も、電子レンジで作る場合も、コツは同じです。

器に8分目以上はお酒を入れないこと

アルコールは温めることによって膨張し量が増えます。また、一度にたくさんの量を作ってしまうと、せっかくの熱燗も飲んでいるうちに冷めてしまいますよね。

ですから、余裕を持ってマグカップや湯呑みなどの器の容量に対して8分目以下になるよう、注ぎましょう。

ラップをかけてアルコールと香りが飛ばないようにすること

口の広い器を使うとアルコールや香りが飛びやすいですが、ラップをかけることによって最小限に抑えることができます。

温度ムラをなくすために混ぜること

マグカップなど、角のある器は特に温度ムラが出来やすい傾向にあります。

温めている途中でマドラーやスプーンなどで静かに混ぜ、お酒全体の温度を均一にしつつ、加熱することをおすすめします。

美味しい熱燗の作り方

作り方の3つのコツが分かったところで、実際に熱燗を作ってみましょう。ここでは2通りの作り方をご紹介します。

湯煎での作り方

湯銭で熱燗を作ると、ゆっくり温度を上げていくことができるため、優しくまろやかな口当たりに仕上がります。

  1. マグカップや湯呑みなど、器に8割程度お酒を注ぎ、ラップをします。
  2. 鍋に器の半分~3分の2が浸かる量の水を入れて火をかけます。
  3. 沸騰直前で火を止め、器を2~3分程度湯銭します。
  4. 温度ムラなくすためにスプーンやマドラーで静かに混ぜ、好みの温度になるまで湯銭を続けたら出来上がりです。

器の種類によって温まり方が違いますので、適宜温め時間を変えてみてくださいね。
また、器にお湯を注ぎ、事前に温めておくとベターです。

電子レンジでの作り方

電子レンジで熱燗を作る場合は、急激に温めるため湯煎よりも温度ムラが出来やすいので注意が必要です。また、器が電子レンジ対応かどうかを確認する必要があります。

  1. マグカップや湯呑みなど、器に8割程度お酒を注ぎ、ラップをします。
  2. 500Wで30秒~50秒程度温めます。
  3. 温度ムラなくすためにスプーンやマドラーで静かに混ぜ、好みの温度になるまで10秒単位で加熱して出来上がりです。

詳しい作り方は以下の記事を参考にしてくださいね。


まとめ

美味しい熱燗を作る3つのコツは、

  • 器に8分目以上はお酒を入れないこと
  • ラップをかけてアルコールと香りが飛ばないようにすること
  • 温度ムラをなくすために混ぜること

家で熱燗を飲みたいと思ったとき、徳利の代用となるアイテムをご紹介しました。いづれのアイテムを使用しても熱燗は作れますが、美味しく熱燗を頂くためには3つのコツを抑えておいてくださいね。

サイト管理人プロフィール
  • 名前:KAZU
  • 正体:普段は会社員として働いている、しかし仕事をしながらも頭の中では日本酒のことしか考えていないウマヅラ男
  • 保有資格:唎酒師
  • 趣味:日本酒を飲む、日本酒を眺める、日本酒飲みながら風呂に入る、飲んだ日本酒のラベルをコレクションする
  • 覚醒のきっかけ:寒い冬の夜に飲んだ熱燗があまりにも美味しく、そこから私の日本酒愛が始まった
  • 詳しいプロフィールはこちら→【プロフィール】日本酒が変態的に好きすぎる男

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